【完結】cat typing ~猫と麦酒~第10回ドリーム小説大賞奨励賞

まみ夜

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手紙、まで

慣れ

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 仕事中、雪さんだけにするのには、罪悪感や心配があったけど、彼女は悠々自適に過ごしているようだ。
 僕が家にいるときに、彼女は遊びたくなると、オモチャを持ってくるので、しばらくいっしょに遊ぶ、と満足するのか飽きるのか突然、放置される。
 この瞬間が結構、切ない。
 おーい、と声をかける、と仕方ないなあ、という顔で、おざなりにちょっとだけ遊んでくれるのは、もっと切ない。
 予想通り、というか、ドーム型のベッドは中には入らず、上から押しつぶして使っている。
 といっても、寝るときは、僕のベッドでなので、リビングでのソファー代わりのようだ。
 夜に息苦しくて目を開けたら、雪さんが胸に乗っていて、目をギランと輝かせた時は、金縛りの悪夢かと思ったのは内緒。
 苦しかったのが伝わったのか、その後は、あまり胸には乗らないでいてくれるので、助かっている。
 トイレも、ジリジリと場所を動かし、ついに広い方の人トイレの中に入れる野望を達成した。
 とはいえ、ドアが開けっ放しの状態なので、猫ドアを考えないといけないけど、施工した後に、使ってくれないとショックなので、先延ばしにしている。
 なんとか順調に世話できているとはいえ、初心者なので、アニキに、いろいろと質問して迷惑をかけている。
 初めて毛玉を吐いたときは、本当に毛玉なのか心配で、写真つきでメールしてしまった。
 反省している。
 お世話になっているアニキを、早く家に呼びたいのだけど、猫を飼ったことで、慣れるまでは、とアニキは、家に来たがる雰囲気を極力出さないようにしているのが、涙を誘う。
 無理に呼んだ挙句、アニキが雪さんに嫌われようものなら、涙ではすまないだろうから、悩ましい。
 ところが、彼女は、あまり人見知りしないことが分かった。
 地下階のキッチンで、蛇口がしっかりと閉まらないのか、水がポタポタ漏れるようになってしまい、修理をお願いしたのだ。
 てっきり雪さんは、一階の六畳間から出てこないかと思っていたのに、始めだけで、ほどんどの時間、作業している人の側で、見学をしていた。
 修理が終わった後も、興奮した様子もなく、これはアニキを呼んでも大丈夫ではないかと思った。
 さっそく、アニキに電話して、状況を話す、と心配そうだったが、部屋にくる誘惑には勝てなかったらしく、明日の来訪を約束した。
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