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大量焼死体遺棄事件:裏サイド
side:裏
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まずは、電話線を切った。
集音器で電話中であるのは分かっていたので、パニックを起こすか、と思っていたが、静かなままだった。
せっかく、逃げ出したときのために、裏などに人を配置していたのが、無駄になった。
不機嫌な顔になったのが、分かったのだろう、男たちが、鍵を開け、部屋に入っていった。
その後に続く、と坂上昭三が、ソファーで寛いでいた。
男たちが困惑していたのが、逆に面白かった。
「ほお、大物がきたな」
昔とは違って、媚びたところがない、笑顔だった。
「一応、聞いておく。電話で話していたのは、誰だ?」
坂上が、発作のように笑い出したのが不快で、月林檎を取り出す、と呪を唱える。
興味深そうに、手の呪物を見ていたが、すぐに目、鼻、耳、口から血が溢れてきた。
口を、何か言いたそうに、ぱくぱくと動かしたので、耳を寄せる。
「・・・修行、って、磨い・・・てたのか・・・歯を、うえ、かい?」
かっとした。
「火を生み給ひて、御保止を焼かえ坐しき!」
呪で、村上の血が、燃え上がった。
炎の中、村上が勝ち誇った顔をしているのが、腹立たしかった。
部屋に火が広がるのを確認し、立ち去ろうとする、と。
「村上は、最後に何を?」
聞いてきた男に、逆に聞いた。
「死にたいのか?」
集音器で電話中であるのは分かっていたので、パニックを起こすか、と思っていたが、静かなままだった。
せっかく、逃げ出したときのために、裏などに人を配置していたのが、無駄になった。
不機嫌な顔になったのが、分かったのだろう、男たちが、鍵を開け、部屋に入っていった。
その後に続く、と坂上昭三が、ソファーで寛いでいた。
男たちが困惑していたのが、逆に面白かった。
「ほお、大物がきたな」
昔とは違って、媚びたところがない、笑顔だった。
「一応、聞いておく。電話で話していたのは、誰だ?」
坂上が、発作のように笑い出したのが不快で、月林檎を取り出す、と呪を唱える。
興味深そうに、手の呪物を見ていたが、すぐに目、鼻、耳、口から血が溢れてきた。
口を、何か言いたそうに、ぱくぱくと動かしたので、耳を寄せる。
「・・・修行、って、磨い・・・てたのか・・・歯を、うえ、かい?」
かっとした。
「火を生み給ひて、御保止を焼かえ坐しき!」
呪で、村上の血が、燃え上がった。
炎の中、村上が勝ち誇った顔をしているのが、腹立たしかった。
部屋に火が広がるのを確認し、立ち去ろうとする、と。
「村上は、最後に何を?」
聞いてきた男に、逆に聞いた。
「死にたいのか?」
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