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3.ユーラン目線

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僕は水属性の両親に対し炎属性で生まれてきてしまった。そのせいで両親にいつも殴られたり蹴られたりしてきた。そんなある日親戚のおじ様が僕の状況を知って養子にしてくれることになった。そのおじ様には既に二人の子供がいて下の子は僕と同い年だった。どうせまた暴力を振るわれるのだろうと思っていたが
「セーラ・マーガレットです。よろしくねユーラン」
そうゆう彼はすごく優しいくて濁りのない瞳していた。しかも彼は聖属性を持っていて僕の怪我を治してくれた。柔らかく笑う彼に僕は一目惚れしてしまった
「ユーラン僕の部屋いこー」
食後はセーラくんの部屋で2人で話すことになった。セーラの部屋は不思議でベットの周りに堀があってそこに水がはってあった
「セーラ……くん」
「セーラでいいよ。どうしたの?」
「なんでベットの周りに水がはってあるの?」
「あぁ僕、花属性もあるせいか適度に水に使ったり、水分を取らないといけなくてこうしてると一応蒸発した水分で夜中は水を取らなくても大丈夫なんだ……めんどくさい体だよね」
そう言うセーラは少し申し訳なさそうな顔をしていた
「セーラは自分が嫌い?」
「……………どうして?」
「僕は嫌い。両親のどちらにも似ないしかも真逆の属性をもつ自分なんて大っ嫌い。属性が似なかったせいで僕は愛して貰えなかった」
「そうかな?」
「え?」
「本当に似なかっただけで嫌う?僕だって属性は父様とも兄様とも違うよ?家族や親戚の中で聖属性はいないしそれどころか兄様と父様は闇属性。花属性なんてそもそも前例がない。なのに僕は愛してもらってるし大切に育てられた部屋にこんなものを作ってもらえるぐらい。だからユーランの親がユーランを愛さなかったのは属性が原因じゃない属性が違うはただの肩書き本当の原因は別にあると思うよ」
何を言ってるんだろうこの子は?本当に同い年?
「た、例えば?」
「例えば?んーユーランのその魔力量に嫉妬したとか自分より出来がいいのに腹が立ったとか?」
「そ、そんなわけ。僕はそんな父さん達とは比べ物になんてならない」
「そうだね。ユーランの魔力が強すぎてあの人達とは比べ物になんてならないよ」
そうゆうセーラの目は最初の時とおなじ曇りも濁りもない目をしていた
「でも……」
「でもじゃない!それだけユーランはすごいんだよ!もっと自信持ちなよ!ユーランの強さは僕が保証するからさ!」(ニコッ
「!////」
太陽みたいなその笑顔が僕の気持ちを照らしてくれた。あぁ好きだな。この笑顔ずっと隣で見ていたい
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