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26:予言者
Question
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ドアを開けた。
『こんばんはー』
「いらっしゃいませ。穂花さん、ショーン。お好きなお席をお使いください」
あだ名?
ついに、あだ名なのか?
「よなよなエール、ふたつお願いします。あと、」
「お腹減ったです」
間に合わなかった。
だーかーらー、私が腹ペコキャラに誤解されるようなイメージをつけるな!
「今日のご飯物は、なんですか?」
「はい、ベイクドオムライスになります」
「それ、お願いします」
「かしこまりました」
パパが、ビールを注ぎ始める。
将兵が、普通にポップコーンマシーンに向かっているのは、お腹が減りすぎて雪さんを忘れているのだろう。
「よなよなエール、お待たせいたしました。お料理は、お席にお持ちいたしますので、もう少々お待ちくださいませ」
お金を払って、受け取ったグラスを両手に持ち、ローテーブルに向かう。
看板猫の雪さんは、丸まっていて、将兵を見ていなかった。
そろそろ、遊んでくれないかなあ。
雨くんは、雪さんのお尻に顎を乗せて、じーっと将兵を見ていた、かわいい。
『乾杯』
ビールが美味しい。
「それで?」
「え?」
お前が、静かな所で相談したい、パパのお店がいい、と言うから連れて来たんだろうが!
「それがー」
お腹が減っているのもあるのか、テンションが低い。
雪さんが、将兵の後ろで、匂いを嗅いでいる。
雨くんは、雪さんの尻尾の匂いを嗅いでいる、かわいい。
将兵ー、うしろー、うしろー!
でも、悔しいので、教えてあげない。
「それで?」
将兵の話は、こうだった。
先日、ニューギニアのお土産をくれた兄から相談を受けた。
あるときから、仕事場に、家の近所の事件を警告するハガキが届くようになった。
近所での空き巣、ボヤ騒ぎなど、些細な内容だが、消印は事件の起こる前日の日付だった。
気持ち悪く思っている、と封筒が届いた。
中には、数枚の馬券とメモが一枚。
その馬券は、ある競馬場一日分、全レースの中り馬券だった。
メモには、次は儲かる株を教えるから元手に使ってくれ、と書いてあった。
将兵は、それを預言者だ、と思っているらしい。
『こんばんはー』
「いらっしゃいませ。穂花さん、ショーン。お好きなお席をお使いください」
あだ名?
ついに、あだ名なのか?
「よなよなエール、ふたつお願いします。あと、」
「お腹減ったです」
間に合わなかった。
だーかーらー、私が腹ペコキャラに誤解されるようなイメージをつけるな!
「今日のご飯物は、なんですか?」
「はい、ベイクドオムライスになります」
「それ、お願いします」
「かしこまりました」
パパが、ビールを注ぎ始める。
将兵が、普通にポップコーンマシーンに向かっているのは、お腹が減りすぎて雪さんを忘れているのだろう。
「よなよなエール、お待たせいたしました。お料理は、お席にお持ちいたしますので、もう少々お待ちくださいませ」
お金を払って、受け取ったグラスを両手に持ち、ローテーブルに向かう。
看板猫の雪さんは、丸まっていて、将兵を見ていなかった。
そろそろ、遊んでくれないかなあ。
雨くんは、雪さんのお尻に顎を乗せて、じーっと将兵を見ていた、かわいい。
『乾杯』
ビールが美味しい。
「それで?」
「え?」
お前が、静かな所で相談したい、パパのお店がいい、と言うから連れて来たんだろうが!
「それがー」
お腹が減っているのもあるのか、テンションが低い。
雪さんが、将兵の後ろで、匂いを嗅いでいる。
雨くんは、雪さんの尻尾の匂いを嗅いでいる、かわいい。
将兵ー、うしろー、うしろー!
でも、悔しいので、教えてあげない。
「それで?」
将兵の話は、こうだった。
先日、ニューギニアのお土産をくれた兄から相談を受けた。
あるときから、仕事場に、家の近所の事件を警告するハガキが届くようになった。
近所での空き巣、ボヤ騒ぎなど、些細な内容だが、消印は事件の起こる前日の日付だった。
気持ち悪く思っている、と封筒が届いた。
中には、数枚の馬券とメモが一枚。
その馬券は、ある競馬場一日分、全レースの中り馬券だった。
メモには、次は儲かる株を教えるから元手に使ってくれ、と書いてあった。
将兵は、それを預言者だ、と思っているらしい。
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