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出会い~Part2~
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「ハァッ…ハァッ…一体、なんなんだよ」
階段を駆け降りたことで乱れた息を整え、少し冷静になるとさっきされた事を鮮明に思い出し藍澤への怒りが再度込み上げてくる。しかし、ふとある事を思い出す。
「俺、いつの間にかアイツの事完全に忘れてた」
アイツ…つまり俺を理不尽な理由で振った女のせいでそもそも屋上にいたのだったが、藍澤との事が衝撃的過ぎて完全に頭に残っていなかった。
「あんなに悲しくて、怒ってたのに」
そして、ある考えが頭の隅を過ぎった
…もしかして、俺の事を気づかってあんな事をしたのか?藍澤は。俺の涙を止めるために。
よくよく考えてみるとこうも簡単に藍澤の拘束を解けるはずがない。藍澤が本気だったのなら俺はとっくにヤラれていただろう。
ただ、俺の考え過ぎで藍澤にそんな気はなかったかも知れない。
しかし現に俺の涙は止まり、悲しみや怒りも薄れている。藍澤にその気が無くとも俺がラクになったっていう事実に変わりわなかった。
「一応、礼を言った方がいい、のか…?」
でも、藍澤にその気がなかったら自意識過剰だと笑われるだろう。
「でも、助けられたっちゃ助けられたし…」
そんな葛藤をしているときだった。
「誰に礼をするって?というか、まだ居たんだ。」
背後から声がかかる。振り返ると、欠伸を噛み殺しながら階段を降りてくる藍澤が居た。
「…お前こそ、昼寝はいいのかよ。」
屋上の扉から漏れ出る光を後光にキラキラとひかる藍澤の髪。そしてその中に浮かび上がる白く繊細な輪郭。
綺麗だ。
その一言につきる藍澤の姿に見蕩れつつも、そう問う。
藍澤はと言うと、もう一度欠伸を噛み殺しながら俺の居る踊り場まだ降りて来て、俺の向かいに立ちやっと俺の質問に答える。
「あぁ。寝る気分じゃなくなったからな。んで?お前は誰に礼を言うって?なんかしゃがんだり歩き回ったり忙しなく考え込んでたみたいだけど。」
意地の悪い顔で笑いかけ「ん?」と首を傾げる藍澤の言葉に、体の熱が一気に顔に集まるのを感じた。
見られていた、という事よりも自分が無意識にそんな事をしてしまっていたという事への羞恥心が湧き出たのだ。
「っ…み、見てたなら声くらいかけろよ!趣味悪いな!」
自分でも理不尽な事を言っている、と理解をしつつも、羞恥心を追いやるために悪態をついてしまう。
しかしそんな理不尽な言葉を意にも介さず
「…声、掛けて良かったんだ?」
と意外そうな顔をした。
「…ダメな理由なんて無いだろ。」
だんだんと顔から熱が去り、少し冷静に戻った頭でダメな理由を考える。だが、思いつかなかった。
「…冗談なのか、無頓着なのか、それともただ鳥頭なのか」
はぁ。と軽いため息をついて藍澤は言った。
その言いようにムカッとした俺は
「はぁ?冗談なんて言うかよ。つか、喧嘩売ってんのか」と藍澤を睨みつける。
すると藍澤は今度はさらに深いため息をつき
「さっき自分がされたこと忘れたわけ?忘れたならもう一っ「忘れるわけねーだろ!!」
「それじゃあよかった。」
一生懸命忘れようとしていた事を掘り起こされてしまい、また鮮明に思い出してしまい少し赤面するのが自分でもわかった。
「顔真っ赤。思い出しちゃったんだ」
だろ?と俺の顔を覗き込む顔は悪戯っぽく微笑んでいた。
「っ…!折角忘れようとしてたのに」
いいように藍澤に遊ばれてると理解しつつも素直に抗ってしまう。
「ははっ。それはごめんごめん。で?そんな忘れたいような事をされた相手に声掛けられて良かったんだ?」
嫌でしょ?っと当たり前のように首を傾げる藍澤から目を逸らしただ一言、
「…別に、嫌じゃない」
と言った。
すると藍澤は一瞬驚いた顔をした。が、すぐに自嘲気味に
「嘘が下手だな」
と笑った。
階段を駆け降りたことで乱れた息を整え、少し冷静になるとさっきされた事を鮮明に思い出し藍澤への怒りが再度込み上げてくる。しかし、ふとある事を思い出す。
「俺、いつの間にかアイツの事完全に忘れてた」
アイツ…つまり俺を理不尽な理由で振った女のせいでそもそも屋上にいたのだったが、藍澤との事が衝撃的過ぎて完全に頭に残っていなかった。
「あんなに悲しくて、怒ってたのに」
そして、ある考えが頭の隅を過ぎった
…もしかして、俺の事を気づかってあんな事をしたのか?藍澤は。俺の涙を止めるために。
よくよく考えてみるとこうも簡単に藍澤の拘束を解けるはずがない。藍澤が本気だったのなら俺はとっくにヤラれていただろう。
ただ、俺の考え過ぎで藍澤にそんな気はなかったかも知れない。
しかし現に俺の涙は止まり、悲しみや怒りも薄れている。藍澤にその気が無くとも俺がラクになったっていう事実に変わりわなかった。
「一応、礼を言った方がいい、のか…?」
でも、藍澤にその気がなかったら自意識過剰だと笑われるだろう。
「でも、助けられたっちゃ助けられたし…」
そんな葛藤をしているときだった。
「誰に礼をするって?というか、まだ居たんだ。」
背後から声がかかる。振り返ると、欠伸を噛み殺しながら階段を降りてくる藍澤が居た。
「…お前こそ、昼寝はいいのかよ。」
屋上の扉から漏れ出る光を後光にキラキラとひかる藍澤の髪。そしてその中に浮かび上がる白く繊細な輪郭。
綺麗だ。
その一言につきる藍澤の姿に見蕩れつつも、そう問う。
藍澤はと言うと、もう一度欠伸を噛み殺しながら俺の居る踊り場まだ降りて来て、俺の向かいに立ちやっと俺の質問に答える。
「あぁ。寝る気分じゃなくなったからな。んで?お前は誰に礼を言うって?なんかしゃがんだり歩き回ったり忙しなく考え込んでたみたいだけど。」
意地の悪い顔で笑いかけ「ん?」と首を傾げる藍澤の言葉に、体の熱が一気に顔に集まるのを感じた。
見られていた、という事よりも自分が無意識にそんな事をしてしまっていたという事への羞恥心が湧き出たのだ。
「っ…み、見てたなら声くらいかけろよ!趣味悪いな!」
自分でも理不尽な事を言っている、と理解をしつつも、羞恥心を追いやるために悪態をついてしまう。
しかしそんな理不尽な言葉を意にも介さず
「…声、掛けて良かったんだ?」
と意外そうな顔をした。
「…ダメな理由なんて無いだろ。」
だんだんと顔から熱が去り、少し冷静に戻った頭でダメな理由を考える。だが、思いつかなかった。
「…冗談なのか、無頓着なのか、それともただ鳥頭なのか」
はぁ。と軽いため息をついて藍澤は言った。
その言いようにムカッとした俺は
「はぁ?冗談なんて言うかよ。つか、喧嘩売ってんのか」と藍澤を睨みつける。
すると藍澤は今度はさらに深いため息をつき
「さっき自分がされたこと忘れたわけ?忘れたならもう一っ「忘れるわけねーだろ!!」
「それじゃあよかった。」
一生懸命忘れようとしていた事を掘り起こされてしまい、また鮮明に思い出してしまい少し赤面するのが自分でもわかった。
「顔真っ赤。思い出しちゃったんだ」
だろ?と俺の顔を覗き込む顔は悪戯っぽく微笑んでいた。
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いいように藍澤に遊ばれてると理解しつつも素直に抗ってしまう。
「ははっ。それはごめんごめん。で?そんな忘れたいような事をされた相手に声掛けられて良かったんだ?」
嫌でしょ?っと当たり前のように首を傾げる藍澤から目を逸らしただ一言、
「…別に、嫌じゃない」
と言った。
すると藍澤は一瞬驚いた顔をした。が、すぐに自嘲気味に
「嘘が下手だな」
と笑った。
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