青春の悪夢

Zero

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Story編

20話[終]

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鹿羽先生が捕まった日、俺たちは旅館に泊まった。朝、ロビーに集まり俺は呟いた。
ミチル
 「まさか、担任も副担任も犯罪者だったなんて、」
キョウカ
 「ねぇ、どうするの?」
タツキ
 「根本的な解決はしてないだろ、俺は探しに行くよ」
モモ
 「…私は行きたいけど、親に止められた」
キョウカ
 「モモはゆっくり休んでな、私たちが絶対に解決して見せるよ!」
スミレ
 「そうだよ!」
モモ
 「スミレ、今までごめんね、」
スミレ
 「全然良いよ、」
ミチル
 「今日投稿されたのは『あと五日』だな、」
タツキ
 「この動画のアカウント名、何かヒントっぽいんだよな」
スミレ
 「『私は新島+待ち』ってやつ?確かに普通じゃないよね」
????
 「私たちは島にいる。それが導きだされた答えだ。」
ミチル
 「えっと…誰?」
????
 「我の名は『雷光の剣士ドート・ソライ 』」
ミチル
 「…え?」
ソライ
 「我の名は」
ミチル
 「本名は?」
ソライ
 「…空井 光です。」
ミチル
 「空井くん、今のどういうこと?」
ソライ
 「天から与えられし名前が」
ミチル
 「違う、そうじゃなくて、」
キョウカ
 「なんで、解読できたの?」
ソライ
 「アナグラムだよ」
タツキ
 「アナグラム?何それ?」
ミチル
 「並び替え、みたいな感じかな」
ソライ
 「そこから考えるに答えが導き出された。」
ミチル
 「なるほど、そう言うことね、」
ソライ
 「君たちと旅をしても構わないが、仲間にするか?」
ミチル
 「…あ、結構です。」
ソライ
 「え?」
ミチル
 「え?」
タツキ
 「仲間に…入りたいの?」
ソライ
 「…はい。」
ミチル
 「…じゃあ行こっ!」
ソライ
 「あ、うん!」

そして、突如現れた新たな仲間と共に村の住民に島について聴いた。島の存在を知らない人が多かったがとある住民が島について知っていた。

住民
 「あの島か、ここから遠く離れたところに港がある。そこから島に行ける。」
ミチル
 「ありがとうございます!」
住民
 「あんた達気を付けな、あと五日で、あの島は呪われる。」
ミチル
 「呪われる?なんで?」
住民
 「あの島には10年に1度殺人鬼が現れる。殺人鬼はその島にいる人を全員喰うと言う言い伝えがある。」
ミチル
 「あと五日って、そう言う意味だったんだ」

俺たちは港へと行き、船に乗り島へと向かった。島につくのもあっという間だった。
そして しばらく散策すると、90人弱の生徒たちがいた。

ミチル
 「居た、居たぞ!」
キョウカ
 「本当にこんなことって、」
タツキ
 「全員、生きてる!」

すると、その中の生徒のうちの1人が話し出す。
生徒
 「…君たちは誰だ。」

ミチル
 「俺たちは、春丘学園の3年生です。」

生徒
 「なぜ、ここに来た」

ミチル
 「助けに来ました、」

生徒
 「あの人は捕まったのか?」

ミチル
 「鹿羽先生なら捕まった。罪も認めた。」

生徒
 「良かった…助かったんだ!」

ミチル
 「今、警察に電話するね、」

生徒
 「ここは圏外だ。村まで行かないと電話できないよ」

ミチル
 「あ、そっか。じゃあ皆で戻ろう!春丘学園に、」

生徒
 「本当にありがとうございます!」

そうして無事に島にいた生徒たち計87人が保護された。

そして生徒たちの証言から、事件の全貌が見えた。

鹿羽先生が3人の生徒を殺害したのをたまたま見てしまった虚くんの父(村長)と母(西道 茜)は、このままだと生徒たちに危険が及ぶと考え生徒たちを島へと運んだ。

その後生徒たちは自力でサバイバル生活をし、今に至ると言うことだった。最近送られた動画については殺人鬼が迫ってくるまで時間がなかったからSOSを送ったつもりだそうだ。

ミチル
 「よく3,4年も生き延びましたね、」
浅蔵 刑事
 「生徒らの証言によると、女優の浜松里奈が来て助けてくれたんだってさ、」
ミチル
 「え?リナが?」
浅蔵 刑事
 「リナって何だよ その呼び方」
ミチル
 「…ほら、女優だったでしょ。その時にそう呼んでたから」
浅蔵 刑事
 「聞いてねぇよ」
ミチル
 「…なぜ、あの場所で撮影したんですか?」
浅蔵 刑事
 「証言によると、トンネルも村長の家にも警察の捜査が入ったから、きっと助けが来ると思ったんだろ。」
ミチル
 「そうだ、引率だった2人の先生は?」
浅蔵 刑事
 「鹿羽 勝の証言通り、村長宅の倉庫に隠されてたよ。白骨化しかけていた。」
ミチル
 「…これで全部解決したんですね。」
浅蔵 刑事
 「一応な。」
ミチル
 「一応?」
浅蔵 刑事
 「この事件とは無関係かもしれないが、浜松里奈の行方が途絶えたままだ」
ミチル
 「結局、その人って脱獄して何したんですか?」
浅蔵 刑事
 「洗脳薬の流通…ぐらいしかやってないかな?」
ミチル
 「…だったら野放しでも良いんじゃないですか?」
浅蔵 刑事
 「いやいや君たちの身に危険が」
ミチル
 「春丘学園は、廃校が決定したそうです。」
浅蔵 刑事
 「まぁ、あんな事件が起こった以上、保護者も入学させたくないだろうな。それに、あの学校から何人も逮捕者や死者も出たしな、」
ミチル
 「俺、こんなことがあっても、あの学校に行って良かったと思ってますよ」
浅蔵 刑事
 「さっきから気になってるんだが君の一人称は何なんだ?俺か僕かハッキリしろ」
ミチル
 「…その時の気分ですかね?」
浅蔵 刑事
 「…君は変わった奴だな。」
ミチル
 「そうですか?」
浅蔵 刑事
 「…あいつも変わった奴でな。俺とバティを組んで最初の頃、今日占い最下位だったんで、仕事休みます。とか言っててさ、俺はもっと、あいつを立派な刑事に仕立て上げたかったな。」
ミチル
 「櫻井刑事は、誰に殺されたんですか?」
浅蔵 刑事
 「…あいつは俺の子供を守ろうとして車に跳ねられ亡くなった。」
ミチル
 「え?」
浅蔵 刑事
 「ヒロが、教えてくれた。その車を運転してた人は捕まったよ。」
ミチル
 「そういやぁ、その時 浅蔵さんはどこに?」
浅蔵 刑事
 「ヒロにつけてたGPSが、村を指していたから村に向かった。でも捜索中に住民に野菜の収穫手伝ってくれって頼まれてさぁ。手伝いが終わったと思えばそこでき鹿羽 勝が現れて言われたんだ」
ミチル
 「…先生は何と言ったんですか?」
浅蔵刑事
 「櫻井刑事は交通事故にあったようだ。ヒロくんが走っていくのを見た。あと私をまだ逮捕しないでほしいって」
ミチル
 「え?鹿羽先生が犯人って知ってたんですか?」
浅蔵刑事
 「勘づいてたが、証拠がなくてな」
ミチル
 「…じゃああのメッセージは?ほら、花が綺麗だってやつ」
浅蔵 刑事
 「櫻井は立派な刑事だってことを伝えたかっただけだ」
ミチル
 「なんか色々分かんないですけど、解決したんですね?」
浅蔵 刑事
 「あぁ、ヒロはその後近くの交番に預けられていたようだ。」
ミチル
 「…浜松里奈、捕まると良いですね。」
浅蔵 刑事
 「そうだな。あ、あと島の殺人鬼についても」
ミチル
 「あれって都市伝説とかじゃないんですか?」
浅蔵 刑事
 「なんで都市伝説って存在すると思う?」
ミチル
 「何でですか?」
浅蔵 刑事
 「誰かが都市伝説のように見せてるんだよ。」
ミチル
 「なんか、深いですね。」
浅蔵 刑事
 「さて、お前らは受験勉強に専念しろ!」 
ミチル
 「あ、そう言えば、あの島に夏島大学っていう大学があるんですよ!」
浅蔵 刑事
 「まさかオープンキャンパスで行こうと思ってないよな?」
ミチル
 「もちろん!行くつもりですよ!」
浅蔵 刑事
 「どんだけ危ない橋渡るんだよ、」
ミチル
 「それが、俺なんで!」
浅蔵 刑事
 「…俺は知らないからな。」

月日は経ち、俺たちは卒業した。俺は夏島大学の学生になり、とことん好きなものについて探究している。

一方、京花は東京の国立大学に入学し、龍生は警察官になるため必要な知識を勉強している。

 さらに数年後、俺たちは20歳半ばになり久しぶりの再開を果たした。皆は大人っぽくなっており、結婚してる人もいた。京花は起業し、龍生は警察官になり、そして俺は教師になっていた。

俺が歩んできた道は、本当に正しかったのか。いや、違っていたとしても、これが俺の道なんだ。誰に何と言われようと、俺は夢を諦めない。

そんな俺の夢は、生徒思いな高校教師になることだ。


その頃、とある暗い部屋で1人の女性が呟いた。
浜松 里奈
 「そろそろ、私も鬼ごっこをやめよっかな。充くん…」
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