神のお告げと人の道
鳥羽伏見の戦い直後、桑名藩に厳しい選択が迫られる。
短編。完結済。
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幕末に揺さぶられ続けた小藩の混乱と悲喜劇が鮮やかに描かれておりました。
主人公の、半ば自意識過剰なほどの『武士』ぶりと、沢の狡猾だがどこか人間臭さのある処世術ぶりが好対照です。また、殿様の奥方は、現代人の感覚からすれば非常に賢明なわけですが、殿様自身にはどう感じられたことでしょうか。
勝ってわざわざ城を焼く官軍の姿に、太平洋戦争に敗北し焼け野原になった我が国の姿がつい重なりそうになる一作でもありました。
マスケッター様
お読みくださってありがとうございました。
「鮮やかに……」とのご感想、とても嬉しく感じております。
殿様の奥方、珠光院の事でしょうか。幕末の当時では彼女の夫は亡くなっていて、藩主定敬の姑という立場ですね。夫も婿も、珠光院をどう思っていたのか、とても気になるところでございます。
幕末では日本全国のあまたの藩と人々が混乱した時期であったと思います。太平洋戦争はその何倍、何百倍……。平成に続き令和の時代も、せめて日本に戦争などないよう願っております。
ご感想をありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
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