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26:予言者
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ああ、やっぱり。
「でも、近所の事件を預言したり、競馬とか株価とか、預言者ですよ、これは!」
「中り馬券は、単勝ではありませんでしたか?」
単勝?
ああ、一着を中てる買い方か。
最近は、三連単とか、いろいろあるんだっけ。
「単勝でしたけど、全レースですよ」
「それでも、全レース、全馬を買えばいいのですから、連勝複式などよりは数が少ないです」
一位二位を中てるのが複式だっけ。
って、全馬買えば、中るよね、絶対。
「それ、儲からないじゃないですか」
「だから、悪意ではないかと思います」
悪意。
「ハガキは、自分の住所宛に毎日出していれば、望む消印のハガキが手に入ります。自分の住所は鉛筆で書いて消した上に、シールを貼ってあるのでしょう。毎回毛羽だっていたら、気がつかれますから」
確かに、表書きはシールだった。
「事件の起きた前日の日付のハガキに、警告を印刷して、社内の郵便物に混ぜたのでしょう。直接デスクに置いたのかもしれませんが」
そうか、もう消印が押してあるから配達されないんだ。
じゃあ、同じ会社の人が?
「あくまで、可能性の話ですよ」
将兵は、黙り込んだ。
預言者だ、などと兄にいえば、会社を辞めて、全財産を失っていたかもしれないことを、理解したようだ。
でも、このオカルト好きの後輩は、懲りていないだろう。
どうするのがいいのだろう?
ここはじっくり、ビールでパパのお料理を食べながら、考えないといけない。
「どうぞ、ごゆっくり」
「でも、近所の事件を預言したり、競馬とか株価とか、預言者ですよ、これは!」
「中り馬券は、単勝ではありませんでしたか?」
単勝?
ああ、一着を中てる買い方か。
最近は、三連単とか、いろいろあるんだっけ。
「単勝でしたけど、全レースですよ」
「それでも、全レース、全馬を買えばいいのですから、連勝複式などよりは数が少ないです」
一位二位を中てるのが複式だっけ。
って、全馬買えば、中るよね、絶対。
「それ、儲からないじゃないですか」
「だから、悪意ではないかと思います」
悪意。
「ハガキは、自分の住所宛に毎日出していれば、望む消印のハガキが手に入ります。自分の住所は鉛筆で書いて消した上に、シールを貼ってあるのでしょう。毎回毛羽だっていたら、気がつかれますから」
確かに、表書きはシールだった。
「事件の起きた前日の日付のハガキに、警告を印刷して、社内の郵便物に混ぜたのでしょう。直接デスクに置いたのかもしれませんが」
そうか、もう消印が押してあるから配達されないんだ。
じゃあ、同じ会社の人が?
「あくまで、可能性の話ですよ」
将兵は、黙り込んだ。
預言者だ、などと兄にいえば、会社を辞めて、全財産を失っていたかもしれないことを、理解したようだ。
でも、このオカルト好きの後輩は、懲りていないだろう。
どうするのがいいのだろう?
ここはじっくり、ビールでパパのお料理を食べながら、考えないといけない。
「どうぞ、ごゆっくり」
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