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第二部 第3章
421.あちた、おでかけ! 〜イザベル視点/ノア視点〜
焔神殿にいる、あの赤いオウムに誘われたノアは、水と風の神殿に向かうと言い出し、それを必死に止めていたのだけれど、そこへやって来たのは……
「みゃおー!」
あら、ぺーちゃんったら、テオ様の顔を見るといつも猫の鳴き声のような声を出しますのよね。可愛いですわ。マディソンもメロメロじゃない。
「って、違いますわよ! テオ様、今なんと仰ったの!?」
育ちの良さを感じさせる鷹揚な歩き方で、わたくしに向かってくるテオ様を見ると、
「風と水の神殿は、私も興味がある。ちょうど加護もあるのだから、私がノアに同行すればいいだろう」
「おとぅさま、いっちょ?」
ノアの目が輝いておりますわ! 大人、しかもお父様が一緒なら行ってもいいだろうという考えに至ったのね。さっきまであんなにしおらしく、ごめんなさいしていたのに……
「ああ。風と水の神殿の行き方はわかるのか?」
「はい! アオ、わかりゅって」
『アオ、チンジューから、きいたー!! あんない、できる!!』
準備万端。すでに行くことが決定しておりますわ……。
「旦那様、風も水の神殿は、どれほどの時間がかかるのでしょうか。それによって、お支度の内容が変わってまいりますが……」
ウォルトまで、テオ様とノアが冒険に出る事を受け入れておりますのね。
「アオ、時間はどれほどかかる」
『まず、ほむらのしんでん、いく!! そこにある、てんいじんで、カゼとミズのしんでんに、テンイする!!』
「となると、一日がかりか……」
「念の為、一泊分の準備をいたします。出発は明日の朝でよろしいでしょうか?」
「ああ。それでいい……いや、ノア、出発は明日の早朝でいいだろうか?」
テオ様が……ノアに伺いを立てておりますわ!
「あちた?」
「ああ。はやく起きねばならん」
「はい!」
あらあら、張り切っておりますわね。ノアったら早く起きれるのかしら。
「わたち、もうねんね、しゅりゅ!」
ノア、今はまだお昼ですわよ!?
「かぁちゃ、ぺぇちゃ、みょ」
「フフッ、そうね。ぺーちゃんもノアと一緒に、お昼寝しましょうか」
「ぁーい!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~ ノアとイーニアス殿下の妖精通信の様子 ~
ノア視点
数時間前───
『ノア、あたらしいえほんを、みたか!?』
「みたのよ! バーンッ、ちてた!」
『うむ! びょーんてして、ボーンッ、シュパッだ!』
「しょう! ちゅぱっ、しゅごかったのっ」
あたらちいえほん、でたのよ。わたち、おかぁさまに、よんでもりゃったの! おかぁさまの、たのちぃのよ!
「おかぁさま、おんがく、ちてくれたの」
「なんと……っ、それは、わたしもきいてみたい」
「アスでんかも、いっちょ、おかぁさまと、えほんよむの!」
「うむ。こんど、ぜひいっしょに、イザベルふじんのえほん、ろうどくかいを、きかせてもらいたい」
りょーどくかい? どく?
『イーニアス、小僧、わしも話に混ぜてくれ』
「あ、あかいとりさんの、こえしゅる」
アスでんかと、おはなち、ちてたりゃ、あかいとりさんのこえ、きこえてきたの。
『うむ。あかいとりさんだ。なにか、あったのだろうか?』
『わしは今暇でな。イーニアスよ、構ってくれ』
『では、いっしょに、おはなししましょう』
あかいとりさん、おひまなのね。ぺーちゃんのおとぅさまと、あしょべばいいのにね。
「なにちて、あしょぶ?」
『そうさのぅ……二人は普段、何をして遊んでいるのだ?』
「わたち、おもちゃ! あと、ぶりゃんこ!」
『わたしも、おもちゃだ。とらんぽも、まいにちしている』
「あ、わたちも、とりゃんぽ、ちてる!」
アスでんかと、おしょろいよ!
『イーニアスと小僧は仲が良いのだな』
「しょうよ。いちばん、なかよち」
『うむ。いちばんなかよしなのだ』
いちばん、なかよち、ちんじゅー……ちん、ちんゆー! ちんゆーっていうのよ。おかぁさま、いってたの。
『では小僧よ、イーニアスと一緒の管理者に、早くならねばな。お揃いが良いのだろう?』
かんりちゃ……
「かんりちゃ、ちゅよい」
『そうだ。管理者は神獣の力を使う事ができる。最強の存在になれるぞ!』
さいきょー!! わたち、ちゅよい、なりゅ!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いつも【継母の心得】をお読みいただき、ありがとうございます。
皆様の応援に励まされ、ここまで書く事ができております。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです!
本日、6/20は【継母の心得】コミカライズの第三話が更新される予定です。ぜひ、ご覧いただけますと幸いです。
わたくしも楽しみにしております。
そして、電子書籍派の皆様、お待たせいたしました!
6/21に、【継母の心得4】の電子書籍が販売開始されます。
楽しみにしてくださっておりました皆様、楽しんでいただけますと嬉しいです。
今後ともよろしくお願いいたします。
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