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職場で
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「おはようございます」
爽太の不意打ちのキスと「愛してるよ」にやられてしまい、遅刻しそうになったが、運良く信号や渋滞に捕まらずに会社まで来ることができた。
「ああ……もう。今だに耳に残ってる」
仕事に集中するために必死でかき消そうとするが、なかなか消えてくれない。仕方なくそのままにして、気分を変えるために休憩室にコーヒーを入れにいく。
時刻は7時55分、始業時間は8時からなのでまだ間に合う。
オフィス横にある休憩室行くと営業の男性社員の2名がコーヒーを飲んでいた。
「おはようございます」
「あ、堀内さん。おはようございます」
「お疲れ様です」
私が挨拶をすると丁寧に返してくれる男性社員。
彼らは私の2年後に入社してきた3年目の社員さん。入社後にすぐに結婚し、営業成績も我が社でトップ。仕事にプライベートに順風満帆の2人。
そんな2人を横目にコーヒーメーカーから自分専用のマグカップにコーヒーを注ぐ。
マグカップに注ぐ時に嗅ぐコーヒー豆の匂い、どんな成分があるのかわからないけど何故だか心が落ち着く。
「愛してるよ」
不意に爽太の言葉と頬の感触を思い出して、荒ぶる心をコーヒーを飲んで落ち着ける。
「ふぅ……なんとか切り替えて仕事に集中できそうね」
ホッと一息ついた私は、休憩室を出ようと2人の側を通った時だった。
「なんかさ、うちの嫁さんがさ。「最近、私がキスしようとしないとしてくれなくなったよね」ってよくヘソを曲げるんだよ」
「ああ!わかる!うちの嫁もそうなんだよ 「いつも私ばっかり!たまには愛してるって言ってくれてもいいじゃん!」とか急に怒り出す時あるんだよ」
家庭での愚痴を始める2人。
「へぇ……」と順風満帆そうにしか見えていなかったので意外だった。
2人の話は続く。
「付き合ってる頃に比べたらキスする回数も減ったかも知らないけど、買い物行く時、手を繋いだりとかしてるじゃんって思う」
「ああ……わかる!しかも、もう俺らだって25だぜ?そんなチュウしなくても結婚してんだからなんとなく愛情あることくらい伝わるだろ」
「そうそう!それにたまにするからこそいいんだよ!なんでいつも求めてくんだろな」
「正直、最近ちょっと疲れる」
2人は休憩室の机にもたれかかる。
いや、雰囲気だけじゃ伝わらないだろ!
男と違って女は現実主義なんだよ!ちゃんと旦那が愛してくれてるか行動で示して欲しいんだよ!そう言う人だっているんだよ!
「……あれ?待てよ?」
私は、心の中で言っていて思ったが、いつも「ありがとう」とか「おはよう」とかは伝えているけど、不意にくるとはいえ、爽太の「愛してるよ」にまともに「私も愛してるよ」って返せたことない!
コーヒーによって、一度落ち着いた私の心に、再び嵐がやってくる。
「まずい!」
私はマグカップを片手にオフィスへと走り出す。
「堀内さん。あんなに慌ててどうしたんだ?」
「さあ……って!よく見たら8時だ!」
「やっべ!課長に怒られる!」
2人も私の後に続いてオフィスへと走り出す。
「まずい!まずい!もしかしたら、爽太も本当は愛想を尽かしてるのかも!」
やだ!やだ!爽太と別れるなんて絶対に考えられないよ!私の中ではそれくらい爽太が大事なんだから!
「不意に「愛してるよ」って言われてもちゃんと答えられるようにならなくちゃ!」
とりあえず席に腰掛けて、溜まったレシートの処理などを始める。
一方、その頃……
「爽太!事務所に呼び出されたから、ここ離れるぞ!」
「了解です!」
爽太はいつものようにライン作業に勤しんでいた。
「はぁ、今日の広美の照れた様子……
すっごく可愛かったなぁ」
商品を組み立てつつ、今朝の広美の真っ赤な顔を思い出して幸せそうに笑っていた。
爽太の不意打ちのキスと「愛してるよ」にやられてしまい、遅刻しそうになったが、運良く信号や渋滞に捕まらずに会社まで来ることができた。
「ああ……もう。今だに耳に残ってる」
仕事に集中するために必死でかき消そうとするが、なかなか消えてくれない。仕方なくそのままにして、気分を変えるために休憩室にコーヒーを入れにいく。
時刻は7時55分、始業時間は8時からなのでまだ間に合う。
オフィス横にある休憩室行くと営業の男性社員の2名がコーヒーを飲んでいた。
「おはようございます」
「あ、堀内さん。おはようございます」
「お疲れ様です」
私が挨拶をすると丁寧に返してくれる男性社員。
彼らは私の2年後に入社してきた3年目の社員さん。入社後にすぐに結婚し、営業成績も我が社でトップ。仕事にプライベートに順風満帆の2人。
そんな2人を横目にコーヒーメーカーから自分専用のマグカップにコーヒーを注ぐ。
マグカップに注ぐ時に嗅ぐコーヒー豆の匂い、どんな成分があるのかわからないけど何故だか心が落ち着く。
「愛してるよ」
不意に爽太の言葉と頬の感触を思い出して、荒ぶる心をコーヒーを飲んで落ち着ける。
「ふぅ……なんとか切り替えて仕事に集中できそうね」
ホッと一息ついた私は、休憩室を出ようと2人の側を通った時だった。
「なんかさ、うちの嫁さんがさ。「最近、私がキスしようとしないとしてくれなくなったよね」ってよくヘソを曲げるんだよ」
「ああ!わかる!うちの嫁もそうなんだよ 「いつも私ばっかり!たまには愛してるって言ってくれてもいいじゃん!」とか急に怒り出す時あるんだよ」
家庭での愚痴を始める2人。
「へぇ……」と順風満帆そうにしか見えていなかったので意外だった。
2人の話は続く。
「付き合ってる頃に比べたらキスする回数も減ったかも知らないけど、買い物行く時、手を繋いだりとかしてるじゃんって思う」
「ああ……わかる!しかも、もう俺らだって25だぜ?そんなチュウしなくても結婚してんだからなんとなく愛情あることくらい伝わるだろ」
「そうそう!それにたまにするからこそいいんだよ!なんでいつも求めてくんだろな」
「正直、最近ちょっと疲れる」
2人は休憩室の机にもたれかかる。
いや、雰囲気だけじゃ伝わらないだろ!
男と違って女は現実主義なんだよ!ちゃんと旦那が愛してくれてるか行動で示して欲しいんだよ!そう言う人だっているんだよ!
「……あれ?待てよ?」
私は、心の中で言っていて思ったが、いつも「ありがとう」とか「おはよう」とかは伝えているけど、不意にくるとはいえ、爽太の「愛してるよ」にまともに「私も愛してるよ」って返せたことない!
コーヒーによって、一度落ち着いた私の心に、再び嵐がやってくる。
「まずい!」
私はマグカップを片手にオフィスへと走り出す。
「堀内さん。あんなに慌ててどうしたんだ?」
「さあ……って!よく見たら8時だ!」
「やっべ!課長に怒られる!」
2人も私の後に続いてオフィスへと走り出す。
「まずい!まずい!もしかしたら、爽太も本当は愛想を尽かしてるのかも!」
やだ!やだ!爽太と別れるなんて絶対に考えられないよ!私の中ではそれくらい爽太が大事なんだから!
「不意に「愛してるよ」って言われてもちゃんと答えられるようにならなくちゃ!」
とりあえず席に腰掛けて、溜まったレシートの処理などを始める。
一方、その頃……
「爽太!事務所に呼び出されたから、ここ離れるぞ!」
「了解です!」
爽太はいつものようにライン作業に勤しんでいた。
「はぁ、今日の広美の照れた様子……
すっごく可愛かったなぁ」
商品を組み立てつつ、今朝の広美の真っ赤な顔を思い出して幸せそうに笑っていた。
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