高校のナゾ

Zero

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高校のナゾ2

高校のナゾ第11話

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虹島隼人「神埼、川崎、バトンタッチだ!」
神埼直人「じゃあ頼みましたよ!」
川崎慎吾「楽しみにしてます!」
虹崎賢次「お前らの記録は120万」
神埼直人「おー!100万は超えたか!」
虹島隼人「次は俺らの番だな、」
虹崎賢次「お前らの記録超えてやるぜ」
神埼直人「では僕たちはこれで」
川崎慎吾「バイバ~イ!」
白鷺新一「お前らも敵だったか、」
虹崎賢次「敵?僕らはただの配信者だよ」
白鷺新一「配信者?」
虹崎賢次「そう!」
虹島隼人「今までの動きは全部LIVE配信してる」
白鷺新一「…それってどこから?」
虹崎賢次「君たちの入学式から」
白鷺新一「最初から騙してたのか」
虹崎賢次「まぁドッキリの一種だな」
白鷺新一「命がけだったんだぞ!」
虹崎賢次「んなの知ったこっちゃない!」
虹島隼人「もう次のステージ行って良い?」
白鷺新一「次の…ステージ?」
虹島隼人「それは可視化世界だ、」
白鷺新一「可視化世界?」
虹崎賢次「この世界では色々なものが可視化されるようになる」
緑谷宏之「例えば?」
虹崎賢次「IQ、将来の職業、生涯年収などだ」
緑谷宏之「なるほど、面白そうじゃん」
虹崎賢次「ただし!可視化世界は君たちの存在は知らない」
緑谷宏之「どういうこと?」
虹崎賢次「転生する…と言ったらわかる?」
緑谷宏之「要するに、俺たちの名前、C10の存在が」
虹崎賢次「消えている…と言うことだ、」
白鷺新一「なるほど、わかったよ、」
虹崎賢次「では、可視化世界へLet'sGo!」


そして目の前が白く光る。
 反射的に目をつむる。
そして、目を開くと…

緑谷宏之「ここが可視化世界…」
白鷺新一「ここは…どこだろう?」
緑谷宏之「なぁ桃川たちは?」
白鷺新一「別の場所にいるのかな、」
橙乃凌久「あ、頭に数字が!」
青山勝利「本当だ、俺はLv.80?」
橙乃凌久「俺は、Lv.50だ!」
赤峰健太「なんで、俺はLv.15なんだー!」
緑谷宏之「あはは、、俺は…90か、」
赤峰健太「新一?お前…100じゃんか!」
白鷺新一「しかし、これは何の可視化だ?」

〘モテ度が可視化された世界〙

白鷺新一「…あの人に聞いてみるか、」
緑谷宏之「そうだね、」
白鷺新一「あの、すみません」
女子高生「え!100だ!すごっ!」
白鷺新一「あ、この数字ってなんですか?」
女子高生「この数字は美顔度だって朝ニュースで」
白鷺新一「ん?美顔度?」

その女子高生の話によると、その数字は顔の良し悪しを専用のAIが判定したものだと言う。

白鷺新一「…で、俺は100か、」
女子高生「あっ因みに平均は50くらいです」
白鷺新一「ご丁寧にありがと!」
女子高生「はい!じゃあまた!」
白鷺新一「おう!」

そんな話をしていると無線が入る
虹島隼人「可視化世界、楽しんでるみたいだね」

白鷺新一「別に楽しんではないけど…」

虹島隼人「そんな君らにプレゼント&任務」

白鷺新一「嫌な予感しかしねぇよ!」

虹島隼人「プレゼントは住む場所の提供!」

緑谷宏之「それは普通に助かる…」

虹島隼人「任務は依頼事務所だ!」

白鷺新一「依頼事務所?」

虹島隼人「その事務所で困ってる人を助けてくれ、以上だ」

白鷺新一「ん?なんかヒーロー気取りじゃね?」

虹島隼人「うるさい、さっさと目的地へ向かえ」
-依頼事務所-
白鷺新一「ここが事務所か、まぁまぁ広いな」
緑谷宏之「すっげ、シャンデリアだ!」

そこは高級感溢れる事務所だった

白鷺新一「てか依頼って浮気調査とかかな?」
赤峰健太「どろどろ系は嫌だな、」
緑谷宏之「まぁ猫探しとかなら」
橙乃凌久「平和だな、」
青山勝利「何か可視化と関係あるんじゃないの?」
白鷺新一「へ?」
青山勝利「だってこんな事務所託すとか」
白鷺新一「あー、なるほどね、」

ピンポーン
白鷺新一「依頼者だ!」
青山勝利「俺がでるよ、」

ガチャ
青山勝利「はーい!」
????「あの、僕を助けてください」

突如現れた男子高校生
 その頭上にはLv.1の文字が
顔は決して良いとは言えない
下校中なのか鞄を持っている。
丁寧に学生証を見せてくれた
名前は一ノ瀬 涼と言うらしい

赤峰健太「高校生?レベルは、1?低、」
青山勝利「おい健太!」
男子高生「やっぱり、そうですよね、すみません」

高校生はそう言い走り去っていった

白鷺新一「あれ?依頼人は?」
青山勝利「健太のせいで帰っちゃったよ」
緑谷宏之「お前何したんだよ、」
赤峰健太「別に俺は」
白鷺新一「まぁいいよ、」
緑谷宏之「後でまた来るだろ、」
青山勝利「それもそっか、」

-数時間後-
白鷺新一「ちょっとコンビニ行ってくるわ」
青山勝利「じゃあ俺も行こっかな、」
白鷺新一「なんか欲しいもんある?」
赤峰健太「あー、じゃあおにぎり買ってきて」
白鷺新一「了解、じゃあ行くか」


白鷺新一「結局来なかったな」
青山勝利「あ、あの高校生のことか」
白鷺新一「なんだかんだ心配してるよ」
青山勝利「まぁ大丈夫だろ」

ピーポーピーポー(救急車)

白鷺新一「あれ?なんかあったのかな?」
青山勝利「ちょっと行ってみる?」
白鷺新一「なんか野次馬みたいじゃないか」

新一たちは救急車の近くへと行く
そこは自然が多い公園だった

青山勝利「…え?」
白鷺新一「何?知ってる人?」
青山勝利「夕方にきた依頼人だよ」
白鷺新一「え?てか、これって自殺?」

公園の木で首を吊っていた
その下には脚立がある。

青山勝利「…」
白鷺新一「なんで自殺なんか」
青山勝利「可視化のせいだ、」
白鷺新一「可視化?美顔度の?」
青山勝利「彼、Lv.1だったんだ」
白鷺新一「そのせいで、、、」


-帰宅後-
白鷺新一「ただいま、」
赤峰健太「なんか悲しげじゃない?」
緑谷宏之「どうかしたのか?」
青山勝利「依頼人が自殺した…」
緑谷宏之「依頼人ってたしか高校生の?」
赤峰健太「え、」
青山勝利「お前のせいで自殺したんだよ健太」
赤峰健太「そう、なの?」
白鷺新一「あぁ、」
赤峰健太「俺が、人を、殺したの?」
白鷺新一「そうだ、お前が殺したんだ」

すると無線が入る
虹島隼人「ミッション失敗か、」

白鷺新一「すみません、」

虹島隼人「赤峰健太、」

赤峰健太「…」

虹島隼人「返事は?」 

赤峰健太「はい、」

虹島隼人「お前は事務所クビだ、」

赤峰健太「クビ…ですか、」

虹島隼人「君には失望した、」

赤峰健太「これから僕はどうすれば?」

虹島隼人「高校の生徒として潜入せよ」

赤峰健太「潜入捜査…ですか?」

虹島隼人「お前はそっちの方が向いてる」

白鷺新一「1人で行かせるんですか?」

虹島隼人「確かにそれもそうだな、橙乃」

橙乃凌久「はい!」

虹島隼人「2人で潜入しろ、以上だ!」

そして無線は切れた…


その日の翌日、美顔度の可視化は消えていた

-????-
????「次はこの可視化にしよう、面白いデータ期待あり」

しかし新たに可視化された。

新一の頭上には「99%」と現れていた
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