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万と一
課長の趣味は(2)
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今日の出来事で、一ノ瀬を見る目がかわった。
「一ノ瀬課長がこんなに癒し系な人だったなんて」
「会社での俺は怖いか」
本人も気が付いているのか、それなら誤魔化すこともせずに素直に話そうと思いうなずいた。
「いつも眉間にしわが寄ってますよね」
「こんな趣味があるから、子供のころはからかわれたものだ。それからうまく人と接することができなくてな」
人と目が合うと緊張して顔が強張るそうで、それが万丈や周りからは不機嫌そうに見えたわけだ。
「今は大丈夫みたいですね」
「あぁ。お前が引かずにいてくれたからだ」
照れる姿に胸がきゅんとした。
「えっ」
今のは何? 俺は胸に手を置いた。
「どうした」
「いえ。あの、俺帰りますね」
多分、酒が残っているせい。家で休めばよくなるだろう。
お暇しようと思ったのに腕をつかまれ引きとめられてしまう。
「え、一ノ瀬課長!?」
「朝食、一緒にどうだ」
どこかへ食べに行こうと誘っているのだろうか。
腹も減っていることだし、一緒に食事をしてそのまま帰ろう。
「はい」
「すぐに用意する」
「え、一ノ瀬課長が作るんですか」
「あぁ。一人だし、できるようになった」
キッチン対面のカウンターには椅子があり、そこに座るように言われて腰を下ろす。
「彼女さんと話をしながら料理をするとか、いいですねぇ」
きっと今の俺と一ノ瀬のように話をしながら料理をしているのだろう。
いいな、こんなふうに俺も恋人と過ごしてみたい。
ほんわかとした気持ちで一ノ瀬を眺めていたら、
「彼女?」
そう聞き返される。
「まどかさんのことですよ」
もしかしたらまだ恋人関係にはなっていないのだろうか。だが随分と親しげに感じる。
「あぁ、そうだったな。俺と円が従兄弟だと知らないか。五十嵐のことだ」
「五十嵐?」
確か五十嵐の名前は……、
「円!」
円が彼女ではなく男、しかも五十嵐のことだと知りホッとする。そして、今度はそんな自分に驚いた。
今日の自分はどうかしている。
「万丈、言いふらさんでくれよな」
「え、あ、はい。わかりました」
ということは社長とは叔父と甥っ子の関係ということか。
「だから社長の誘いは断れないんですね」
「そういうことだ」
テーブルに出された料理に、目を見開く。女子力が高い人が作るような料理だ。
ワンプレートに小さめのおにぎりが三種類、ヒジキ、玉子焼、お漬物、なすとひき肉の炒め物がのっている。
「これが鰹節と昆布を白ゴマ、これが梅・シラス・大葉、これがたらこと鮭だ」
単品だけでも美味いのに混ぜてあるとかヤバいだろ。
「こんなに用意するの大変だったでしょう」
「ここにくるのは円くらいだからな、嬉しくて。あ、多すぎたか?」
浮かれる姿にきゅんと胸が鳴る。部屋だけでなく中身も可愛い人なんだろう。
「いえ、余裕です」
「よかった」
ワンプレート以外にお味噌汁とお茶がある。
「ふぁぁ、赤みそっ」
「万丈の実家って、赤味噌が主流の地域だったよな」
前にお土産を渡したときに、出身を知り覚えていたのだろう。
その心遣いが嬉しくて気分が高揚した。
「そうなんです。なめこ、お揚げ、豆腐! 最高です」
母親が良く作ってくれたなと懐かしく思いながら味噌汁を一口、ほっと息を吐く。
「はぁ、美味いです」
「喜んでもらえて嬉しい」
隣にもう一つ、万丈が食べているものより少ない量のおかずとご飯を盛ったプレートが置かれる。
今まで並んで食事をしたことがないので、顔が緩んでしまうので手で頬をふにふにと動かした。
「どうした?」
隣の席に座りこちらを見ている一ノ瀬に、なんでもないという。
「俺みたいな男が乙女趣味で、今日も、誰かのためにご飯を作れるのが嬉しくて、張り切って……、さすがに引いただろ?」
「なぜです? こんなおいしくてお洒落なご飯を作ってくれて、俺、すごく嬉しくて浮かれているのが顔に出てしまいそうだなと思って頬を弄ってました」
「そうか。それならいいんだ」
唇がほんのりと綻んでいる。それがかわいらしい。
美味しいご飯を頂き、しかもお土産だとおかずをタッパーに詰めてくれた。しかもたくさんある。
自分ではこんなに美味いおかずを作ることはできないのでこれはありがたい。
「多かったら冷凍しておけ」
「はい。ありがとうございます」
「いや、料理は好きなのでな、いつも作りすぎてしまうから助かる」
もしもここが会社で仕事をしている最中であったら、たくさんあって邪魔だから持って帰れという感じになる。
だが、今は思う。これが本当の一ノ瀬なんだろうと。それを知ることができてよかった。
「それでは会社で」
「あぁ」
見送られて部屋を後にする。
そのまま家へと帰るとおかずの詰まったタッパーを冷蔵庫へと入れる。
飲み物ばかりの冷蔵庫が一ノ瀬の優しさでいっぱいになる。それを眺めていると温かい気持ちになり口元が緩んだ。
すると閉め忘れ防止のアラームが鳴り、万丈は慌てて扉を閉めた。
「一ノ瀬課長がこんなに癒し系な人だったなんて」
「会社での俺は怖いか」
本人も気が付いているのか、それなら誤魔化すこともせずに素直に話そうと思いうなずいた。
「いつも眉間にしわが寄ってますよね」
「こんな趣味があるから、子供のころはからかわれたものだ。それからうまく人と接することができなくてな」
人と目が合うと緊張して顔が強張るそうで、それが万丈や周りからは不機嫌そうに見えたわけだ。
「今は大丈夫みたいですね」
「あぁ。お前が引かずにいてくれたからだ」
照れる姿に胸がきゅんとした。
「えっ」
今のは何? 俺は胸に手を置いた。
「どうした」
「いえ。あの、俺帰りますね」
多分、酒が残っているせい。家で休めばよくなるだろう。
お暇しようと思ったのに腕をつかまれ引きとめられてしまう。
「え、一ノ瀬課長!?」
「朝食、一緒にどうだ」
どこかへ食べに行こうと誘っているのだろうか。
腹も減っていることだし、一緒に食事をしてそのまま帰ろう。
「はい」
「すぐに用意する」
「え、一ノ瀬課長が作るんですか」
「あぁ。一人だし、できるようになった」
キッチン対面のカウンターには椅子があり、そこに座るように言われて腰を下ろす。
「彼女さんと話をしながら料理をするとか、いいですねぇ」
きっと今の俺と一ノ瀬のように話をしながら料理をしているのだろう。
いいな、こんなふうに俺も恋人と過ごしてみたい。
ほんわかとした気持ちで一ノ瀬を眺めていたら、
「彼女?」
そう聞き返される。
「まどかさんのことですよ」
もしかしたらまだ恋人関係にはなっていないのだろうか。だが随分と親しげに感じる。
「あぁ、そうだったな。俺と円が従兄弟だと知らないか。五十嵐のことだ」
「五十嵐?」
確か五十嵐の名前は……、
「円!」
円が彼女ではなく男、しかも五十嵐のことだと知りホッとする。そして、今度はそんな自分に驚いた。
今日の自分はどうかしている。
「万丈、言いふらさんでくれよな」
「え、あ、はい。わかりました」
ということは社長とは叔父と甥っ子の関係ということか。
「だから社長の誘いは断れないんですね」
「そういうことだ」
テーブルに出された料理に、目を見開く。女子力が高い人が作るような料理だ。
ワンプレートに小さめのおにぎりが三種類、ヒジキ、玉子焼、お漬物、なすとひき肉の炒め物がのっている。
「これが鰹節と昆布を白ゴマ、これが梅・シラス・大葉、これがたらこと鮭だ」
単品だけでも美味いのに混ぜてあるとかヤバいだろ。
「こんなに用意するの大変だったでしょう」
「ここにくるのは円くらいだからな、嬉しくて。あ、多すぎたか?」
浮かれる姿にきゅんと胸が鳴る。部屋だけでなく中身も可愛い人なんだろう。
「いえ、余裕です」
「よかった」
ワンプレート以外にお味噌汁とお茶がある。
「ふぁぁ、赤みそっ」
「万丈の実家って、赤味噌が主流の地域だったよな」
前にお土産を渡したときに、出身を知り覚えていたのだろう。
その心遣いが嬉しくて気分が高揚した。
「そうなんです。なめこ、お揚げ、豆腐! 最高です」
母親が良く作ってくれたなと懐かしく思いながら味噌汁を一口、ほっと息を吐く。
「はぁ、美味いです」
「喜んでもらえて嬉しい」
隣にもう一つ、万丈が食べているものより少ない量のおかずとご飯を盛ったプレートが置かれる。
今まで並んで食事をしたことがないので、顔が緩んでしまうので手で頬をふにふにと動かした。
「どうした?」
隣の席に座りこちらを見ている一ノ瀬に、なんでもないという。
「俺みたいな男が乙女趣味で、今日も、誰かのためにご飯を作れるのが嬉しくて、張り切って……、さすがに引いただろ?」
「なぜです? こんなおいしくてお洒落なご飯を作ってくれて、俺、すごく嬉しくて浮かれているのが顔に出てしまいそうだなと思って頬を弄ってました」
「そうか。それならいいんだ」
唇がほんのりと綻んでいる。それがかわいらしい。
美味しいご飯を頂き、しかもお土産だとおかずをタッパーに詰めてくれた。しかもたくさんある。
自分ではこんなに美味いおかずを作ることはできないのでこれはありがたい。
「多かったら冷凍しておけ」
「はい。ありがとうございます」
「いや、料理は好きなのでな、いつも作りすぎてしまうから助かる」
もしもここが会社で仕事をしている最中であったら、たくさんあって邪魔だから持って帰れという感じになる。
だが、今は思う。これが本当の一ノ瀬なんだろうと。それを知ることができてよかった。
「それでは会社で」
「あぁ」
見送られて部屋を後にする。
そのまま家へと帰るとおかずの詰まったタッパーを冷蔵庫へと入れる。
飲み物ばかりの冷蔵庫が一ノ瀬の優しさでいっぱいになる。それを眺めていると温かい気持ちになり口元が緩んだ。
すると閉め忘れ防止のアラームが鳴り、万丈は慌てて扉を閉めた。
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