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番外編:梅雨時
梅雨時のご版
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「元気ないですね?」
平日の開店してすぐ、まだ菊池さんの他にお客様はいない。
その菊池さんも一人、ざく切りキャベツ(冷)を齧るばかりで、物静かだ。
呑み友達の師匠の婚約が、響いているのだろうか?
無くなりつつあったキャベツのポン酢を、サービスで取り換えながら聞くが、返事がない。
僕は、いろいろ突っ込むのもよくないな、と思って、立ち上がった。
その耳に、
「お腹減った」
意外な言葉が入ってきたのだ。
「なんだか食欲がなくって」
気温も安定しないし、湿度も高いから、確かに食欲に響くよね。
「あっさりしたり、冷たいのばっかりで、よくないな、とか」
今日の日替わりお料理は、冷製茹で野菜と豚肉のフルーツヨーグルトドレッシングかけだから、頼まなかったのか。
「もう三日もアイスばっかり」
それは、よくないですね!
「逆に、汗かくくらい、熱いものの方がいいのかもしれませんよ」
「じゃあ、つくって」
「え?」
「心が温まるようなの、つくってよー」
うえーん、と泣き出したので、とりあえず、「よしよし」と背中を摩っておく。
妙齢の女性の背中というより、介護している気分なのは、秘密にしておく。
えーと、いけないトコ、踏んじゃったかな。
仕方ない、お詫びに、何かつくるか。
って、材料あるかな?
明日のお昼に食べよう、と思っていた三食入りの冷やし中華の麺を茹でて、くっつかない様に胡麻油を絡める。
日替わりのサラダの豚肉と茹で野菜を細切れにして、軽く炒めて、冷やし中華の胡麻ダレ、胡麻ペースト、ピーナッツバター、豆板醤を入れて、少し煮込む。
耐熱皿に、麺、胡麻辛ソースを入れて、その上に缶詰のホワイトソースを乗せて、オーブンで焼いて、できあがり。
「はい、できましたよ」
なんとなく、イントネーションが、「お粥ができましたよ」っぽくなってしまった。
「なに?」
疑り深い、捨て犬の目で聞かれるが、題名考えてなかった。
「えーと、担々麺グラタンです。熱いので、気をつけてくださいね」
ヒメリのないネーミングだなあ、と思いながら、フォークを渡す。
一口目は恐る恐る、その後は、ガッツいて食べていた。
「熱っ、辛っ、美味っ」
僕は、食欲が復活した菊池さんを眺めながら、「汗だく」を指摘しないことにした。
後日、当店は、「太った」とのクレームを受けたが、断固として対決する姿勢をとっている。
--------------------------------------------------------------------
番外編の解説(作者の気まぐれ自己満足と忘備録的な)
「梅雨時の」とあったら(以下略)
「梅雨時の婚約」で、お客様たちに、どんな影響が出るかな、と考えた、一作です。
菊池さんは、落ち込むだろうなあ、でも長引かなさそうだ、という展開です。
冬用お料理アイディアの在庫整理ではございません(キッパリ)。
菊池さん推しとしては、幸せになっていたたきたいものです(他人事)。
番外編なのに、結婚のネタ振りに対応して、どうするんだ、って気もしますが。
まあ、そもそも続くかどうかがわからないのが、番外編の醍醐味ですよね?
また、機会がありましたら、このお店にお付き合いくださいませ。
(お客様たち?)
(菊池さん以外は、どんな反応か書くんじゃ?)
(え?)
(え?)
まみ夜
平日の開店してすぐ、まだ菊池さんの他にお客様はいない。
その菊池さんも一人、ざく切りキャベツ(冷)を齧るばかりで、物静かだ。
呑み友達の師匠の婚約が、響いているのだろうか?
無くなりつつあったキャベツのポン酢を、サービスで取り換えながら聞くが、返事がない。
僕は、いろいろ突っ込むのもよくないな、と思って、立ち上がった。
その耳に、
「お腹減った」
意外な言葉が入ってきたのだ。
「なんだか食欲がなくって」
気温も安定しないし、湿度も高いから、確かに食欲に響くよね。
「あっさりしたり、冷たいのばっかりで、よくないな、とか」
今日の日替わりお料理は、冷製茹で野菜と豚肉のフルーツヨーグルトドレッシングかけだから、頼まなかったのか。
「もう三日もアイスばっかり」
それは、よくないですね!
「逆に、汗かくくらい、熱いものの方がいいのかもしれませんよ」
「じゃあ、つくって」
「え?」
「心が温まるようなの、つくってよー」
うえーん、と泣き出したので、とりあえず、「よしよし」と背中を摩っておく。
妙齢の女性の背中というより、介護している気分なのは、秘密にしておく。
えーと、いけないトコ、踏んじゃったかな。
仕方ない、お詫びに、何かつくるか。
って、材料あるかな?
明日のお昼に食べよう、と思っていた三食入りの冷やし中華の麺を茹でて、くっつかない様に胡麻油を絡める。
日替わりのサラダの豚肉と茹で野菜を細切れにして、軽く炒めて、冷やし中華の胡麻ダレ、胡麻ペースト、ピーナッツバター、豆板醤を入れて、少し煮込む。
耐熱皿に、麺、胡麻辛ソースを入れて、その上に缶詰のホワイトソースを乗せて、オーブンで焼いて、できあがり。
「はい、できましたよ」
なんとなく、イントネーションが、「お粥ができましたよ」っぽくなってしまった。
「なに?」
疑り深い、捨て犬の目で聞かれるが、題名考えてなかった。
「えーと、担々麺グラタンです。熱いので、気をつけてくださいね」
ヒメリのないネーミングだなあ、と思いながら、フォークを渡す。
一口目は恐る恐る、その後は、ガッツいて食べていた。
「熱っ、辛っ、美味っ」
僕は、食欲が復活した菊池さんを眺めながら、「汗だく」を指摘しないことにした。
後日、当店は、「太った」とのクレームを受けたが、断固として対決する姿勢をとっている。
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番外編の解説(作者の気まぐれ自己満足と忘備録的な)
「梅雨時の」とあったら(以下略)
「梅雨時の婚約」で、お客様たちに、どんな影響が出るかな、と考えた、一作です。
菊池さんは、落ち込むだろうなあ、でも長引かなさそうだ、という展開です。
冬用お料理アイディアの在庫整理ではございません(キッパリ)。
菊池さん推しとしては、幸せになっていたたきたいものです(他人事)。
番外編なのに、結婚のネタ振りに対応して、どうするんだ、って気もしますが。
まあ、そもそも続くかどうかがわからないのが、番外編の醍醐味ですよね?
また、機会がありましたら、このお店にお付き合いくださいませ。
(お客様たち?)
(菊池さん以外は、どんな反応か書くんじゃ?)
(え?)
(え?)
まみ夜
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