13 / 31
第13話
しおりを挟む
「ルシアさん?」
なんてリアルな幻想なのでしょう。
なんて凛々しいお姿なのかしら。
「ニールさまぁ♡」
強くてカッコイイニール様。もう抱き付いてスリスリしちゃう。
引き締まった身体・・・いやあぁぁん素敵。
私をお姫様抱っこしてくれたニール様、夢ならもう一回してくれるよね。
逞しくて素敵な胸板・・・ごろごろ、スリスリ。
うふふ、ニール様のぬくもり♡
「ちょっと、ルシアさん」
あれ? 感触がリアルすぎない?
・・・・・・・・・
・・・・・まさか。
・・・・・・・・・
・・・・・ほんもの?
・・・・・・・・・
・・・・・幻じゃなく本物のニール様?
・・・・・・・・・
・・・・・抱き付いてスリスリしちゃったわよ。
・・・・・・・・・
嘘よね・・嘘でしょう・・・嘘だと言って。
「あら~ルシア、大胆ねぇ。そんなに彼に会えてうれしかったの? でもちょっと皆の前でそれはどうかと思うわよ」
「あきゃああぁぁぁぁぁ!!」
どどどどどうしましょ! どうしましょ! どうしましょ!
幻だと思ったニール様は本物だった。
抱き付いていたニール様から大慌てで離れたものの、もう頭の中は大パニックだわ!
「うほん、ニール君。娘がとんだ失礼をした、すまない。体調はもういいのかね?」
「ナイトレイ伯爵様。挨拶が遅れて申し訳ありません。ルシア様のおかげで一命を取り留めました。貧血で起き上がれませんでしたが、もうだいぶ良くなりました」
「そうか、それはよかった。娘のおかげと言うが、ニール君も娘を助けてくれたそうじゃないか。娘に代わりお礼を言おう。娘を救ってくれてありがとう。ほら、お前もお礼を言うのだ!」
「ふえっ?」
混乱中の私は、お父様に無理やり頭を抑え込まれた。
「あ、ありがとうございます」
お礼の言葉を述べると、お父様が抑えていた手を離してくれた。
顔を上げると、そこにはニール様が立っていた。
本物のニール様だぁ。
やっぱりカッコイイな。
抱き付いちゃった後だし、どんな顔したら良いのだろう?
恥ずかしくて、まともにニール様のお顔を見ることができない。
ああっもうどうしましょう。
せっかくニール様に会えたのに、ドキドキしてしまう。
そういえば、もう体調はいいのかな?
「本日はお日柄も良く・・・」
「相変わらずだねルシアさんは」
「ううぅぅ・・・・」
緊張して変なことを口走った私に微笑むニール様。
恥ずかしいよぉ・・・穴があったら入りたいですぅ。
「お元気そうで何よりです。 ・・・・ルシア様のおかげでミューラー殿下を暗殺者の凶弾から守ることができました。そして自分の命も助けていただきました。ルシア様は私の命の恩人です」
「ニール様・・・よしてください」
「ルシア様に助けていただいたこの命・・・・・ルシア様、大事なお話がございます」
「は、はいっ」
ニール様、凄く真剣な眼差し・・・ドキドキが止まらない。
「ナイトレイ伯爵様、少しルシア様とふたりでお話をしたいのですが、お時間をいただいてもよろしいでしょうか」
「ああ、構わないよ」
ニール様のお話って、皆の前ではしゃべれないこと? そんなことをかんがえていたらアリス様が耳元で囁いてきた。
「ルシアやったわね。ニール様、絶対プロポーズするつもりだわ。間違いないわよ」
ぷぷぷぷ、プロポーズ!・・・それってつまり求婚ってことよね。
ついに私にも婚約者が、それも意中の男性ニール様。
両家公認のお付き合いこそあったものの、婚約に至っていなかった私たち・・・それがこのタイミング。
やあぁぁん♡ 嬉しいような、恥ずかしいような。
「ほらルシア」
アリス様が私の背中を押してくれる。
「ニール様・・・」
「ルシア様、こっちに・・・」
ニール様に連れられて、アリス様とお父様から少し離れたお花畑にやってきた。
ニール様に繋がれた手、鍛錬で鍛えた硬い手、男性の大きな手、愛しの異性の手・・・力強く優しい手。
手を繋がれて歩くだけで、私の心臓はドクンドクンとヤバいぐらいに脈打っている。
色とりどりの草花が咲き乱れるこの場所。
花たちも私たちを応援してくれているのかな? なんか嬉しそうな声? 感情が聞こえてきそう。
「ルシアさん」
「はい・・・」
ニール様の真剣な表情に、私はドキドキしながらその言葉の続きを待ちわびた。
なんてリアルな幻想なのでしょう。
なんて凛々しいお姿なのかしら。
「ニールさまぁ♡」
強くてカッコイイニール様。もう抱き付いてスリスリしちゃう。
引き締まった身体・・・いやあぁぁん素敵。
私をお姫様抱っこしてくれたニール様、夢ならもう一回してくれるよね。
逞しくて素敵な胸板・・・ごろごろ、スリスリ。
うふふ、ニール様のぬくもり♡
「ちょっと、ルシアさん」
あれ? 感触がリアルすぎない?
・・・・・・・・・
・・・・・まさか。
・・・・・・・・・
・・・・・ほんもの?
・・・・・・・・・
・・・・・幻じゃなく本物のニール様?
・・・・・・・・・
・・・・・抱き付いてスリスリしちゃったわよ。
・・・・・・・・・
嘘よね・・嘘でしょう・・・嘘だと言って。
「あら~ルシア、大胆ねぇ。そんなに彼に会えてうれしかったの? でもちょっと皆の前でそれはどうかと思うわよ」
「あきゃああぁぁぁぁぁ!!」
どどどどどうしましょ! どうしましょ! どうしましょ!
幻だと思ったニール様は本物だった。
抱き付いていたニール様から大慌てで離れたものの、もう頭の中は大パニックだわ!
「うほん、ニール君。娘がとんだ失礼をした、すまない。体調はもういいのかね?」
「ナイトレイ伯爵様。挨拶が遅れて申し訳ありません。ルシア様のおかげで一命を取り留めました。貧血で起き上がれませんでしたが、もうだいぶ良くなりました」
「そうか、それはよかった。娘のおかげと言うが、ニール君も娘を助けてくれたそうじゃないか。娘に代わりお礼を言おう。娘を救ってくれてありがとう。ほら、お前もお礼を言うのだ!」
「ふえっ?」
混乱中の私は、お父様に無理やり頭を抑え込まれた。
「あ、ありがとうございます」
お礼の言葉を述べると、お父様が抑えていた手を離してくれた。
顔を上げると、そこにはニール様が立っていた。
本物のニール様だぁ。
やっぱりカッコイイな。
抱き付いちゃった後だし、どんな顔したら良いのだろう?
恥ずかしくて、まともにニール様のお顔を見ることができない。
ああっもうどうしましょう。
せっかくニール様に会えたのに、ドキドキしてしまう。
そういえば、もう体調はいいのかな?
「本日はお日柄も良く・・・」
「相変わらずだねルシアさんは」
「ううぅぅ・・・・」
緊張して変なことを口走った私に微笑むニール様。
恥ずかしいよぉ・・・穴があったら入りたいですぅ。
「お元気そうで何よりです。 ・・・・ルシア様のおかげでミューラー殿下を暗殺者の凶弾から守ることができました。そして自分の命も助けていただきました。ルシア様は私の命の恩人です」
「ニール様・・・よしてください」
「ルシア様に助けていただいたこの命・・・・・ルシア様、大事なお話がございます」
「は、はいっ」
ニール様、凄く真剣な眼差し・・・ドキドキが止まらない。
「ナイトレイ伯爵様、少しルシア様とふたりでお話をしたいのですが、お時間をいただいてもよろしいでしょうか」
「ああ、構わないよ」
ニール様のお話って、皆の前ではしゃべれないこと? そんなことをかんがえていたらアリス様が耳元で囁いてきた。
「ルシアやったわね。ニール様、絶対プロポーズするつもりだわ。間違いないわよ」
ぷぷぷぷ、プロポーズ!・・・それってつまり求婚ってことよね。
ついに私にも婚約者が、それも意中の男性ニール様。
両家公認のお付き合いこそあったものの、婚約に至っていなかった私たち・・・それがこのタイミング。
やあぁぁん♡ 嬉しいような、恥ずかしいような。
「ほらルシア」
アリス様が私の背中を押してくれる。
「ニール様・・・」
「ルシア様、こっちに・・・」
ニール様に連れられて、アリス様とお父様から少し離れたお花畑にやってきた。
ニール様に繋がれた手、鍛錬で鍛えた硬い手、男性の大きな手、愛しの異性の手・・・力強く優しい手。
手を繋がれて歩くだけで、私の心臓はドクンドクンとヤバいぐらいに脈打っている。
色とりどりの草花が咲き乱れるこの場所。
花たちも私たちを応援してくれているのかな? なんか嬉しそうな声? 感情が聞こえてきそう。
「ルシアさん」
「はい・・・」
ニール様の真剣な表情に、私はドキドキしながらその言葉の続きを待ちわびた。
0
あなたにおすすめの小説
ため息ひとつ――王宮に散る花びらのように
柴田はつみ
恋愛
「離縁を、お願いしたいのです」
笑顔で、震えずに、エレナはそう言った。
夫は言葉を失った。泣いてくれれば、怒ってくれれば、まだ受け止め方があった。しかしあの静けさは、エレナがもう十分に泣き終わった後の顔だと、ヴィクトルにはわかった。
幼なじみと結ばれた三年間。すれ違いは静かに始まり、深紅のドレスの令嬢によって加速した。ため息を飲み込み、完璧な微笑みを保ち続けた公爵夫人が、最後に選んだのは――。
王宮に散る花びらのような、夫婦の崩壊と再生の物語。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
「お前を愛する事はない」を信じたので
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」
お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、すれ違いの末に離れ離れになった夫婦の物語。
再会したとき、二人が選ぶのは「離婚」か、それとも「再構築」か。
妻を一途に想い続ける夫と、
その想いを一ミリも知らない妻。
――攻防戦の幕が、いま上がる。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
「婚約破棄された転生令嬢ですが、王城のメイド五百人に慕われるメイド長になりました。なお元婚約者は私のメイドに土下座中です」
まさき
恋愛
社畜OLとして過労死した私は、異世界の令嬢・アリア・ヴェルナーに転生した。
目が覚めたら、婚約破棄されていた。
理由は「地味で面白みがない」から。
泣く暇もなかった。翌朝、王城のメイド採用面接に向かった。
最初は鼻で笑われた。雑用係からのスタートだった。
でも——前世で叩き込まれた仕事術と、一人ひとりの話を聞く姿勢で、少しずつメイドたちが集まってきた。
厨房が変わった。リネンが変わった。王城全体が変わっていった。
そして就任スピーチで宣言した。
「500人全員の名前を、覚えます」
冷酷と噂される王太子は、静かに見ていた。
悪役令嬢は妨害を仕掛けてきた。
元婚約者は——後悔し始めていた。
婚約破棄された令嬢が、500人に慕われるメイド長になるまでの物語。
なお元婚約者は、私のメイドたちの前で土下座中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる