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魔武器できました
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ヤトは、戦闘時は、適当な木の棒に「切断」の魔素を纏わせて武器にしていたが、ヨウコの複数付与槍に刺激されて、自分専用の武器をつくる、と言い出した。
どんなのをつくるんだろう、と微笑ましく思っていたら、できあがってきたのは、死神の大鎌と斧を組み合わせたみたいな凶悪な代物だった。
「ヤトちゃん、これ?」
「うん、ヤト専用の武器だよ」
「これ、すごいですね。ヤト姉様」
「でしょ?お姉ちゃん、強靭化お願い」
「あ、はい。お父さん、離れてみてないで、こっち来て」
中二病か、と思いながらも「強靭」化。
ヤトの「切断」の特性と振り回す遠心力で、スパスパ斬れる凶悪な武器となった。
よほど気に入ったのか、夜も小屋に持ち込んで、磨いていた。
ちょっと怖い。
ヨウコとシウンも気になったらしい。
「ヤト姉様、もう寝ましょう」
「ヤトちゃん、お姉さんと寝ましょう」
声をかけたが、
「ヤト、一人で寝る」
と凶悪な武器、とりあえずデスサイズと呼ぶが、を抱いて寝ころぶヤト。
「一番の新入りなのに、あんなにヤト姉様のお気に入りになるなんて」
「悔しいわ。あんなのに負けて、お姉さん、悔しい」
なんだか、擬人化して、変な四角関係が拗れている。
何やら、作戦会議をする娘たちに「おやすみ」と声をかけ、俺は一人で伸び伸びと寝た。
「ヤト姉様、アネ芋アイス食べましょう?」
「ヤトちゃんが好きな服に冷気付与したから着てみて?」
「もう、ヤト寝るから、明日ね」
デスサイズを抱いて寝るヤト。
「食べ物でもダメだなんて、ヤト姉様そんなに?」
「悔しいわ。あんなのに負けて、お姉さん、悔しい」
「早く寝ろよ」
声はかけたが、作戦会議は、深夜にまで及んだようだ。
が、あっさりヤトはデスサイズと寝るのに飽きた。
「ヤト姉様を信じてました」
「やっぱり、お姉さんの尻尾が一番よね」
確かに、今までは頭をのせて枕にしていただけのシウンの尻尾に、ヤトは抱き着いて寝ていた。
「もう、ヤトちゃんたら、お姉さんの尻尾が大好きなのね」
少しだけ、それに嫉妬しているようなヨウコだったが、シウンに抱き枕にされて、幸せそうな顔で眠っていた。
ただ、ヤトはデスサイズを抱いて寝たことで、変なクセがついたようで、
「ヤトちゃん。そんなに強く抱きしめたら、お姉さんの尻尾、折れ曲がっちゃう。あ、食べられないから。ガジガジしないで」
どんなのをつくるんだろう、と微笑ましく思っていたら、できあがってきたのは、死神の大鎌と斧を組み合わせたみたいな凶悪な代物だった。
「ヤトちゃん、これ?」
「うん、ヤト専用の武器だよ」
「これ、すごいですね。ヤト姉様」
「でしょ?お姉ちゃん、強靭化お願い」
「あ、はい。お父さん、離れてみてないで、こっち来て」
中二病か、と思いながらも「強靭」化。
ヤトの「切断」の特性と振り回す遠心力で、スパスパ斬れる凶悪な武器となった。
よほど気に入ったのか、夜も小屋に持ち込んで、磨いていた。
ちょっと怖い。
ヨウコとシウンも気になったらしい。
「ヤト姉様、もう寝ましょう」
「ヤトちゃん、お姉さんと寝ましょう」
声をかけたが、
「ヤト、一人で寝る」
と凶悪な武器、とりあえずデスサイズと呼ぶが、を抱いて寝ころぶヤト。
「一番の新入りなのに、あんなにヤト姉様のお気に入りになるなんて」
「悔しいわ。あんなのに負けて、お姉さん、悔しい」
なんだか、擬人化して、変な四角関係が拗れている。
何やら、作戦会議をする娘たちに「おやすみ」と声をかけ、俺は一人で伸び伸びと寝た。
「ヤト姉様、アネ芋アイス食べましょう?」
「ヤトちゃんが好きな服に冷気付与したから着てみて?」
「もう、ヤト寝るから、明日ね」
デスサイズを抱いて寝るヤト。
「食べ物でもダメだなんて、ヤト姉様そんなに?」
「悔しいわ。あんなのに負けて、お姉さん、悔しい」
「早く寝ろよ」
声はかけたが、作戦会議は、深夜にまで及んだようだ。
が、あっさりヤトはデスサイズと寝るのに飽きた。
「ヤト姉様を信じてました」
「やっぱり、お姉さんの尻尾が一番よね」
確かに、今までは頭をのせて枕にしていただけのシウンの尻尾に、ヤトは抱き着いて寝ていた。
「もう、ヤトちゃんたら、お姉さんの尻尾が大好きなのね」
少しだけ、それに嫉妬しているようなヨウコだったが、シウンに抱き枕にされて、幸せそうな顔で眠っていた。
ただ、ヤトはデスサイズを抱いて寝たことで、変なクセがついたようで、
「ヤトちゃん。そんなに強く抱きしめたら、お姉さんの尻尾、折れ曲がっちゃう。あ、食べられないから。ガジガジしないで」
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