神のお告げと人の道

春想亭 桜木春緒

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 正月十六日に、ようやく藩主定敬の正しい動向が解った。十二日に江戸に着いているという連絡が来たのである。そうと解れば桑名の情勢を定敬にも報せねばならない。
「それがしが参りましょう」
「いや、儂が行こうよ」
 孫八郎が先に江戸への連絡役を買って出たが、沢が行くと言い出した。
(何を言う)
 と軽く苛立ちを感じた。江戸までの旅はそう容易いことではない。距離も遠い。交通の状況も当てにならないのだ。だから若い孫八郎が行くべきであろう。
「ごほんごほん」
 と沢が咳き込んだ。わざとらしい響きに、傍らにいた家老の長老も沢の方に目をやっている。
「おや、間違えた」
「……そ」
 それは、と言いかけた孫八郎は唇を閉じた。懐紙と間違えた、と呟きながら、沢は折りたたまれた紙片を懐に戻し、懐紙を取り出して鼻を押さえた。ぶ、と鼻水を噛む音を響かせる。
「儂が殿に報せに参ろう。それでよろしいな、酒井殿?」
「承知、いたしました。お任せいたします」
 そういえばあの時にすり替えた神籤を、沢から回収していなかった。今さら思い出した。
 孫八郎は己の意志を示した「守」という二枚の札を、神籤として差し出した。要するにいかさまを行おうとした。それを見とがめたらしい沢が、正しく二つのものから選べるように、反対の「開」の札を作って神籤を取り替えた。
 その札を、この場になって見せつけられるとは。
 神籤の際に不正を行おうとしたことを、皆に黙っていてくれた。あのときは感謝すら覚えたものだ。しかし、どうやら何かの切り札にしようと、黙って取って置いただけのようだ。やはり沢というおやじは、食えない。
 沢は桑名を離れたいらしい。その気持ちは、孫八郎にも理解ができた。
 桑名に残る藩士の中で、席次としては孫八郎が筆頭格だが、禄高も年齢も沢の方が上である。藩として責任を問われて切腹を命じられるのは、孫八郎より沢である公算も大きい。だが桑名を去れば、その死からは確実に逃れられる。死にたくないと思うのは、人として当然だ。それは、よくわかる。
 卑怯、と孫八郎は沢に言えない。先に不正を為したのは孫八郎だった。
 今となっては、「守」の選択と同じ方針になっているが、神籤の不正が問題にならないわけではない。皆が神と崇める祖霊を欺き、不当に独断を通そうとしたことが知れれば、孫八郎は藩士達の信用を失う。糾弾の挙げ句に切腹しなければならないかもしれない。そうなればこの混乱した事態に、さらなる混乱を招く。それは避けたかった。
 孫八郎は沢の申し出に頷いた。いっそ無邪気なような笑顔を見せた沢を殴りたくなったが、耐えた。
 
 正月十八日に、沢采女と他二名が江戸へ出立した。
 沢が去った後は、桑名に残った総宰職は孫八郎だけになった。孫八郎が書くもの、決断を求められるものが、ますます増えていく。
 深夜、家路につきながら、冷えた腕をさすった。元旦の頃よりいっそう細くなってしまったような、そんな気がしてうなだれた。

 孫八郎は穏便な恭順の根回しのために隣国の亀山藩に走った。
 十九日夕刻に馬で出立。雪が風に散るような寒い朝に、亀山城下に到着した。桑名を攻めるために、新政府軍はすぐそこまで来ていた。
 二十一日に亀山藩に嘆願書を提出し、同日、新政府軍東海道先鋒総督参謀の海江田武次に面会している。薩摩藩出身の海江田は、過去には藩の行列を馬で横切った英国人に無礼討ちのとどめを刺したような、攘夷の志士だった。だが今は筒袖の洋装を纏っている。
 二十二日に、万之助と重役一同を連れて四日市に出頭せよという指示を受けた。出頭の期限が翌日夜であるため、深夜に孫八郎は駆け戻った。桑名に着いたのは朝である。
「ご苦労であった」
 万之助に復命したとき、彼の傍らに珠光院がいた。十二歳にすぎぬ少年の後見であるようだ。用意のために自室へと去った万之助に、珠光院は蕩けるように痛ましい母の目を向けた。
 珠光院は万之助を生んでいない。彼の生母は側室である。だが正室として養育に当たるうちに、母らしい情が移ったと見える。そんな彼女の様子は、善し悪しはともあれ、家中で評判である。
 脇息に左手を預けた姿勢で、珠光院が小さく笑った。身体の右側に、華麗な藍の絵付けが為された火鉢が置いてある。その暖気に右の指先をしなやかにかざしていた。
「万之助の介添えを、よう頼む」
「畏まりました」
女子おなごはむごい、とでも言いたげな顔じゃな、孫八郎?」
「いえ、そのような」
「越中守殿は桑名の血筋ではないと妾が言うたこと、むごいと評判だそうな。そもそも、妾が腹を痛めた初姫を桑名の跡取りとするために、越中殿を婿養子に迎えたというのに、今になって捨てる。手元で育てた万之助ぎみを可愛らしゅう思うようになったからであろう、と。それがむごいと言う」
 白い綸子の小袖に、藍色の被布を纏っている。切れ味の良い知性を湛えた顔に、白と藍の色が似合う。珠光院は左の袂を右手でつまみながら揺らした。
 越中殿すなわち定敬は桑名の血筋ではない、と珠光院は言った。
 だがこの数年、藩士と苦労を共にしてきたのは定敬に他ならない。単身で桑名に養子に来て、それでも藩士達を己の臣として心底から信頼し、行動していた。直情径行の彼は、複雑な政局に対応するには政治力というものが足りなかったが、彼なりに誠実に、役目を勤めてきた。
 側に仕えた孫八郎は、そんな主君定敬を知っている。だから桑名藩の武士としては、東へ去った定敬を追って共に戦うべき、とも考えた。
 定敬と藩士達が懸命に勤めてきた京都所司代の役目が、今は官軍となった、薩長とりわけ長州の者からすれば「仇敵」と恨まれる事になってしまった。その敵視を、定敬個人に帰結させたうえで切り捨て、桑名藩松平家を存続させる。それが、珠光院が家臣の前で断じ、藩として採用した方針であった。
「御殿の警護は甘いかのう?」
 珠光院が右手を左の袂に入れ、細く畳まれた文を摘まみ出した。居室の向こうの襖から流した視線を、天井の隅に置きながら、唇の端を上げる。
「夜中にあのようなところから文が届くとは、思わなんだわ」
「誠にご無礼をいたしました」
「孫八郎は服部家の出であったな? あれも伊賀者か」
「祖先は、伊賀の出でございます」
手弱女たおやめのような顔をして、そなた、なかなか剛胆じゃ」
 何の、と孫八郎は微笑んで顔を上げた。
「珠光院様ほどではござりませぬ」
 珠光院が手の中で文を開いている。十一日前に孫八郎がしたためた文章のうち一行だけが見えた。
『下士の者来たればお目通り願う』
 ――少しも騒ぎもしなかった、と報告で聞いている。

 孫八郎は勝手総宰という役職である。つまりは勝手向きの用を為す頭分である。藩の懐具合を誰よりも知っている。
 定敬を追って江戸へ行くための旅費は、藩士の自弁となる。それが慣習である。
 七百石の沢や五百石の孫八郎ならばともかく、十石二十石の軽輩に江戸までの旅費ほどの蓄えなどない。多くは日々の暮らしの費えにも汲々としている。
 まして通常の旅ではない。敵となった尾張や津などの土地を通らぬよう、密やかに迂回しなければならない。余計に路銀がかかることが予想された。
 桑名に居る者、おおむね五百強の兵を江戸に向かわせるとする。その旅費を藩士に用立ててやれるほどのものは残っていない。
 正直にそれを言えば、却って意地になる者が出る恐れもあった。武士が金の話をするのは恥なのだ。金がないから戦えないなどと、真っ当な武士ならば恥ずかしすぎて言えないことである。
 しかし現実として、移動にも戦いにも金が要る。桑名にはもう金はない。無い袖は振れない。にもかかわらず神籤の結果は、桑名を出よ、となった。

 正月十日、神籤によって東下と決まった夜のことだ。深夜になっていたはずだ。
 天井から珠光院の寝所に入り込み、彼女に文を手渡した者が、驚いていた。
 少しも騒がず、ごうも動じていなかった、と。
 落ち着き払って行灯の明かりで文を一読し、承知したと伝えよ、とだけ低い声で言い、すぐに手文庫に書を入れ、ゆったりと夜具に身を横たえたそうだ。
 深夜の文のとおり、十一日の早朝、珠光院への面会を求める者の訪れがあり、目通りを許した。軽輩の身分の者が三人。そのうちの一人が勘定方の矢田で、彼らがどのような要請をしたか、孫八郎はよく知っている。
 そして珠光院は、城の広間で藩士達を前に、堂々と声を発したのである。

「戦を怖がり、祖霊に背く。子への盲愛に溺れた母であるか、妾は」
「そのように申す者あらば、処罰いたしましょう」
「それは無用。おおむね当たっておる。したが、これによって下の思いを上が汲み、桑名の家中は一つになったと言えような? 背いた者はごく僅かであるとか」
「お陰様でござります」
「皆に言いたいことを言えて、妾も気持ちが良かったな」
 珠光院の声の向こうの廊下に軽い足音が近づき、小柄な影が頭を出した。
「母上、孫八郎が居るの? ――まあ、久しぶり」
「高姫、騒々しい」
 華やかな紅色の振り袖にはまだ肩揚げがある。先代藩主の側室の子で、珠光院が手元で養育している高姫であった。万之助と初姫より一年下で、数え十一歳である。廊下から障子を開け、母の脇息の傍らに座った。
「これは返すか? 先ほどまで手文庫に入れていたゆえ、誰の目にも触れておらぬ」
「いえ、無用でございます」
「では焼こう」
 孫八郎の知らぬ間に処分する事もできたはずだ。だが珠光院はわざわざ密書の所在を彼に見せて目の前で火鉢にくべた。そのほうが確かに発信した側にも安心である。彼女なりの気遣いのようだった。
「それは何ですの?」
 高姫がきょとんと火鉢の煙を見ながら言う。
「孫八郎の付け文じゃ」
「何を、おっしゃいます」
「付け文って?」
 橙色の火がじわりと文を灰にしていった。
「恋文の事じゃ。これは秘密であるぞよ」
「恋文? 孫八郎が、母上に?」
「誰にも言うてはならぬ。高姫、そなたにじゃ」
 きゃっ、という高姫の声が聞こえた。少女でも恋文の意味は解るらしい。
「孫八郎、まことに?」
「身分をわきまえぬ、たいへんな無礼であると、叱っていたところじゃ」
「いえ、何を仰せですか。とんでもないことでござります。それがしは決して」
 やはり珠光院は苦手だ。平伏しながら孫八郎は頬を赤らめた。

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