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Story編
06話
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ミチル
「ニシミチソラってどんな漢字ですか?」
村長
「東西南北の西に、道路の道、」
俺は机に置いてあった鉛筆で紙に名前を書いていく。
ミチル
「ソラという字は?」
村長
「虚実の虚という字だが」
ミチル
「虚?こんな名前の人いるんだ」
深山 先生
「人の名前はバカにできないぞ。どんな経緯で、その名前がつけられたのか分からないが、もしかしたら凄い意味が隠されてたりしてな。」
村長
「君は虚くんじゃないんか?」
ミチル
「はい。私は虚じゃありません。」
村長
「とすれば、まだ、あの場所に…」
ミチル
「どういうことですか?」
村長
「虚くんの親は、ネグレクトというもんで、小学校にも中学校にも通わせてもらえなかったんやといね。頻繁に、この辺りでボロボロの服を着た虚くんを見かけたよ。」
ミチル
「あの場所…というのは?」
村長
「彼の家の部屋だ。」
ミチル
「引きこもってるんですか?」
村長
「噂では、監禁されてるらしいが」
ミチル
「それって、ヤバイんじゃないですか?」
深山 先生
「その前に!村長さん、2人をどこに?」
村長
「あの女の子なら2階で寝ている。」
深山 先生
「寝ている?」
村長
「トンネルの近くで倒れてたんや。周りに誰もおらんかったから、看病しよかと思てぇ」
深山 先生
「え?周りに誰も居なかったんですか?」
村長
「そうだが、」
深山 先生
「青い髪した男の人は?」
村長
「…そんな人は見ていない」
村長の表情を見るからに本当に周りに誰も居なかったのだろう。
深山 先生
「…そうですか。」
ミチル
「信じたくないですが、犯人は鹿羽先生なんですかね?」
深山 先生
「もう一つ大事なこと聴いても良いですか?」
すると階段から降りてくる音がする。京花だ。
キョウカ
「あれ?先生たち居たんですか?」
ミチル
「京花!大丈夫なのか?」
キョウカ
「うん。大分良くなったよ!」
ミチル
「良かったぁ!」
村長
「あ、そうだ!この村からは今日中に出てった方が良いぞ」
ミチル
「え?何で、ですか?」
村長
「この村には月に一度、人が殺されるんだ。」
ミチル
「殺される?誰に?」
深山 先生
「村長さん、まさかと思いますが、犯人は貴方じゃ」
村長
「違いますよ、何で私が」
深山 先生
「3年前!何があったか教えてください!」
村長
「3年前?」
深山 先生
「この村に高校生が、たくさん来たときです。」
村長
「あ~、そのときか、」
深山 先生
「生徒たちを、どこにやったんですか?」
村長
「私は無関係だ!」
すると深山先生は窓から、山の方を指差す。
深山 先生
「当時、あなたが山の方に行くの見たんですよ」
村長
「…それは、まだ言えん。」
深山先生
「じゃあ質問を変えます。あの時一緒にいた女性は?」
村長
「虚くんの親だよ」
深山 先生
「ネグレクトの親がどうして?」
村長
「分からない。でも、根は優しい人なんだよ」
深山 先生
「分かりました。ありがとうございます。」
そして、俺たちは村長宅を出ていった。
深山 先生
「とりあえず怪しくなってきたのは鹿羽先生だ。あの人は、何か俺たちに隠している。」
ミチル
「京花!何か覚えてない?2人きりのとき何があったか」
キョウカ
「分かんない。急に眠たくなって…」
ミチル
「…鹿羽先生から何かもらった?例えば飲み物とか、食べ物とか、」
キョウカ
「…あ、お茶なら貰ったよ!」
深山 先生
「…え、睡眠薬が混入されてたってことか?」
ミチル
「そうしか考えられません。」
深山 先生
「じゃあ、この一連の事件の犯人は鹿羽先生ってことか?」
そして、俺は頭の中で一つの仮説を立てた。修学旅行の自由行動の日、案内していた虚くんの母と村長はグル。きっと生徒たちが気に食わなくなって殺してしまう。そして、その裏には鹿羽先生が関わっていて村長たちの手伝いをしていた。
その仮説を深山先生に話すと、「なぜ西道さんや村長に協力したのか。」とか、「山に連れていき何をしたのか。」とか、「村長と虚くんの母が殺したのを警察に言えば、すぐに解決したはずだ」とか、色んな指摘をされた。俺は、深山先生のことが怖くなった。だって、普段は優しいのだから。
深山 先生
「とりあえず、手がかりとなる山に登ろう。」
ミチル
「…そ、そうですね。」
キョウカ
「落ち込むなって!」
ミチル
「落ち込んでねぇよ、」
深山 先生
「気になってたんだが、2人は付き合ってるのか?」
ミチル
「…え?つ、付き合ってないですよ」
深山 先生
「そうか、その割に よく一緒にいるよな」
ミチル
「あ、俺たち幼なじみなんです。」
深山 先生
「へぇ~!幼なじみか、高校も一緒なんて凄いな」
ミチル
「そうですかね、」
そんなことを話していると山の麓にたどり着いた。
ミチル
「この上に、もしかしたら先生が」
深山 先生
「無駄な期待はするなよ、ここに登ることを後悔するかもしれない。」
ミチル
「後悔なんてしませんよ、どんな結末でも僕は受け止めます。」
キョウカ
「私も、全ての真実を知れるなら、」
深山 先生
「じゃあ行くぞ、」
歩くこと約30分、やっと頂上にたどり着いた。そこには、2人の制服を着た白骨化しかけている遺体と1人の30代くらいの女性が倒れていた。そして、景色を見ている男の人がいた。その男は、こちらを振り向いた。鹿羽先生だった。
深山 先生
「やっぱり、あなたが犯人だったんですか。鹿羽先生。」
「ニシミチソラってどんな漢字ですか?」
村長
「東西南北の西に、道路の道、」
俺は机に置いてあった鉛筆で紙に名前を書いていく。
ミチル
「ソラという字は?」
村長
「虚実の虚という字だが」
ミチル
「虚?こんな名前の人いるんだ」
深山 先生
「人の名前はバカにできないぞ。どんな経緯で、その名前がつけられたのか分からないが、もしかしたら凄い意味が隠されてたりしてな。」
村長
「君は虚くんじゃないんか?」
ミチル
「はい。私は虚じゃありません。」
村長
「とすれば、まだ、あの場所に…」
ミチル
「どういうことですか?」
村長
「虚くんの親は、ネグレクトというもんで、小学校にも中学校にも通わせてもらえなかったんやといね。頻繁に、この辺りでボロボロの服を着た虚くんを見かけたよ。」
ミチル
「あの場所…というのは?」
村長
「彼の家の部屋だ。」
ミチル
「引きこもってるんですか?」
村長
「噂では、監禁されてるらしいが」
ミチル
「それって、ヤバイんじゃないですか?」
深山 先生
「その前に!村長さん、2人をどこに?」
村長
「あの女の子なら2階で寝ている。」
深山 先生
「寝ている?」
村長
「トンネルの近くで倒れてたんや。周りに誰もおらんかったから、看病しよかと思てぇ」
深山 先生
「え?周りに誰も居なかったんですか?」
村長
「そうだが、」
深山 先生
「青い髪した男の人は?」
村長
「…そんな人は見ていない」
村長の表情を見るからに本当に周りに誰も居なかったのだろう。
深山 先生
「…そうですか。」
ミチル
「信じたくないですが、犯人は鹿羽先生なんですかね?」
深山 先生
「もう一つ大事なこと聴いても良いですか?」
すると階段から降りてくる音がする。京花だ。
キョウカ
「あれ?先生たち居たんですか?」
ミチル
「京花!大丈夫なのか?」
キョウカ
「うん。大分良くなったよ!」
ミチル
「良かったぁ!」
村長
「あ、そうだ!この村からは今日中に出てった方が良いぞ」
ミチル
「え?何で、ですか?」
村長
「この村には月に一度、人が殺されるんだ。」
ミチル
「殺される?誰に?」
深山 先生
「村長さん、まさかと思いますが、犯人は貴方じゃ」
村長
「違いますよ、何で私が」
深山 先生
「3年前!何があったか教えてください!」
村長
「3年前?」
深山 先生
「この村に高校生が、たくさん来たときです。」
村長
「あ~、そのときか、」
深山 先生
「生徒たちを、どこにやったんですか?」
村長
「私は無関係だ!」
すると深山先生は窓から、山の方を指差す。
深山 先生
「当時、あなたが山の方に行くの見たんですよ」
村長
「…それは、まだ言えん。」
深山先生
「じゃあ質問を変えます。あの時一緒にいた女性は?」
村長
「虚くんの親だよ」
深山 先生
「ネグレクトの親がどうして?」
村長
「分からない。でも、根は優しい人なんだよ」
深山 先生
「分かりました。ありがとうございます。」
そして、俺たちは村長宅を出ていった。
深山 先生
「とりあえず怪しくなってきたのは鹿羽先生だ。あの人は、何か俺たちに隠している。」
ミチル
「京花!何か覚えてない?2人きりのとき何があったか」
キョウカ
「分かんない。急に眠たくなって…」
ミチル
「…鹿羽先生から何かもらった?例えば飲み物とか、食べ物とか、」
キョウカ
「…あ、お茶なら貰ったよ!」
深山 先生
「…え、睡眠薬が混入されてたってことか?」
ミチル
「そうしか考えられません。」
深山 先生
「じゃあ、この一連の事件の犯人は鹿羽先生ってことか?」
そして、俺は頭の中で一つの仮説を立てた。修学旅行の自由行動の日、案内していた虚くんの母と村長はグル。きっと生徒たちが気に食わなくなって殺してしまう。そして、その裏には鹿羽先生が関わっていて村長たちの手伝いをしていた。
その仮説を深山先生に話すと、「なぜ西道さんや村長に協力したのか。」とか、「山に連れていき何をしたのか。」とか、「村長と虚くんの母が殺したのを警察に言えば、すぐに解決したはずだ」とか、色んな指摘をされた。俺は、深山先生のことが怖くなった。だって、普段は優しいのだから。
深山 先生
「とりあえず、手がかりとなる山に登ろう。」
ミチル
「…そ、そうですね。」
キョウカ
「落ち込むなって!」
ミチル
「落ち込んでねぇよ、」
深山 先生
「気になってたんだが、2人は付き合ってるのか?」
ミチル
「…え?つ、付き合ってないですよ」
深山 先生
「そうか、その割に よく一緒にいるよな」
ミチル
「あ、俺たち幼なじみなんです。」
深山 先生
「へぇ~!幼なじみか、高校も一緒なんて凄いな」
ミチル
「そうですかね、」
そんなことを話していると山の麓にたどり着いた。
ミチル
「この上に、もしかしたら先生が」
深山 先生
「無駄な期待はするなよ、ここに登ることを後悔するかもしれない。」
ミチル
「後悔なんてしませんよ、どんな結末でも僕は受け止めます。」
キョウカ
「私も、全ての真実を知れるなら、」
深山 先生
「じゃあ行くぞ、」
歩くこと約30分、やっと頂上にたどり着いた。そこには、2人の制服を着た白骨化しかけている遺体と1人の30代くらいの女性が倒れていた。そして、景色を見ている男の人がいた。その男は、こちらを振り向いた。鹿羽先生だった。
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「やっぱり、あなたが犯人だったんですか。鹿羽先生。」
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