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六戦

現実世界

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 あれから、妙に自殺の記事が目につく。
 どれもこれも、ジェネラル世界で、二度目の死を迎えた人達ではないか、と思ってしまう。
 自分も自殺しておいて、今さらなのだが。
 でも、現実感はない。
 現実世界でのサクラを知らないので、オンラインゲームのキャラがアカウント削除されたような感覚だ。
 もう会えないのだろうけど、リアルで会っていたわけでもないし、といった稀薄な関係の終わり。
 ジェネラル世界、自殺現場、どちらもその瞬間に立ち会っていないのも原因かもしれない。

>起きてくださーい!

 頭の中で、少女の声が響く。

>自殺の報いに、世界を救いましょう!
>世界を救いますか?

 少女の声と共に、視界に[YES][NO]の文字が浮かび上がった。
 怖さと期待と、なんだかフワフワした気分で、[YES]を選んだ。
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