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頭が重い……
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「……」
頭がぼーんと重い。何も考えられない。ベッドで横になってどのくらい経ったのかもわからない。
さっきまでお腹が鳴っていたけど、今はそれすらも感じない。
ベッドから出てせめて学校へは行かなくちゃと思うけど……。
(どうでもいい……)
"約束したのに"
ごめん。黙っててごめん。変な個性を持っててごめん。こんな私でごめん。
あの金髪ーーユリウスを保健室に運んだあと、部屋に戻って寝転がってからずっと鳴り止まない。ずっと再生され続ける。
あの日、何よりも大切だった幼馴染を失った。その時に放たれた言葉が、あの子の表情や声、教室の風景、鳴り響く鐘の音、部活動に勤しむ生徒の声。
鮮明に。忘れていたあの日のことがずっと再生され続ける。
始めは苦しかった。吐き気を覚えては、目を開けて……眠れなかった。しかし、だんだん時間が経っていくと何も感じなくなった。
遠くから聞こえる学園の予鈴を聞きながら、再生され続けるあの日のあの子に謝り続けた。
「……オル…ナ」
ちょうど4回目の予鈴を聞いたあたりで、微かに私の名前を呼ぶ声がした。
「オルナ」
2回目に聞いた時は、言い淀むことなく私の名前を呼び、
「オルナ!」
3回目は、はっきりとわかるように私の名前を呼んだ。その声は沼の底ーー息もできない泥が光を遮る世界に沈む私の意識を浮上させた。
「エリー?」
◇◇◇
教室を抜け出したボクは、
「失礼します!」
授業中の5年F組へ入った。
「なんだ?」
「授業中だぞ」
教室中の視線がボクに向けられる。
"男のくせに気持ちの悪いやつだ"
たくさんの視線を向けられると未だにトラウマがフラッシュバックして体が震える。
(でも、あの日。ボクをスライスたちから守ってくれた時だってきっと相当な恐怖があったと思う。それでもオルナさんはボクのことを助けてくれた)
体内に募る"恐怖"を息とともに吐き出し、
(クリーム色の髪に、淡い水色の瞳……)
ボクは顔を上げて、ユリ先生の話に出てきた人物を探す。
教室の端から180度首を動かして、一人一人見ていく。
(教室の左端に1人、教卓近くに1人、教卓横の入り口近くに1人……)
しかしユリ先生の話してくれた特徴と一致する人物は3人いた。
「エリザベス……エリザベス・ローレンさんはどなたですか!」
見分けのつかないボクは名前を呼ぶことにした。するとーー。
「え、わ、わたし……?」
教卓近くに腰掛ける1人の女子生徒が困惑した様子で自分を指差した。
頭がぼーんと重い。何も考えられない。ベッドで横になってどのくらい経ったのかもわからない。
さっきまでお腹が鳴っていたけど、今はそれすらも感じない。
ベッドから出てせめて学校へは行かなくちゃと思うけど……。
(どうでもいい……)
"約束したのに"
ごめん。黙っててごめん。変な個性を持っててごめん。こんな私でごめん。
あの金髪ーーユリウスを保健室に運んだあと、部屋に戻って寝転がってからずっと鳴り止まない。ずっと再生され続ける。
あの日、何よりも大切だった幼馴染を失った。その時に放たれた言葉が、あの子の表情や声、教室の風景、鳴り響く鐘の音、部活動に勤しむ生徒の声。
鮮明に。忘れていたあの日のことがずっと再生され続ける。
始めは苦しかった。吐き気を覚えては、目を開けて……眠れなかった。しかし、だんだん時間が経っていくと何も感じなくなった。
遠くから聞こえる学園の予鈴を聞きながら、再生され続けるあの日のあの子に謝り続けた。
「……オル…ナ」
ちょうど4回目の予鈴を聞いたあたりで、微かに私の名前を呼ぶ声がした。
「オルナ」
2回目に聞いた時は、言い淀むことなく私の名前を呼び、
「オルナ!」
3回目は、はっきりとわかるように私の名前を呼んだ。その声は沼の底ーー息もできない泥が光を遮る世界に沈む私の意識を浮上させた。
「エリー?」
◇◇◇
教室を抜け出したボクは、
「失礼します!」
授業中の5年F組へ入った。
「なんだ?」
「授業中だぞ」
教室中の視線がボクに向けられる。
"男のくせに気持ちの悪いやつだ"
たくさんの視線を向けられると未だにトラウマがフラッシュバックして体が震える。
(でも、あの日。ボクをスライスたちから守ってくれた時だってきっと相当な恐怖があったと思う。それでもオルナさんはボクのことを助けてくれた)
体内に募る"恐怖"を息とともに吐き出し、
(クリーム色の髪に、淡い水色の瞳……)
ボクは顔を上げて、ユリ先生の話に出てきた人物を探す。
教室の端から180度首を動かして、一人一人見ていく。
(教室の左端に1人、教卓近くに1人、教卓横の入り口近くに1人……)
しかしユリ先生の話してくれた特徴と一致する人物は3人いた。
「エリザベス……エリザベス・ローレンさんはどなたですか!」
見分けのつかないボクは名前を呼ぶことにした。するとーー。
「え、わ、わたし……?」
教卓近くに腰掛ける1人の女子生徒が困惑した様子で自分を指差した。
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