高校のナゾ

Zero

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高校のナゾ2

高校のナゾ第12話

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白鷺新一「今度は何の可視化だろ」
緑谷宏之「お前が99で俺は0、」
青山勝利「因みに俺は15なんだよね~」
白鷺新一「益々わかんねぇな、」

〘速報〙今回の可視化は死ぬ確率と判明

白鷺新一「え?」
緑谷宏之「死ぬ確率?」
青山勝利「新一、やばくない?」
白鷺新一「うそ、だろ、」
緑谷宏之「99%って相当高いよな」
白鷺新一「俺、今日死ぬのかな、」

無線が入る

虹島隼人「今回の可視化は今日死ぬ確率だ」

白鷺新一「さっきニュースでやってました」

虹島隼人「因みにお前らの数値は?」

緑谷宏之「俺は0、勝利は15、」

虹島隼人「低いなぁ!」

緑谷宏之「そして、新一は99です」

虹島隼人「99?絶対死ぬじゃんか、」

白鷺新一「やっぱりそうですよね、」

虹島隼人「ったく困ったなぁ」

白鷺新一「ずっと事務所にいれば大丈夫ですよね」

虹島隼人「…」

白鷺新一「黙ってないで何か言ってくださいよ」

虹島隼人「…新一!お前には仲間がいるだろ」

白鷺新一「仲間?」

虹島隼人「心強い仲間が2人もいるじゃん、な?」

白鷺新一「…そうですね、」

ピーンポーン

緑谷宏之「依頼だ、行くぞ」
白鷺新一「おう、じゃあまた」

虹島隼人「おう」

ガチャ
白鷺新一「はい、」
????「私を守ってください」

その依頼人はとても美貌な女性だった

白鷺新一「…中へどうぞ」

白鷺新一「お名前は?」
紅鳥光希「紅鳥光希です」
緑谷宏之「紅鳥光希ってあの女優の?」
白鷺新一「有名な人なのか?」
緑谷宏之「有名も何もこの人は」
紅鳥光希「あ、あの~話を続けても…」
緑谷宏之「あ、すみません」
白鷺新一「で、依頼内容は?」
紅鳥光希「私を護衛してください」
白鷺新一「護衛?…」

新一は彼女の頭上の数字を見て確信した

白鷺新一「死亡確率…100%か、」
紅鳥光希「私、殺されるかもしれません!」
白鷺新一「殺される?どういうことですか?」
紅鳥光希「実は…」

その内容は現在撮影してるドラマのとある共演者が紅鳥光希を恨んでいて殺されるかもという話だった

紅鳥光希「だから助けて!」
白鷺新一「質問したいことがありすぎます」
紅鳥光希「なんですか?」
白鷺新一「その相手ってのは誰ですか?」
紅鳥光希「藍沢 友樹って知ってます?」
緑谷宏之「あのですか?」
白鷺新一「なぜその人に恨まれてるかって」
紅鳥光希「振ったからです。」
白鷺新一「…あなたが藍沢さんを?」
紅鳥光希「えぇ、彼がしつこくて」
緑谷宏之「藍沢友樹、許しません!」
白鷺新一「はいはい、てかキャラ変してない?」
緑谷宏之「10代に聞いた付き合いたい女優1位なんだよ」
白鷺新一「あー、そう言うのわかんないけど」
紅鳥光希「あのー、話を続けても」
白鷺新一「でもなぜそれを警察に言わないのですか?」
紅鳥光希「警察に言ったら報道に載るかも」
白鷺新一「載られちゃまずいんですか?」
紅鳥光希「そ、それに警察に言っても信じてくれな」
白鷺新一「命狙われてるんですよね?」
紅鳥光希「この数字見たらわかるでしょ?」
白鷺新一「だったらその数字警察に見せれば」
紅鳥光希「…」
緑谷宏之「そ、そうだよ光希ちゃん!素人より警察の方が」
紅鳥光希「…冷たいんですね、」
白鷺新一「えぇ、よく言われます。
緑谷宏之「あはは、自分で言っちゃったよ」
白鷺新一「じゃあ彼女を送ってくる」
青山勝利「新一!お前は危ないだろ」
白鷺新一「そっか、じゃあ宏之頼んだ」
緑谷宏之「あ、うん。」

緑谷宏之「えっと、すみません、」
紅鳥光希「いえ、いいんです。」
緑谷宏之「紅島さんと藍沢さんて、てっきり交際してるかと」
紅鳥光希「じょ、冗談やめてくださいよ」
緑谷宏之「すみません。」
紅鳥光希「宏之さんって好きな人いるの?」
緑谷宏之「へ?」
紅鳥光希「高校生だからいるのかなって」
緑谷宏之「あー、僕男子校なんでそう言うのは」
紅鳥光希「そっかぁ、私、宏之くんのこと好きになったかも」
緑谷宏之「え?いきなりどうしたんですか?」
紅鳥光希「優しくて、男らしくて、かっこいいなぁって」
緑谷宏之「あ、ありがとうございます。」
紅鳥光希「あ、家に着きました」
緑谷宏之「じゃあ僕はこれで、」

宏之が帰ろうとしたとき紅島は腕の裾を引っ張る

紅鳥光希「せっかくだから家にどうぞ、」
緑谷宏之「あ、じゃあお言葉に甘えて」

-事務所-
白鷺新一「ったく、困った依頼人だ。」
青山勝利「彼女について調べたんだけど」
白鷺新一「何かわかったのか?」
青山勝利「あの人Twitterで炎上したことがあって」
白鷺新一「内容は?」
青山勝利「高校生ぐらいの若い人って良いよねってやつ」
白鷺新一「なるほどねぇ、まぁ大丈夫だろ」
青山勝利「そうだと良いけど」

〘速報〙死亡確率の可視化は変動する

白鷺新一「え?変動する?」
青山勝利「お前、0になってる!」
白鷺新一「お前は変わってないな」
青山勝利「99が0に、ということは」
白鷺新一「宏之が危ない?」
青山勝利「まずくないか?」
白鷺新一「家まで向かうぞ」
青山勝利「あぁ!」

-紅島 宅-
紅島光希「ねぇ、緊張してる?」
緑谷宏之「え、あ、まぁ、」
紅島光希「かわいいなぁ~」
緑谷宏之「えへへ、あ、数字下がってる!」
紅島光希「え?本当に?やったー!」
緑谷宏之「0になって良かったです!」
紅島光希「これもヒロくんのお陰だね!」
緑谷宏之「これで安心だ!」
紅島光希「ヒロくんの数字は?」
緑谷宏之「僕も0ですよ」
紅島光希「鏡見てみて」
緑谷宏之「え?」

宏之はその指示に従い鏡を見る
その数字は100となっていた、

緑谷宏之「な、なんで?」
紅島光希「なんでだろうね?」
緑谷宏之「…まさか、」
紅島光希「これであなたは私のもの!」

ガシャーンパリーン(窓が割れる音)

白鷺新一「やっぱりそういうことか!」
緑谷宏之「新一?」
紅島光希「あー、見つかっちゃった」
青山勝利「観念しろ!紅島光希!」

すると2階から
????「おい、うるせぇぞ!」
と声がする。男性の声だった。

白鷺新一「誰?」
青山勝利「…まさか」

階段を踏む音が近づいてくる

????「…あんたら誰?」
緑谷宏之「藍沢友樹!」
藍沢友樹「おい光希!なんでガキが?」
紅島光希「えっと、これは、」

????「全員手を挙げろ!」

窓の方から声がした
全員がそちらを向く

白鷺新一「虹崎賢次?」
虹崎賢次「ったく、GPS付けといてよかった」
白鷺新一「よかった。」
藍沢友樹「おいおいどう言うことだ!」
虹崎賢次「紅島光希さん!あなた高校生を殺しましたよね」
紅島光希「…」
藍沢友樹「殺した?どう言うことだ光希!」
虹崎賢次「あなたを殺人罪で逮捕します!」
紅島光希「…はい。」
藍沢友樹「何かの間違いじゃ」
紅島光希「本当よ、」
藍沢友樹「なんで?」
紅島光希「あなたのDVに疲れたから」

その話によると紅島光希は藍沢友樹から多くのDVを受けそれにストレスを持ち高校生を連れ、殺したと言う

虹崎賢次「君達3人は帰りなさい」
白鷺新一「あ、はい!」

一連の出来事は多くの報道機関で取り上げられた
そしてこの事件は無事に解決した

その翌日、数字が変わっていた

新一の頭上には’1人’とかいてある
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