無感情な聖女はデリカシーなし男に変えられる。デリカシーなし男も変わる。

さくしゃ

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お前たちの良いところ!

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戦闘から2時間後。

「お祈りに行ってきます」

 街道から2キロ北上した地点に、

「わかった。気をつけてなー」

 俺たちは拠点を設けた。

「気をつけて」

 7時くらいに出発してから10時までに魔物と3連戦ーー流石に疲れた俺たちは、今日は進むのはここまでにして休むことにした。

 それにもうじき今回の旅の標的ーー魔王軍四天王「暴乱」のブギが支配する旧都市国家連合首都「バルゼ」に到着する。

 魔王にも匹敵する実力とも言われる四天王との戦いの前に疲れを残すのも良くないということで無理せずに休むこととなった。

「うん」

 拠点作りがひと段落。

 サンはいつも通り昼前のお祈りに行った。ちょっと前までは何も言わず目を離すと消えてしまっていたけど、最近は変わった。

 あんなに接しづらそうにしていた俺にわざわざ伝えてから祈りへ行くようになった。それに雰囲気も柔らかくなって接しやすくなったし……何があったかわからないけど、女の子から無視されるとか何気に傷ついていたからそれがなくなって一安心。

「……」

 サンの姿が見えなくなるまでニコニコと笑顔を浮かべて見送った。ちなみに俺とハンスは拠点で昼食作り。

「……行ったか」

「ええ。行きましたね」

 サンの姿が見えなくなったのを確認し、ハンスと「はぁ……」とため息を吐いた。

「今日の戦闘もほとんどサンが一人で終わらせちゃった……」

 最近は確かにサンが接しやすくなったことでチームワークも良くなった。以前よりも強い敵も倒せるようになった。だけど、


「今日の戦闘のほとんどの攻撃を防御魔法で凌いでしまった……」

 そうなった途端、サンの凄まじい活躍が始まった。

 強化魔法を使用しながら防御魔法、回復魔法による支援、さらに初級だけしか使えないとはいえ攻撃魔法で相手を牽制、場合によっては殲滅までしてしまう。

 しかしサンの活躍はそれだけではなくて、

「昨日はホブゴブリンを体術で倒していたし……」

「その前の日は僕が盾で聖女様をお守りしようとしたら防御魔法で敵の攻撃を受け流していましたし……」

 体術も使えて、防御魔法を使ってタンク役まで出来てしまう。

「俺たちの存在意義って……」

「……」

 サンが優秀すぎて……それに比べて俺はパーティーリーダーなのに……。

「だが!」

 俺たちが再びため息をついた時、

「そんなお前達にも良い所はあるではないか!」

 背後から野太い声がした。
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