5 / 6
魅惑なナースさん
しおりを挟む何と魅惑的な恰好だろうか。
生徒に遊ばれたか、ワンピースタイプのナースウェアを着た麻野蒼真(あさのそうま)の姿に見惚れてしまう。
清潔で真面目そうな彼が、まさかこんな姿をするなんて思わなかった。
一週間後に開かれる文化祭に向けて、学校内は既にお祭りムードとなっていた。
「文化祭で着る衣装が余っていたんで、先生に着せちゃいました」
と、蒼真の後ろに隠れていた女子生徒が顔をのぞかせて言う。
「え、あ、む、無理やり着せられてしまって」
なんとも罪作りなスカートの丈の長さなのだろうか。そこからのぞく細くてきれいな足がたまらない。
もじもじと恥ずかしそうにこちらを見る蒼真の事を舐めるように見れば、その視線に気が付いて恥ずかしそうにスカートを引っ張った。
「かわいいでしょ。男の先生達が触っていましたよ」
「あ、それはっ」
それは聞き捨てならない事だ。
「ほぅ……」
眼光が鋭くなるのはしょうがない。自分のモノを他人に触られて楽しいわけがない。
すこし意地悪をしてやろうと香椎(かしい)は口元に笑みを浮かべる。
「麻野先生、折角だからその恰好で仕事を手伝ってくださいよ」
「え?」
目を見開き香椎を見るが、驚きはすぐに戸惑いへとかわった。
「そうい
「良いけど、着替え、どうする?」
「職員室の麻野先生の机に置いといてくれ。後で取りに行く」
「了解!」
女子生徒が出ていき、香椎の口元は笑ったままだが目は冷めていた。
「似合っているぞ、蒼真」
隙がありすぎる。
「てめぇは何、他の男共に触られているんだよ」
「え、あ、俺……」
香椎の表情を見て怯える蒼真に、
「おい、蒼真、お前は誰のモノなんだよ」
顎を掴んで顔を近づけ睨みつける。
「俺は、香椎さんの、モノです」
「解っているなら俺以外に触らせんな」
「すみません」
落ち込む蒼真の顎を乱暴に掴み口づけすれば、はじめは驚いてかたい表情をしていたが次第にとろけだした。
はじめて告白されたのは蒼真がまだ高校生の頃だった。その時は若気の至りだろうと断ったが、教師としてこの学校へと戻ってきてもその想いは消える事がなく、二度目の告白をされた。
そして、その想いを受け入れ、香椎は蒼真と恋人同士となったわけだ。
蒼真は自分のモノだ。誰にもやるつもりなどない。それは激しい独占欲であり、香椎なりに彼に対して持つ愛情でもあった。
◇…◆…◇
二人きりの診察室。ナース姿の蒼真を香椎の膝の上に座らせる。
「さてと、診察の時間と行こうかね」
と、スカートを捲りあげれば、その手を撫でるように蒼真の手が重なる。
「んぁ、香椎さん、待って」
「『さん』じゃねぇ。昔のように『先生』って呼べ」
クスクスと笑いながら、蒼真が頬に唇を寄せる。
「はは、パンストまで履いているのかよ」
スカートをめくり上げれば白色のストッキングから透けて見える下着がいつもよりもいやらしく感じてしまう。
「男子がナース服を着るんですけど、面白がってストッキングまで履かせられてしまって」
「はぁ? 何、足まで触らせてんだよ」
ストッキングの上から手を滑らせて足を撫でていく。
「ん、嫌だって、言ったのですが」
「ま、いいや。いやらしいし。履かせた奴と触った奴は後で仕置きをするって事で」
両腕をつかみ首に腕を回させ唇を啄み、下着の上から蒼真のモノを根元から先端まで揉み始める。
「ふぅ、んっ」
舌を絡ませあいながら善がり、蒼真の甘い息と声がまじりあう。
「あ、下着、濡れちゃう」
硬くなり熱くなり、質量の増したモノはそろそろ限界を迎えるだろう。
「濡らせよ」
と強く絞るように指を動かす。
「ん、ふっ」
詰まるような声と共に腰が浮き、触れているモノが小刻みに震えて熱いモノをはきだす。
唇を離せば、蒼真が大きく息を吐き、香椎へともたれかかる。
「は、お漏らしなんかして、はしたねぇなぁ」
握っていたものを離し、目を細めてその箇所を見れば、潤んだ目をして香椎を見る。
「我慢できなかったから」
足をつぼめてもじもじと身体を揺らす蒼真は、熱が抜けきれぬようだ。もの欲しそうな目が香椎の機嫌を良くさせる。
「そうか、よく見せて貰おうかな」
と言った後、抱き上げて診療台の上へと座らせた。
ボタンを中途半端に外して胸だけを晒す格好にさせる。
捲し上げたスカートからは濡れた下着とストッキングが見え、放ったばかりだというのに既に半たちしている。
「元気だなぁ。ここは後で診察な。今は心臓の音を聞かせて貰う」
香椎は首からぶら下げていた聴診器のイヤーチップを耳に差し入れ、チェストピースをつかんだ。
1
あなたにおすすめの小説
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*不定期連載です。
幸せな復讐
志生帆 海
BL
お前の結婚式前夜……僕たちは最後の儀式のように身体を重ねた。
明日から別々の人生を歩むことを受け入れたのは、僕の方だった。
だから最後に一生忘れない程、激しく深く抱き合ったことを後悔していない。
でも僕はこれからどうやって生きて行けばいい。
君に捨てられた僕の恋の行方は……
それぞれの新生活を意識して書きました。
よろしくお願いします。
fujossyさんの新生活コンテスト応募作品の転載です。
さらさら〈愛が重くて幸せになれない僕〉
佳乃
BL
僕には愛がわからない。
好きな気持ちも、愛おしいと思う心も、気が付けば零れ落ちていくから。
さらさら さらさら
だから僕は今日も尽くすんだ。
ただ1人、大切な人に行き着くために。
大工のおっさん、王様の側室になる
くろねこや
BL
庶民のオレが王様の側室に?!
そんなのアリかよ?!
オレ男だけど?!
王妃様に殺されちまう!
※『横書き』方向に設定してお読みください。
※異母兄を『義兄』と表記してしまっておりました。『兄』に修正しました。(1/18・22:50)
僕たち、結婚することになりました
リリーブルー
BL
俺は、なぜか知らないが、会社の後輩(♂)と結婚することになった!
後輩はモテモテな25歳。
俺は37歳。
笑えるBL。ラブコメディ💛
fujossyの結婚テーマコンテスト応募作です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる