恋愛小説の世界に転生したら王子が俺を溺愛してた件について

夏葉ひなた

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第一章

第6話 放課後

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「お兄ちゃんお兄ちゃん!」
「ナイルきゅんナイルきゅん!」
「「アナル〇ックスしよっ!」」
「黙れ変態共」
「「んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお♡♡」」

   俺はいつになったら変態の手から逃れることが出来るのだろう。もう無理なのか?   これ。

「お兄ちゃんのためならばどんな変態にもなれます」
「ナイルくんのためならば受けでも攻めでも対応可能です」
「いやホントお前ら帰れよ」

   弟は帰っても顔を合わせることになるが、それでも二人対応するより一人対応するほうが楽だろう。

「ねえねえナイルくん」
「なんですか」
「今、僕すごく発情してるんだよね」
「そんな自己申告されても困るのですが」

   俺が『取り合うつもりはない』という思いを表に出して返答したのだが、やはり汲み取ってくれなかったらしい。

「発散させてくれない?」
「いや無理です」

   ありえない、とでも言うような顔をするグラス。いや当たり前な?

「お兄ちゃん、よかったらぼくとアナル〇ックスしない?」
「いやしないから」

   二人ともしょぼくれてしまった。いやこのくらい予測しろよ。
   すると、グラスは何かを思いついたかのようにパッと顔を上げた。

「じゃあ一緒に課題やろうよ!」
「まあ、それだったらいいですけど……」
「やったァァァァァ!」

   グラスは公の場であるにも関わらず大声でガッツポーズをかました。

「はいはい!   ぼくもぼくも!」
「あ?」
「ひぅっ……」
「大丈夫だから!   だからそんな泣きそうな顔しないで!?」

   弟が泣きそうな顔をしたので慌てて『大丈夫だ』と告げる。
   すると弟はみるみる笑顔になった。とりあえずよかった。

「まあナイルくんが言うなら……」

   グラスも渋々ながら了承した。
   ヤバい。ロクなことになる気がしない。
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