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メンズアイドル 2
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それは、撮影がひと段落した時のことだった……
俺たちは、各自の楽屋に戻っている時にちょうど廊下の曲がり角を曲がった時に、軍曹と鉢合わせてしまった。
「うお!」
「「「……ひっ!」」」
俺たちは思わず間を置いて悲鳴を上げてしまった。
「なんだ……」と軍曹は、リーダーの俺の肩に手を置く。
「自信がついたからか間違えて、一瞬誰かわからなかったぞ!」
と、嬉しそうに話しかけてくれる。
俺は、条件反射で……
「は!今の自分達がおりますのは、田代様のお陰であります!」
あの頃のように軍人が上官へ話しかけるようになってしまった……
「ははは!そうか!嬉しいことを言ってくれるじゃないか!撮影の休憩か?」
「は!そうであります!」
「そうか!なら、久しぶりに少しだけ話さないか?」
「は!喜んで!」
「「「喜んで!」」」
全員でビシ!っと軍曹がマネージャーだった時の、チームの一体感を出すために練習させられていた、チームでの統一された綺麗な敬礼を披露する。
「おお!なら、リーダーの楽屋で話そうじゃないか!」
「は!自分のような未熟者の部屋でよければ!光栄であります!」
「よし!じゃあ、佐藤!俺の荷物を持ってくれ」
軍曹は、メンバーの1人である、弟系癒しアイドルの「佐藤」に荷物を持つようにご命令を出される。
指名された佐藤は、ビシッと敬礼を決めてから「は!その任!謹んで拝命させて頂きます!」と軍曹の荷物をお持ちする。
「よし!変わらずにやれているようで何よりだ!俺の教育の賜物だな!じゃあ、楽屋に行くぞ!」
軍曹は、俺たちを伴って、俺の楽屋へと向かう。
その光景を見たスタッフたちは、「……」と人気急上昇中の俺たち「忍びセブン?!」を見て、どんな反応をして良いかわからずに固まっていた。
もちろん!その中には、今のマネージャーの飛鳥さんもいた。
楽屋に着いた軍曹は、開口一番に「リーダー!お前ちょっと調子に乗ってないか?」と楽屋のテーブルの上に散乱した俺の荷物を見て話し出す。
「楽屋はな!裏方の人たちがな!お前たちが入る前から綺麗に準備してくれているから快適に使えるんだぞ!それをなんだ!お前は!もっと感謝して、綺麗に使おうとは思わんのか!」
ゴゴゴ!と効果音が聞こえそうなほど、迫力のある怒りの顔で俺を見つめてくる。
「……」
「おい!黙ってたら何もわからないだろ!何かしゃべれ!」
俺は、軍曹の凄みに完全に萎縮してしまい、何も話せない。
「お前らも少したるんでそうだな!これは再々再々再々教育が必要だな!」
と、俺の楽屋の椅子にドカッ!と腰掛ける。
「お前ら!裏方の人たちの苦労を理解するために、1日裏方を体験させたことがあったのを覚えているよな?」
軍曹の言葉に、コクコクと頷く「忍びセブン?!」のメンバー。
「よし!今から休憩の間に、俺の言うことをやれ!いいな?拒否したら、どうなるのかな?」
ゴクリ!と喉を鳴らす「忍びセブン?!」のメンバー。
「今、どんなことになるのか想像したよな?安心しろ!お前たちの想像したことよりも必ず!10,000倍過酷な事を用意してやるから!」
その言葉に顔を青くする「忍びセブン?!」のメンバー。
「さあ?どっちがいいかな?今俺の言う事を聞くか?拒否して地獄の方が生ぬるいと後悔する日々を送るか?二つにひとつだ」
「「「……」」」
「3秒数えるからすぐに決断しろ!いいな!」
「「「……」」」
「いいな!」
「「「は!はい!」」」
「じゃあ、いくぞ!……1、3!」
「「「……えええ!2は!」」」
「ん?2番の方が良いのか?なら、今すぐに手配するからちょっと待ってろ。確か、3ヶ月くらい海外の沖まで漁に行く船があったような……」
それを聞いた俺たちは、「田代様の言う事をなんでも聞きます!」と即答する。
「おお!そうか!なんでも言う事を聞いてくれるのか!」
と、とっても素晴らしいニコニコ顔で、俺たちに嬉しそうに指示を出し始めた。
つづく……
俺たちは、各自の楽屋に戻っている時にちょうど廊下の曲がり角を曲がった時に、軍曹と鉢合わせてしまった。
「うお!」
「「「……ひっ!」」」
俺たちは思わず間を置いて悲鳴を上げてしまった。
「なんだ……」と軍曹は、リーダーの俺の肩に手を置く。
「自信がついたからか間違えて、一瞬誰かわからなかったぞ!」
と、嬉しそうに話しかけてくれる。
俺は、条件反射で……
「は!今の自分達がおりますのは、田代様のお陰であります!」
あの頃のように軍人が上官へ話しかけるようになってしまった……
「ははは!そうか!嬉しいことを言ってくれるじゃないか!撮影の休憩か?」
「は!そうであります!」
「そうか!なら、久しぶりに少しだけ話さないか?」
「は!喜んで!」
「「「喜んで!」」」
全員でビシ!っと軍曹がマネージャーだった時の、チームの一体感を出すために練習させられていた、チームでの統一された綺麗な敬礼を披露する。
「おお!なら、リーダーの楽屋で話そうじゃないか!」
「は!自分のような未熟者の部屋でよければ!光栄であります!」
「よし!じゃあ、佐藤!俺の荷物を持ってくれ」
軍曹は、メンバーの1人である、弟系癒しアイドルの「佐藤」に荷物を持つようにご命令を出される。
指名された佐藤は、ビシッと敬礼を決めてから「は!その任!謹んで拝命させて頂きます!」と軍曹の荷物をお持ちする。
「よし!変わらずにやれているようで何よりだ!俺の教育の賜物だな!じゃあ、楽屋に行くぞ!」
軍曹は、俺たちを伴って、俺の楽屋へと向かう。
その光景を見たスタッフたちは、「……」と人気急上昇中の俺たち「忍びセブン?!」を見て、どんな反応をして良いかわからずに固まっていた。
もちろん!その中には、今のマネージャーの飛鳥さんもいた。
楽屋に着いた軍曹は、開口一番に「リーダー!お前ちょっと調子に乗ってないか?」と楽屋のテーブルの上に散乱した俺の荷物を見て話し出す。
「楽屋はな!裏方の人たちがな!お前たちが入る前から綺麗に準備してくれているから快適に使えるんだぞ!それをなんだ!お前は!もっと感謝して、綺麗に使おうとは思わんのか!」
ゴゴゴ!と効果音が聞こえそうなほど、迫力のある怒りの顔で俺を見つめてくる。
「……」
「おい!黙ってたら何もわからないだろ!何かしゃべれ!」
俺は、軍曹の凄みに完全に萎縮してしまい、何も話せない。
「お前らも少したるんでそうだな!これは再々再々再々教育が必要だな!」
と、俺の楽屋の椅子にドカッ!と腰掛ける。
「お前ら!裏方の人たちの苦労を理解するために、1日裏方を体験させたことがあったのを覚えているよな?」
軍曹の言葉に、コクコクと頷く「忍びセブン?!」のメンバー。
「よし!今から休憩の間に、俺の言うことをやれ!いいな?拒否したら、どうなるのかな?」
ゴクリ!と喉を鳴らす「忍びセブン?!」のメンバー。
「今、どんなことになるのか想像したよな?安心しろ!お前たちの想像したことよりも必ず!10,000倍過酷な事を用意してやるから!」
その言葉に顔を青くする「忍びセブン?!」のメンバー。
「さあ?どっちがいいかな?今俺の言う事を聞くか?拒否して地獄の方が生ぬるいと後悔する日々を送るか?二つにひとつだ」
「「「……」」」
「3秒数えるからすぐに決断しろ!いいな!」
「「「……」」」
「いいな!」
「「「は!はい!」」」
「じゃあ、いくぞ!……1、3!」
「「「……えええ!2は!」」」
「ん?2番の方が良いのか?なら、今すぐに手配するからちょっと待ってろ。確か、3ヶ月くらい海外の沖まで漁に行く船があったような……」
それを聞いた俺たちは、「田代様の言う事をなんでも聞きます!」と即答する。
「おお!そうか!なんでも言う事を聞いてくれるのか!」
と、とっても素晴らしいニコニコ顔で、俺たちに嬉しそうに指示を出し始めた。
つづく……
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