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20:侍になる
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「侍から戻る?」
精神的なこと?
それとも、役者を諦めろってこと?
穏便じゃない言葉だ。
「江戸時代の侍と同じ病になってしまったのでしょう」
意味わかんない。
「江戸時代の食事を調べて食べていたならば、主食は白米でしょう」
あ?
「江戸患いといって、江戸時代の栄養状況でビタミン豊富な玄米ではなく白米を食べたことで、脚気が流行しました」
あ!
「当時よりも精米技術は向上していますから、より短時間に症状が出てしまったのでしょう。でも、その症状を落選したショックのせいと考えて、自分の弱さに不甲斐なさに感じて、精神的に弱いのが原因と言われたくなくて、医者に行きたがらないのではないでしょうか」
ショックとか、精神的な弱さじゃなくて、むしろ江戸時代の食事を貫いたのが原因なのか。
脚気って、足が弱るんだっけ?
それだと、ベッドから出ないし、ジムにも行かないだろう。
それを、精神的な弱さと勘違いして、医者に行きたがらず、自分を責めているのだろう。
「あくまで、可能性の話ですよ」
彩香は、黙り込んだ。
本気に取り組んだから、病気になった。
でも、これからも本気になれば、同じように身体に悪いことを止めてもやるかもしれない。
留学生だから、今回の病気で帰国するかもしれない。
どうするのがいいのだろう?
ここはじっくり、ビールでパパのお料理を食べながら、考え、
「スペンスと、このお店来てもいいかな?」
彩香が、思いつめた顔で聞いてきた。
それって。
「え、いいんじゃない。えと、その、でもお大事に、乾杯」
「ありがとう、乾杯」
雪さんが、にゃー、と鳴いた。
雨くんも、にゃーにゃー鳴いた、かわいい。
「お大事に。どうぞ、ご贔屓に」
精神的なこと?
それとも、役者を諦めろってこと?
穏便じゃない言葉だ。
「江戸時代の侍と同じ病になってしまったのでしょう」
意味わかんない。
「江戸時代の食事を調べて食べていたならば、主食は白米でしょう」
あ?
「江戸患いといって、江戸時代の栄養状況でビタミン豊富な玄米ではなく白米を食べたことで、脚気が流行しました」
あ!
「当時よりも精米技術は向上していますから、より短時間に症状が出てしまったのでしょう。でも、その症状を落選したショックのせいと考えて、自分の弱さに不甲斐なさに感じて、精神的に弱いのが原因と言われたくなくて、医者に行きたがらないのではないでしょうか」
ショックとか、精神的な弱さじゃなくて、むしろ江戸時代の食事を貫いたのが原因なのか。
脚気って、足が弱るんだっけ?
それだと、ベッドから出ないし、ジムにも行かないだろう。
それを、精神的な弱さと勘違いして、医者に行きたがらず、自分を責めているのだろう。
「あくまで、可能性の話ですよ」
彩香は、黙り込んだ。
本気に取り組んだから、病気になった。
でも、これからも本気になれば、同じように身体に悪いことを止めてもやるかもしれない。
留学生だから、今回の病気で帰国するかもしれない。
どうするのがいいのだろう?
ここはじっくり、ビールでパパのお料理を食べながら、考え、
「スペンスと、このお店来てもいいかな?」
彩香が、思いつめた顔で聞いてきた。
それって。
「え、いいんじゃない。えと、その、でもお大事に、乾杯」
「ありがとう、乾杯」
雪さんが、にゃー、と鳴いた。
雨くんも、にゃーにゃー鳴いた、かわいい。
「お大事に。どうぞ、ご贔屓に」
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