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第23話 重力魔法とスライム討伐
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翌日、一晩ぐっすり寝てしっかり疲れを取った俺は、ベイルとの試合に向けて特訓を開始した。
この前の戦いで戦闘能力自体に大差はない事が分かったので、筋トレなどは軽くで済ませて戦術面を鍛えることを重視する方針に決めた。
さっそく肉弾戦術の本を店で買い、それを読み込んだ。なかなか興味深い内容で読んでいるとあっという間に昼過ぎになっていた。
腹が減っては戦は出来ぬと一旦昼飯を食べることにし、腹を満たしたのだが、あまり本を長時間読んだことのなかった俺は、午後からまた本の続きを読む気がいまいち起きず、気晴らしにミーシャを誘って軽くクエストに挑むことにした。
クエストはE級冒険者のミーシャでも特に苦もなくこなせそうなスライム討伐クエストを選んだ。どうも王都の近くにあるリック村の付近にスライムが30匹ほど発生しているそうで、それを討伐するクエストである。
かなり近場と言う事で、俺とミーシャは現在徒歩でそこへ向かっている。
「そろそろスライムが発生してる地点だな」
「そうですね。この辺りのはずです。初クエスト、なんだかドキドキしてきました」
「まああまり緊張せずにいこう。俺がやばくなったら手は貸すから」
「はい、1人で討伐できるよう頑張ります!」
そう、今回のクエストでは俺は特に手は出さないとミーシャに事前に話していた。なぜならミーシャの重力魔法の練習をしたいからだった。なんでも今日の午前中からさっそくミーシャは1人で重力魔法を練習していたらしく、初めて使ったのにそこそこ上手くいったそうだ。
なので俺はスライム討伐クエストに挑んで実践で重力魔法を練習しようとミーシャに提案したのだ。そして更には、スライムくらいなら俺がそばで見てるから、とりあえず1人で討伐してみようぜとミーシャに言い、それにも乗ってくれたというわけである。
「お! スライム発見!」
少し先に緑色をしたブヨブヨした生物たちが動いているのが見えた。数にして依頼書どおり30匹くらいだ。
「よし、ミーシャ。討伐開始だ!」
「は、はいい!」
ミーシャが若干おどおどしながらスライムの方へと近づいて行く。すると群れの中からスライムが1匹ミーシャに飛びかかった。
「きゃあっ!」
ミーシャは声を上げつつもかろうじてスライムの体当たりを回避する。
「やりましたねー。いきますっ!『グラビティ』!!」
初の実戦での重力魔法『グラビティ』がスライムに炸裂した。くらったスライムは重力によりどんどん圧縮され、弾け飛んだ。なかなかの絵面である。
『グラビティ』は対象を重力で押し潰すのがメインとなる魔法らしく、他にも使い方が色々あるようだが、一番初歩の攻撃が今の圧縮だそうだ。
「やったあ! ユウトさん見ましたか! 私スライムを重力魔法で倒しましたよ!」
軽くぴょんぴょん飛び跳ねながら大喜びするミーシャ。まだ1匹倒しただけだが、魔法が上手くいって嬉しいようだ。
「おう、もちろん見てたぞ。その調子だ」
「はい!」
一発でスライムを倒せたことで勢いづいたのか、ミーシャはどんどん『グラビティ』を成功させ、みるみるスライム達を葬り去っていった。やはりミーシャには無属性魔法が合ってるみたいだな。
その後も同時に4匹に『グラビティ』をかけたりと破竹の勢いでスライムを討伐していくミーシャ。気が付けばスライムはもう残り3匹となっていた。こりゃもうこのままあっさりクエスト終了かなと思ったのだが、そうは問屋が卸さなかった。
それまで体当たり攻撃しかしてこなかったスライム達が、全滅しそうになって焦ったのか粘液を飛ばして攻撃してきた。突然の3匹同時の粘液攻撃にびっくりしてミーシャはそれをかわす事が出来ず、見事にくらってしまった。
「きゃあっ!」
「うお! だいじょうぶかミーシャ! ……って、ああっ!!」
「ううー、ベトベトしますー……って、あっ!!」
俺とミーシャはほぼ同時に声を上げた。
なんということか。ミーシャのローブの粘液がかかった部分がシュワシュワと溶け始めた。部分的にではあるがミーシャの素肌が露出していく。
「きゃあっ! なんですかこれー!」
スライムの粘液で女の子の服が溶けるとか何という王道展開であろうか。まあなんというかあれだな。とにもかくにもスライムグッジョブ!
そんなことを俺が考えている間にもどんどんミーシャに粘液を飛ばすスライム達。
「ひえええー。ユウトさーん。助けて下さいー!」
「よ、よし! 今助け……」
……いや、ちょっと待てよ。
「すまんがミーシャ。俺はまだ手を貸すわけにはいかん」
「ええっ!? どうしてですかー!」
「そ、それは……あ、あれだ。ここで手を貸したらミーシャのためにならんからだ。うん。これはミーシャの修行のためのクエストなんだ。ミーシャならこのくらいのピンチは乗り越えられると信じてるぞ。もう少し1人で頑張ってみようぜ」
「わ、分かりました。頑張ってみます」
そう、助けてあげたいのはやまやまだが、ミーシャが冒険者として成長するために涙を飲んで俺は見守ろう。決してもっとローブが溶けるのを期待しているわけではない。ホントだよ?
「よーし、粘液くらわされたお返しです! 『グラビティ』!!」
プスン……、とここにきて初めてミーシャの『グラビティ』が失敗した。おそらく精神が少し乱れていたせいだろう。
その隙をスライム達は見逃さず、再び粘液がミーシャに襲いかかる。粘液によって更にローブが溶かされ、ミーシャはかなり際どい姿になってしまう。これ以上はモザイク修正が必要になりそうだ。
「ひええええ!! もう無理ですー!! ユウトさーん!!」
さすがに可哀想になってきた俺は手を貸すことにした。
「よし、あとは任せろミーシャ。『フレア』!!」
俺はスライム3匹を魔法で焼き払い、討伐は完了した。
スライム達よ、君達の事は忘れないよ。合掌。
数秒間の黙祷を終え、俺はミーシャのそばに駆け寄り声をかける。
「だ、大丈夫かミーシャ?」
「うう……。これが大丈夫に見えますか……?」
見えません。はい。
「もっと早く助けてほしかったです……」
「い、いや、そうしたかったんだが、俺はミーシャのためを思ってだなあ」
「ユウトさん、私が粘液かけられてる時、少しニヤニヤしてました」
「何いっ!!?」
し、しまった。俺とした事が顔に出てしまっていたと言うのか! 何たる不覚!
「私のローブが溶かされていくのが嬉しかったんですか?」
「い、いや……。そ、そんな事は……」
ある……けど、あるなんて言えるわけがない。
「もしかしてスライム討伐クエストを選んだのって、こうなるのを期待してたんですか?」
「ち、違う!! それは断じて違うぞミーシャ!! 信じてくれー!!」
「ユウトさんのエッチ」
「うぐあっ!!」
蔑んだ目で俺をジトッと見てくるミーシャ。やばい。ミーシャが珍しく怒っている。なんてこったい。
「ごめんミーシャ!! 俺が悪かった。許してくれ!!」
「嫌です。許しません」
「そ、そんなぁ……」
頬を膨らませてそう言うミーシャ。や、やばい。完全に嫌われた。ど、どうしよう……。やはりここはジャパニーズ土下座か? 土下座なのか?
俺が頭を抱え思考を巡らせていると、ミーシャはいたずらっぽく笑い、
「ふふっ、冗談です。ちょっとからかってみただけです。謝られて許さないほど怒ってません。でもそうですね。新しいローブを買ってくれたら、ちゃんと許してあげてもいいですよ。実はちょうど買い換えようと思ってたとこですし」
よ、良かったー。嫌われてなかったかー。マジで良かった。俺はホッと一息ついてから、
「新しいローブだな。よし、任せとけ。値段とかは気にしなくていいぞ。好きなのを買ってやるぜ」
「本当ですか!? ありがとうございます! では、さっそく買いに行きましょう」
「え? その格好でか?」
「い、家で一旦着替えてからに決まってるじゃないですかっ! 何を言ってるんですか、もう!」
ミーシャの大声が森に響き渡った。そりゃ着替えてから行くよな。なにを聞いとるんだ俺は。まだ興奮状態なのかな。
「変な事聞いて悪かった。じゃあ行こう」
「はいっ!」
その後、王都の服屋で新しいローブをプレゼントしたわけなのだが、ミーシャが店に入り一目ぼれしたそのローブはまさかの店で一番高いローブで、俺の財布は見事にすっからかんになったのであった。罰が当たったって事なのかね。トホホ……。
この前の戦いで戦闘能力自体に大差はない事が分かったので、筋トレなどは軽くで済ませて戦術面を鍛えることを重視する方針に決めた。
さっそく肉弾戦術の本を店で買い、それを読み込んだ。なかなか興味深い内容で読んでいるとあっという間に昼過ぎになっていた。
腹が減っては戦は出来ぬと一旦昼飯を食べることにし、腹を満たしたのだが、あまり本を長時間読んだことのなかった俺は、午後からまた本の続きを読む気がいまいち起きず、気晴らしにミーシャを誘って軽くクエストに挑むことにした。
クエストはE級冒険者のミーシャでも特に苦もなくこなせそうなスライム討伐クエストを選んだ。どうも王都の近くにあるリック村の付近にスライムが30匹ほど発生しているそうで、それを討伐するクエストである。
かなり近場と言う事で、俺とミーシャは現在徒歩でそこへ向かっている。
「そろそろスライムが発生してる地点だな」
「そうですね。この辺りのはずです。初クエスト、なんだかドキドキしてきました」
「まああまり緊張せずにいこう。俺がやばくなったら手は貸すから」
「はい、1人で討伐できるよう頑張ります!」
そう、今回のクエストでは俺は特に手は出さないとミーシャに事前に話していた。なぜならミーシャの重力魔法の練習をしたいからだった。なんでも今日の午前中からさっそくミーシャは1人で重力魔法を練習していたらしく、初めて使ったのにそこそこ上手くいったそうだ。
なので俺はスライム討伐クエストに挑んで実践で重力魔法を練習しようとミーシャに提案したのだ。そして更には、スライムくらいなら俺がそばで見てるから、とりあえず1人で討伐してみようぜとミーシャに言い、それにも乗ってくれたというわけである。
「お! スライム発見!」
少し先に緑色をしたブヨブヨした生物たちが動いているのが見えた。数にして依頼書どおり30匹くらいだ。
「よし、ミーシャ。討伐開始だ!」
「は、はいい!」
ミーシャが若干おどおどしながらスライムの方へと近づいて行く。すると群れの中からスライムが1匹ミーシャに飛びかかった。
「きゃあっ!」
ミーシャは声を上げつつもかろうじてスライムの体当たりを回避する。
「やりましたねー。いきますっ!『グラビティ』!!」
初の実戦での重力魔法『グラビティ』がスライムに炸裂した。くらったスライムは重力によりどんどん圧縮され、弾け飛んだ。なかなかの絵面である。
『グラビティ』は対象を重力で押し潰すのがメインとなる魔法らしく、他にも使い方が色々あるようだが、一番初歩の攻撃が今の圧縮だそうだ。
「やったあ! ユウトさん見ましたか! 私スライムを重力魔法で倒しましたよ!」
軽くぴょんぴょん飛び跳ねながら大喜びするミーシャ。まだ1匹倒しただけだが、魔法が上手くいって嬉しいようだ。
「おう、もちろん見てたぞ。その調子だ」
「はい!」
一発でスライムを倒せたことで勢いづいたのか、ミーシャはどんどん『グラビティ』を成功させ、みるみるスライム達を葬り去っていった。やはりミーシャには無属性魔法が合ってるみたいだな。
その後も同時に4匹に『グラビティ』をかけたりと破竹の勢いでスライムを討伐していくミーシャ。気が付けばスライムはもう残り3匹となっていた。こりゃもうこのままあっさりクエスト終了かなと思ったのだが、そうは問屋が卸さなかった。
それまで体当たり攻撃しかしてこなかったスライム達が、全滅しそうになって焦ったのか粘液を飛ばして攻撃してきた。突然の3匹同時の粘液攻撃にびっくりしてミーシャはそれをかわす事が出来ず、見事にくらってしまった。
「きゃあっ!」
「うお! だいじょうぶかミーシャ! ……って、ああっ!!」
「ううー、ベトベトしますー……って、あっ!!」
俺とミーシャはほぼ同時に声を上げた。
なんということか。ミーシャのローブの粘液がかかった部分がシュワシュワと溶け始めた。部分的にではあるがミーシャの素肌が露出していく。
「きゃあっ! なんですかこれー!」
スライムの粘液で女の子の服が溶けるとか何という王道展開であろうか。まあなんというかあれだな。とにもかくにもスライムグッジョブ!
そんなことを俺が考えている間にもどんどんミーシャに粘液を飛ばすスライム達。
「ひえええー。ユウトさーん。助けて下さいー!」
「よ、よし! 今助け……」
……いや、ちょっと待てよ。
「すまんがミーシャ。俺はまだ手を貸すわけにはいかん」
「ええっ!? どうしてですかー!」
「そ、それは……あ、あれだ。ここで手を貸したらミーシャのためにならんからだ。うん。これはミーシャの修行のためのクエストなんだ。ミーシャならこのくらいのピンチは乗り越えられると信じてるぞ。もう少し1人で頑張ってみようぜ」
「わ、分かりました。頑張ってみます」
そう、助けてあげたいのはやまやまだが、ミーシャが冒険者として成長するために涙を飲んで俺は見守ろう。決してもっとローブが溶けるのを期待しているわけではない。ホントだよ?
「よーし、粘液くらわされたお返しです! 『グラビティ』!!」
プスン……、とここにきて初めてミーシャの『グラビティ』が失敗した。おそらく精神が少し乱れていたせいだろう。
その隙をスライム達は見逃さず、再び粘液がミーシャに襲いかかる。粘液によって更にローブが溶かされ、ミーシャはかなり際どい姿になってしまう。これ以上はモザイク修正が必要になりそうだ。
「ひええええ!! もう無理ですー!! ユウトさーん!!」
さすがに可哀想になってきた俺は手を貸すことにした。
「よし、あとは任せろミーシャ。『フレア』!!」
俺はスライム3匹を魔法で焼き払い、討伐は完了した。
スライム達よ、君達の事は忘れないよ。合掌。
数秒間の黙祷を終え、俺はミーシャのそばに駆け寄り声をかける。
「だ、大丈夫かミーシャ?」
「うう……。これが大丈夫に見えますか……?」
見えません。はい。
「もっと早く助けてほしかったです……」
「い、いや、そうしたかったんだが、俺はミーシャのためを思ってだなあ」
「ユウトさん、私が粘液かけられてる時、少しニヤニヤしてました」
「何いっ!!?」
し、しまった。俺とした事が顔に出てしまっていたと言うのか! 何たる不覚!
「私のローブが溶かされていくのが嬉しかったんですか?」
「い、いや……。そ、そんな事は……」
ある……けど、あるなんて言えるわけがない。
「もしかしてスライム討伐クエストを選んだのって、こうなるのを期待してたんですか?」
「ち、違う!! それは断じて違うぞミーシャ!! 信じてくれー!!」
「ユウトさんのエッチ」
「うぐあっ!!」
蔑んだ目で俺をジトッと見てくるミーシャ。やばい。ミーシャが珍しく怒っている。なんてこったい。
「ごめんミーシャ!! 俺が悪かった。許してくれ!!」
「嫌です。許しません」
「そ、そんなぁ……」
頬を膨らませてそう言うミーシャ。や、やばい。完全に嫌われた。ど、どうしよう……。やはりここはジャパニーズ土下座か? 土下座なのか?
俺が頭を抱え思考を巡らせていると、ミーシャはいたずらっぽく笑い、
「ふふっ、冗談です。ちょっとからかってみただけです。謝られて許さないほど怒ってません。でもそうですね。新しいローブを買ってくれたら、ちゃんと許してあげてもいいですよ。実はちょうど買い換えようと思ってたとこですし」
よ、良かったー。嫌われてなかったかー。マジで良かった。俺はホッと一息ついてから、
「新しいローブだな。よし、任せとけ。値段とかは気にしなくていいぞ。好きなのを買ってやるぜ」
「本当ですか!? ありがとうございます! では、さっそく買いに行きましょう」
「え? その格好でか?」
「い、家で一旦着替えてからに決まってるじゃないですかっ! 何を言ってるんですか、もう!」
ミーシャの大声が森に響き渡った。そりゃ着替えてから行くよな。なにを聞いとるんだ俺は。まだ興奮状態なのかな。
「変な事聞いて悪かった。じゃあ行こう」
「はいっ!」
その後、王都の服屋で新しいローブをプレゼントしたわけなのだが、ミーシャが店に入り一目ぼれしたそのローブはまさかの店で一番高いローブで、俺の財布は見事にすっからかんになったのであった。罰が当たったって事なのかね。トホホ……。
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