真実の裏

番外編 『真実の裏の裏』

真実の裏の裏④-神童知佳-

神童知佳「これは私の昔のお話です」

小学校は友達と遊ぶことに集中していました。
しかし、中学のある日のこと…

当時の私は真面目しか取り柄がない、いわゆる陰キャという分類にされていました。
中学一年のときは、里奈たちと違うクラスだったので1人でいることが多かったです。とある英語の授業の日、2人ペアで皆の前で発表するという時間がありました。クラスの皆は次々とペアを見つけていき、私は孤立していきました。そこで救いの手を差し伸べてくれたのが学年トップの秀才 西道 彰 くんでした。その人は頭も良くてイケメンで運動神経も良いどこを取っても羨ましがられる人でした。彼のお陰もあって、英語の発表では優秀賞を獲ることもできました。そして、彼から「付き合ってくれませんか？」と言われ、特に断る理由もなく、私は彼と付き合うこととなりました。しかし、付き合って話しているうちに「浜松さんって何が好きなの？」とか「浜松さんってどんな人なの？」などと里奈に関することばかり質問するようになってきました。私は薄々、西道くんは里奈のことが好きなのかなって、思うようになってきました。私は彼に聞きました。「里奈のこと、好き？」と、すると彼は、「君に最後のお願いがある。」そう、頼まれました。その話は、また別のお話です。