青春-4つの物語-

Zero

文字の大きさ
36 / 94
第2の物語「真実の裏」

24

しおりを挟む
-2011年12月25日-
目黒理
 「いよいよ、今日だな」
浜松里奈
 「そうだね、」

俺たちは皆が集まる前にあのビルへ行き、
不審者がいないか、不審物がないか、
徹底的に捜索した。手分けして。そして…

目黒理
 「特にこれといったものはないね、」
浜松里奈
 「とりあえず、屋上で見張ってようよ」
目黒理
 「そうだな、」

俺たちはしばらく、屋上から見下ろしていた。

浜松里奈
 「お腹空いたなぁ、」
目黒理
 「緊張感がないなぁ」
浜松里奈
 「3階のチョコ持ってこればよかった」
目黒理
 「チョコ?」
浜松里奈
 「手分けしてたときに見たんだ~」
目黒理
 「俺らが誕生日会したのは4階…」
浜松里奈
 「…あ、来た。」

そこには、当時の俺、里奈、
凛斗、貴斗、穂香、日向、
そして知佳がビルに入ってきた

目黒理
 「知佳だ。」
浜松里奈
 「この日に殺されたんだよね」
目黒理
 「絶対に助けてくれよ!凛斗!」

しばらくして、下の方から賑わう声が聞こえた
目黒理
 「…楽しそうだな、」

浜松里奈
 「あれ?誰か入ってきたよ、」
目黒理
 「え?」

俺はチラッとしか見えなかったが、
 多分、知佳を殺した犯人だと思う。

浜松里奈
 「ヤンキーってよりかはヤクザかな?」
目黒理
 「ヤクザ?…あ、繋がっちゃった。」
浜松里奈
 「何が繋がっちゃったの?」
目黒理
 「密売組織として使われてたんだ、このビルは…」
浜松里奈
 「…さっきのチョコって関係ある?」
目黒理
 「きっと、そのチョコの中には、」
浜松里奈
 「まさか、、、」

ガチャ
屋上の扉が開き、謎の男がこちらへ近づいてくる

????
 「みーつけた。」
目黒理
 「ど、どなたですか?」
????
 「あ、とある組織のサクラ ツバキだ。」
浜松里奈
 「サクラ…あ、凛斗の手帳に書いてあった、」
目黒理
 「とある組織?」
サクラ
 「例の物を取りに来た」

目黒理
 「例の物…あ、あれか、」
浜松里奈
 「あれって?」
目黒理
 「チョコだよ、」

浜松里奈
 「でしたら、こちらへどうぞ!」
サクラ
 「お、おう。」

-4階-
目黒理
 「こちら、です。」
サクラ
 「ありがとう。」
浜松里奈
 「あ、あの、」
サクラ
 「なんだ?」
浜松里奈
 「このチョコには何か入ってるんですか?」

俺は里奈がその質問をしたとき、殺されると思った。
しかし、予想は違った。

サクラ
 「大体の検討はつくだろう。」
目黒理
 「そ、そうだよ里奈、では、また、」
サクラ
 「君が里奈か…情報と違うが…」
目黒理
 「ん?なにか言いました?」
サクラ
 「いや、なんでもない。」
目黒理
 「そうですか。では、」

俺と里奈はその場を後にし、屋上へ戻ろうとする。

「キャー!」
女の子の悲鳴が聞こえた。おそらく知佳だ。

目黒理
 「まさか、知佳が、」

-3階-
目黒理
 「どうした!」

凛斗
 「ごめんって」
知佳
 「許さないもん、凛斗くん嫌い!」
凛斗
 「そんな~!」

目黒理
 「何があったんだ?」

知佳
 「凛斗くんがトイレに入ってきたの!」
凛斗
 「だから、危ないって思って!」

目黒理
 「なんだ、そういうことか、」
凛斗
 「…」
目黒理
 「凛斗!」
凛斗
 「ん?」
目黒理
 「偉いぞ、守ろうとして、」
凛斗
 「え?」
目黒理
 「でもな、急に入ってきたら嫌だろ?」
凛斗
 「…うん」
目黒理
 「知佳ちゃんも、許してくれないかな?」
知佳
 「なんで、知佳の名前を知ってるの?」
目黒理
 「…実はね、俺は」

俺は知佳を殺させないためにきた
未来から来た理、そう言おうとしたが、

浜松里奈
 「ダメよ、喋ったら、」
目黒理
 「…そうだよな、」

今、その事を喋ったら知佳が泣いてしまう
そう思い結局、

目黒理
 「俺は…正義のヒーローなんだ」
知佳
 「ヒーロー?だったら…おうちを守って。」
目黒理
 「おうち?」
知佳
 「知佳の家は…お父さんが…怖いの…」
目黒理
 「お父さん?」

俺は過去のことを思い出した。
知佳の父:神童 伸之は、当時、政治家だった
しかし、知佳が死んだ数日後、家宅捜査で、
妻への暴行が明るみになり、逮捕された。

目黒理
 「もしかして…D…V?」
浜松里奈
 「ねぇ知佳ちゃん、お父さんは
  お母さんに暴力を振るってるの?」
知佳
 「…うん。」
浜松里奈
 「そっか、辛かったね」
????
 「おい!」
目黒理
 「サクラさん?何ですか?」
サクラ
 「無視するな。」
目黒 理
 「それどころじゃねぇんだよ!」
サクラ
 「…俺は警察だ。」
目黒理
 「警察?その格好で?」
サクラ
 「今の話、よく聞かせてくれないかな?」
知佳
 「…おじさん、誰?」
サクラ
 「おじさんは、おまわりさんだよ。」
知佳
 「おまわりさん?」
サクラ
 「君のお父さんのこと、聞かせて、」
知佳
 「…うん。」

そして誕生日会は閉幕し、知佳は警察署へ連れてかれた。



そして、俺は起きた事件についてまとめた

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
事件ファイルⅠ
 知佳の死の真相(ビル)

被害者:神童知佳(当時 7歳)
加害者:不明

内容: 廃墟のビルにて目黒理(当時7歳)の
   誕生日を行っていたが、途中で知佳が、  
  「トイレに行く」と言い出ていき、
   しばらくして知佳が死んだ。
    その当時は自殺とされてた。
   しかし、凛斗の手帳によると、
   他殺だと書かれていた。
_____________________

この事件は解決できた。そう思った。

-翌日-
俺と里奈は、知佳を心配しながら歩いてると
知佳の家にパトカーが停まっていた。

目黒理
 「パトカー?」
浜松里奈
 「あ、お父さんのやつじゃない?」
目黒理
 「あ、DVのやつか、」
浜松里奈
 「ねぇ、知佳を殺したのって誰だったんだろ、」
目黒理
 「犯人らしき人物はいなかった。」
浜松里奈
 「サクラって人は?」
目黒 理
 「…その人は警察、人を殺すとは思えない」
浜松里奈
 「事件を揉み消したんじゃない?」
目黒理
 「その考えから離れろ。」
????
 「おや、君たちじゃないか~」
目黒理
 「うわっ!ビックリした!」
浜松里奈
 「驚かさないでくださいよ、サクラさん」
サクラ
 「失礼、で、何を話していたんだ?」

目黒理
 「あ、里奈、ちょっと飲み物買ってきて」
浜松里奈
 「飲み物?何が良い?」
目黒理
 「お前のセンスに任せる。」
浜松里奈
 「わかった~」


里奈は飲み物を買いに歩き去って行く
俺が表情を変えると、サクラも表情が変わる

目黒理
 「唐突ですけど、なぜあの日ビルに…」
サクラ
 「それは…言えない。」
目黒理
 「もしかして疚しいことでも?」
サクラ
 「…何が言いたいんだ?」
目黒理
 「あなたは、誰かを殺そうとした。」
サクラ
 「…言いがかりはやめろ。」
目黒理
 「根拠はある。」
サクラ
 「…え?」
目黒理
 「僕らは10年後から来た。」
サクラ
 「10年後?馬鹿馬鹿しい、」
目黒理
 「10年後の元号は令和、また、新たな
  感染症が世界を混乱に陥る。さらに…」
サクラ
 「わかった、わかったから。」
目黒理
 「そんなこと言いに来たんじゃねぇよ!」
サクラ
 「君は一体何が伝えたいんだ?」
目黒理
 「あなたが本当に殺したいのは里奈だろ?」
サクラ
 「…なぜ、殺したい人物がわかった?」
目黒理
 「昨日言ってたでしょ?」
サクラ
 「昨日?」
目黒理
 「君が里奈か…情報と違うが…って」
サクラ
 「聞かれてたのか…」
目黒理
 「僕の聴力、馬鹿にしないでください」
サクラ
 「でも、彼女が未来から来たと言うことは」
目黒理
 「えぇ、あなたは里奈を殺さなかった」
サクラ
 「…やはりか」
目黒理
 「しかし、知佳を殺したんだ。」
サクラ
 「…知佳って、この家の子供か?」
目黒理
 「本来、昨日殺したはずなんです。」
サクラ
 「じゃあなぜ?」
目黒理
 「俺と里奈が来たことで過去が変わった」
サクラ
 「つまり、君たちが救ったと言うことか」
目黒理
 「なぜ、殺そうとしたか教えてください」
サクラ
 「薬の取引現場を過去に見られたから」
目黒理
 「もっと、詳しく教えてください!」
サクラ
 「1週間前、ビル付近で男と密売してたのを、たまたま見られてしまった。だから、殺さないといけないと思ったんだ。」
目黒理
 「今の、すべて録画しました。撮れた?」
浜松里奈
 「バッチリだよ!これを投稿すれば、
  あなたは確実に世間から批難を浴びるわ」
目黒理
 「じゃあね、汚職刑事!」

理・里奈「アイ・タイム・シー!」
-マンションの屋上-
目黒理
 「…戻ってきたのかな?」
浜松里奈
 「あ!知佳、」
神童知佳
 「2人ともやっと起きた、心配したよ~」
目黒理
 「俺ら、寝てたみたいだな。」
浜松里奈
 「あれ?他のメンツは?」
神童知佳
 「他のメンツって?」
浜松里奈
 「日向とか穂香とか」
目黒理
 「凛斗とか貴斗とか、」
神童知佳
 「何言ってるの?日向たちは、もう、死んじゃったじゃん」
目黒理
 「え?なんで?」
神童知佳
 「中学のとき、ゲームに巻き込まれたの覚えてるでしょ?」
目黒理
 「ゲーム?」
浜松里奈
 「もしかして、過去を変えたことによって、本来、来るはずじゃなかった未来が、」
目黒理
 「そのゲームについて教えて!」
神童知佳
 「まさか、忘れたの?」
目黒理
 「…。」
神童知佳
 「教えてあげる。あの日」
目黒理
 「待って!その話、長くなりそう?」
神童知佳
 「うん、だって色々複雑だから、」
目黒理
 「…俺、見てくるわ。」
浜松里奈
 「え?じゃあ私も!」
神童知佳
 「見てくるって何の話?」
目黒理
 「里奈、お前はそこで待ってろ。アイ・タイム・シー」
-中学校-
俺が飛ばされたのは中学3年の卒業式1ヶ月前…
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

鷹鷲高校執事科

三石成
青春
経済社会が崩壊した後に、貴族制度が生まれた近未来。 東京都内に広大な敷地を持つ全寮制の鷹鷲高校には、貴族の子息が所属する帝王科と、そんな貴族に仕える、優秀な執事を育成するための執事科が設立されている。 物語の中心となるのは、鷹鷲高校男子部の三年生。 各々に悩みや望みを抱えた彼らは、高校三年生という貴重な一年間で、学校の行事や事件を通して、生涯の主人と執事を見つけていく。 表紙イラスト:燈実 黙(@off_the_lamp)

【新作】1分で読める! SFショートショート

Grisly
ファンタジー
❤️⭐️感想お願いします。 1分で読める!読切超短編小説 新作短編小説は全てこちらに投稿。 ⭐️忘れずに!コメントお待ちしております。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

処理中です...