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第2章 迷宮成長編
第65話 結婚②
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結婚:夫婦になること。
この世界では戸籍が存在しない。そのため現代日本のように市役所に行き結婚届を提出することもない。成人した男女(この世界では15歳で成人)であれば本人同士の合意のもと、結婚できる。
一般的には世間への周知のために、知人やご近所さんを招き、報告を兼ねたささやかな祝宴を催すだけらしい。ただ有力者などは大々的に発表、盛大に祝うのが常識らしい。そして俺は街の領主であり有力者にあたる。
お爺さん曰く、結婚式を挙げる場合は、教会や神社などで挙げることが一般的だそうだ・・・ああっ! 今この街には教会も神社もない。建物はすぐ用意できたとして司祭や神主はどうする? どこかで臨時でも良いので誘致して街にきてもらうか? ならば建物もどうせ作るなら凄く立派なモノを用意して、街を挙げて盛大に祝いたいよね。
シルエラのお腹には新たな生命が宿っているはず。お爺さんの承諾も得られた今、ふたりは婚姻関係にある。結婚指輪を渡す習慣はこの世界には浸透していないが、俺の気持ちとして用意しよう。
それよりもだ、シルエラと婚姻関係になったものの問題が複数残っている。
ひとつ目は結婚式、式場の問題もあり、こればかりは今はどうにもならない。
ふたつ目は俺をとりまく状況。俺は皆が待つ部屋の扉を意を決して開けた。
「「おめでとうございます」」
「ご主人様、シルエラ様、おめでとうございます」
部屋に入るなり、皆が祝福してくれた。
ミスティたちから、領主館の住人へと情報が伝わったみたいだ。これでもし妊娠していなかったら、どうなるのだろうか?
「ありがとう。皆も知っているようにシルエラのお腹の中には、俺の子が宿っている・・と思う。そこで俺とシルエラは結婚することにした」
そこまで言うと、女性陣より黄色い声援が上がった。
「シーちゃんだけ結婚なんてズルい~ 私もヤマト様と結婚するうぅ~ そして私も赤ちゃん産むぅ~」
「うむっ! アタイもこんなだが、結婚願望くらいあるぞ!」
「私も強い雄と番いになることに抵抗はないわ。子供はもう少し後でいいかなって思っているけど、いずれは欲しいかな」
「わ、私もヤマト様と結婚したいです! もちろん子供も産みます! ヤマト様の赤ちゃん欲しいです!」
パーティーメンバーのキミたちは、そう言うと思っていたよ。
そう、二つ目の問題。それが彼女たちの扱いだ。
現代日本では不誠実かもしれないけど、ここは異世界なのだ。
シルエラが妊娠したから責任取って結婚する。だからといって関係を持った女性と別れなければならないという理由にはならない。
一夫多妻も認められているこの世界、男の甲斐性があれば妻を増やすことができる。もちろんそれなりの財力や力があればの話だけど、その点では問題はない。
俺も男だ! 彼女たちが望むなら結婚しよう。
異世界ハーレム。
いいじゃないか。
それこそ男の夢。
ロマン、そうロマンなのだ。
「皆の気持ちは分かっている。俺もひとりの男としてキミたちを愛している。望むなら子供も、避妊せずにセックスすることも厭わない。だから、こんな俺でも良ければ結婚してくれ」
そこまで言うと、皆が一斉に俺に抱きついてくる。
「言質はとったぜ! もう取り消すことはできないからな! 覚悟しろよ」
「うふふっ♡ ヤマト様はもう私のもの♡」
「私も赤ちゃん欲しいです。だからいっぱい可愛がって欲しいです♡」
「私もシーちゃんみたいに赤ちゃん欲しいなぁ~ ねっ♡ いいでしょ♡」
皆に揉みくちゃにされながら、俺は嬉しく思う。
精神的な気持ちもそうだが、体のいたるところに彼女たちのおっぱいが押し付けられて、肉体的にも気持ちが良いのだ。
「今の言葉に私たちも含まれているのだろうか? 私もヤマト君のことは素敵な男性だと思っているし、そのけ、結婚することはやぶさかではないのだが・・・」
「ラッセリア、もちろんキミたちもだよ」
「嬉しい♡」
いつもは気丈な先生が、目に涙を浮かべて喜んでいる。ラッセリアも俺の愛する女性のひとりだ。
「ねえ、私たちは? 私を傷物にした責任は取って貰えるのかしら?」
「そ、そうよ! 私たち姉妹は?」
「俺はキミたちって言ったよね。もちろんアルデリアちゃん。レアイナ、ミレイナちゃん、キミたちも一緒だよ。傷物って表現はどうかと思うがね・・・」
「ヤマト様♡・・・」
「ちょっと待て! お前らはまだ未成人だ! アルデリアはもう15だったか? とにかく結婚は技術学校を卒業するまで待て。もちろん子供もその後だ! それまでは避妊しろ。それと両親の承諾を得ること、それが条件だ」
ラッセリア先生の言葉に、渋々頷く学生たち。
「正論だし仕方がないな。ほらお前たち、卒業するまでの少しの我慢だ。そしたら結婚しよう。それまでは婚約者ということでいいかな」
「「はいっ♡」」
俺が手を広げると、彼女たちが俺の胸の中へと飛び込んでくる。3人に抱きつかれるとこれまた気持ちいい。
「あらあら♡ 突然のプロポーズにお母さん困ってしまうわ♡ どうしましょう」
「よかったね、お母さん。クルミも後数年したらヤマトお兄ちゃんと結婚する!」
「えっ!?」
クルミちゃん親子の言葉に絶句する。なぜそうなる?
「あら? ラッセリア先生たちは良くて、私はダメなんて酷いわ・・お母さん悲しい・・・ショックでまた寝込んでしまうかも・・・」
「いやいやちょっと待って、確かにカエデさんは綺麗な人だとは思うけど、そのような関係ではないでしょ。それにクルミちゃんまで何言ってるの?」
「あら? 私は本気よ。最初は打算的な部分もあったのは確かだけど、ここでの暮らしと、幸せそうなシルエラさんを見てるうちに、だんだんヤマト様に本気になっちゃったのは事実よ♡」
「クルミは最初から、ヤマトお兄ちゃんのこと好きだよ。オオカミや悪い人から助けてくれたお兄ちゃんは、私のヒーローだもん」
「クルミちゃん、カエデさん、ふたりの気持ちは、その・・ありがたいけど返事はもう少し待って欲しい」
「いいわ♡・・私は愛人枠でもいいから、良い返事いただけるの待ってるわ。でもクルミは大きくなったら凄い美人になるわよ。なんたって私の可愛い愛娘なんですもの」
「お母さん、あいじんってなに? クルミも大きくなったら、お母さんやシルエラお姉ちゃんみたいになれる?」
「ええそうよ。そしたらヤマト様がお嫁に貰ってくれるから、しっかり勉強して素敵なレディになりなさい」
「うんクルミ。しっかり勉強して素敵なレディになる。そしてヤマトお兄ちゃんのお嫁さんになるの!」
「クルミちゃん。大きくなって、その時にまだ俺のことが好きだったら、その時に考えようね」
子どもの戯言だ。夢を否定することもあるまい。
そしてカエデさん・・・クルミちゃんの質問ちゃっかりスルーしやがった。まあ小さな女の子に教えることでもないけどさ。
どさくさに紛れて目を輝かせているのは、クルミちゃん親子だけではない、他にもにいた。
「だが、お前たちメイドは違うぞ! そんな期待を浮かべた目で見てもダメだぞ」
「・・・はい・・私たちはご主人様の忠実なるしもべ、下僕、肉便器でございます・・・」
「こらこらっ! 言い方!」
しゅんと残念そうな顔をするメイドのセイレーンとアルミラージ。肉便器なんていうから、俺が白い目で見られるじゃないか。ああっ! 案の定、皆がジト目だ。
「この流れだと次はワシの番かのう?」
「お爺さんまで・・・話がややこしくなるから、変なところで茶目っ気ださないでください」
「つまらんのう。シルエラよ。お主の旦那がワシに冷たいぞい」
「お爺ちゃん・・・冗談でもやめてください。身内として恥ずかしいです」
「うっ、すまんかった。シルエラそう怒るな、ヤマト殿もすまなんだ。つい楽しくてな、年甲斐もなく調子に乗ってしまったわい」
普段まじめなお爺さんまで浮かれるほど、孫の結婚・妊娠が嬉しかったのだろう。義理の祖父になるのだから、他界した俺の両親の分まで、親孝行ではないが本当の祖父と思って孝行したいと思う。
「それで結婚式だけど、皆はどうしたい? 街には神社も教会もないけど」
「私はヤマト様と結婚できるなら、式は略式でいいわよ。でも婚礼の衣装は着てみたいかも」
「うむ、俺もシルエラのウエディングドレス姿も白無垢も見たいぞ!」
お姫様のような可愛いシルエラの純白なドレス姿を思い浮かべる・・・・・ふわふわのボリュームがあって超長いドレス姿・・・ヤバい、めっちゃ可愛い。スタイルの良さを活かしたデザインも捨てがたい。ムフフ♡
「それなら私たちに任せてよ。ヤマト様もビックリするくらいの作って上げるわよ。もちろん皆の分も作るわ。自分たちの分もね。それでヤマト様を悩殺するの♡ そしてその夜に・・・キャッ♡」
衣装作りに名乗りを上げてくれたのは、レアイナ・ミレイナ姉妹だ。
「なら衣装はふたりに作ってもらおうかな。でも普通ので良いからな。個人的にはセクシーエロ衣装も見たいが、それでは人前に出れないだろう?」
「そっか、ヤマト様は領主だもんね。街を挙げての結婚式になるのだから、豪華なデザインがいいよね」
姉妹の言葉にラッセリア先生が頷いている。
「だな、ヤマト君がいれば教会も大聖堂並みの建物作りそうだし、神社も凄そうな建物作る気でしょ? 問題は建物より人かしら」
「そうなんだよね。俺は無宗教だし、司祭や神主の知り合いもいない、どうしたらいい?」
「大きな街、ミカワの街辺りから臨時できてもらうか、神宮や教会本部に相談して、街に常駐してくれる人を呼ぶのが一番かしらね」
「だよね~ 街もこれから大きくなるし、小さな教会じゃなくて大聖堂くらい欲しいよね。となるとそれなりの地位の人を派遣してもらわないといけないし、帰蝶様あたりに相談してみたら?」
帰蝶・・濃姫様か、まあそれが一番かな。
この世界では戸籍が存在しない。そのため現代日本のように市役所に行き結婚届を提出することもない。成人した男女(この世界では15歳で成人)であれば本人同士の合意のもと、結婚できる。
一般的には世間への周知のために、知人やご近所さんを招き、報告を兼ねたささやかな祝宴を催すだけらしい。ただ有力者などは大々的に発表、盛大に祝うのが常識らしい。そして俺は街の領主であり有力者にあたる。
お爺さん曰く、結婚式を挙げる場合は、教会や神社などで挙げることが一般的だそうだ・・・ああっ! 今この街には教会も神社もない。建物はすぐ用意できたとして司祭や神主はどうする? どこかで臨時でも良いので誘致して街にきてもらうか? ならば建物もどうせ作るなら凄く立派なモノを用意して、街を挙げて盛大に祝いたいよね。
シルエラのお腹には新たな生命が宿っているはず。お爺さんの承諾も得られた今、ふたりは婚姻関係にある。結婚指輪を渡す習慣はこの世界には浸透していないが、俺の気持ちとして用意しよう。
それよりもだ、シルエラと婚姻関係になったものの問題が複数残っている。
ひとつ目は結婚式、式場の問題もあり、こればかりは今はどうにもならない。
ふたつ目は俺をとりまく状況。俺は皆が待つ部屋の扉を意を決して開けた。
「「おめでとうございます」」
「ご主人様、シルエラ様、おめでとうございます」
部屋に入るなり、皆が祝福してくれた。
ミスティたちから、領主館の住人へと情報が伝わったみたいだ。これでもし妊娠していなかったら、どうなるのだろうか?
「ありがとう。皆も知っているようにシルエラのお腹の中には、俺の子が宿っている・・と思う。そこで俺とシルエラは結婚することにした」
そこまで言うと、女性陣より黄色い声援が上がった。
「シーちゃんだけ結婚なんてズルい~ 私もヤマト様と結婚するうぅ~ そして私も赤ちゃん産むぅ~」
「うむっ! アタイもこんなだが、結婚願望くらいあるぞ!」
「私も強い雄と番いになることに抵抗はないわ。子供はもう少し後でいいかなって思っているけど、いずれは欲しいかな」
「わ、私もヤマト様と結婚したいです! もちろん子供も産みます! ヤマト様の赤ちゃん欲しいです!」
パーティーメンバーのキミたちは、そう言うと思っていたよ。
そう、二つ目の問題。それが彼女たちの扱いだ。
現代日本では不誠実かもしれないけど、ここは異世界なのだ。
シルエラが妊娠したから責任取って結婚する。だからといって関係を持った女性と別れなければならないという理由にはならない。
一夫多妻も認められているこの世界、男の甲斐性があれば妻を増やすことができる。もちろんそれなりの財力や力があればの話だけど、その点では問題はない。
俺も男だ! 彼女たちが望むなら結婚しよう。
異世界ハーレム。
いいじゃないか。
それこそ男の夢。
ロマン、そうロマンなのだ。
「皆の気持ちは分かっている。俺もひとりの男としてキミたちを愛している。望むなら子供も、避妊せずにセックスすることも厭わない。だから、こんな俺でも良ければ結婚してくれ」
そこまで言うと、皆が一斉に俺に抱きついてくる。
「言質はとったぜ! もう取り消すことはできないからな! 覚悟しろよ」
「うふふっ♡ ヤマト様はもう私のもの♡」
「私も赤ちゃん欲しいです。だからいっぱい可愛がって欲しいです♡」
「私もシーちゃんみたいに赤ちゃん欲しいなぁ~ ねっ♡ いいでしょ♡」
皆に揉みくちゃにされながら、俺は嬉しく思う。
精神的な気持ちもそうだが、体のいたるところに彼女たちのおっぱいが押し付けられて、肉体的にも気持ちが良いのだ。
「今の言葉に私たちも含まれているのだろうか? 私もヤマト君のことは素敵な男性だと思っているし、そのけ、結婚することはやぶさかではないのだが・・・」
「ラッセリア、もちろんキミたちもだよ」
「嬉しい♡」
いつもは気丈な先生が、目に涙を浮かべて喜んでいる。ラッセリアも俺の愛する女性のひとりだ。
「ねえ、私たちは? 私を傷物にした責任は取って貰えるのかしら?」
「そ、そうよ! 私たち姉妹は?」
「俺はキミたちって言ったよね。もちろんアルデリアちゃん。レアイナ、ミレイナちゃん、キミたちも一緒だよ。傷物って表現はどうかと思うがね・・・」
「ヤマト様♡・・・」
「ちょっと待て! お前らはまだ未成人だ! アルデリアはもう15だったか? とにかく結婚は技術学校を卒業するまで待て。もちろん子供もその後だ! それまでは避妊しろ。それと両親の承諾を得ること、それが条件だ」
ラッセリア先生の言葉に、渋々頷く学生たち。
「正論だし仕方がないな。ほらお前たち、卒業するまでの少しの我慢だ。そしたら結婚しよう。それまでは婚約者ということでいいかな」
「「はいっ♡」」
俺が手を広げると、彼女たちが俺の胸の中へと飛び込んでくる。3人に抱きつかれるとこれまた気持ちいい。
「あらあら♡ 突然のプロポーズにお母さん困ってしまうわ♡ どうしましょう」
「よかったね、お母さん。クルミも後数年したらヤマトお兄ちゃんと結婚する!」
「えっ!?」
クルミちゃん親子の言葉に絶句する。なぜそうなる?
「あら? ラッセリア先生たちは良くて、私はダメなんて酷いわ・・お母さん悲しい・・・ショックでまた寝込んでしまうかも・・・」
「いやいやちょっと待って、確かにカエデさんは綺麗な人だとは思うけど、そのような関係ではないでしょ。それにクルミちゃんまで何言ってるの?」
「あら? 私は本気よ。最初は打算的な部分もあったのは確かだけど、ここでの暮らしと、幸せそうなシルエラさんを見てるうちに、だんだんヤマト様に本気になっちゃったのは事実よ♡」
「クルミは最初から、ヤマトお兄ちゃんのこと好きだよ。オオカミや悪い人から助けてくれたお兄ちゃんは、私のヒーローだもん」
「クルミちゃん、カエデさん、ふたりの気持ちは、その・・ありがたいけど返事はもう少し待って欲しい」
「いいわ♡・・私は愛人枠でもいいから、良い返事いただけるの待ってるわ。でもクルミは大きくなったら凄い美人になるわよ。なんたって私の可愛い愛娘なんですもの」
「お母さん、あいじんってなに? クルミも大きくなったら、お母さんやシルエラお姉ちゃんみたいになれる?」
「ええそうよ。そしたらヤマト様がお嫁に貰ってくれるから、しっかり勉強して素敵なレディになりなさい」
「うんクルミ。しっかり勉強して素敵なレディになる。そしてヤマトお兄ちゃんのお嫁さんになるの!」
「クルミちゃん。大きくなって、その時にまだ俺のことが好きだったら、その時に考えようね」
子どもの戯言だ。夢を否定することもあるまい。
そしてカエデさん・・・クルミちゃんの質問ちゃっかりスルーしやがった。まあ小さな女の子に教えることでもないけどさ。
どさくさに紛れて目を輝かせているのは、クルミちゃん親子だけではない、他にもにいた。
「だが、お前たちメイドは違うぞ! そんな期待を浮かべた目で見てもダメだぞ」
「・・・はい・・私たちはご主人様の忠実なるしもべ、下僕、肉便器でございます・・・」
「こらこらっ! 言い方!」
しゅんと残念そうな顔をするメイドのセイレーンとアルミラージ。肉便器なんていうから、俺が白い目で見られるじゃないか。ああっ! 案の定、皆がジト目だ。
「この流れだと次はワシの番かのう?」
「お爺さんまで・・・話がややこしくなるから、変なところで茶目っ気ださないでください」
「つまらんのう。シルエラよ。お主の旦那がワシに冷たいぞい」
「お爺ちゃん・・・冗談でもやめてください。身内として恥ずかしいです」
「うっ、すまんかった。シルエラそう怒るな、ヤマト殿もすまなんだ。つい楽しくてな、年甲斐もなく調子に乗ってしまったわい」
普段まじめなお爺さんまで浮かれるほど、孫の結婚・妊娠が嬉しかったのだろう。義理の祖父になるのだから、他界した俺の両親の分まで、親孝行ではないが本当の祖父と思って孝行したいと思う。
「それで結婚式だけど、皆はどうしたい? 街には神社も教会もないけど」
「私はヤマト様と結婚できるなら、式は略式でいいわよ。でも婚礼の衣装は着てみたいかも」
「うむ、俺もシルエラのウエディングドレス姿も白無垢も見たいぞ!」
お姫様のような可愛いシルエラの純白なドレス姿を思い浮かべる・・・・・ふわふわのボリュームがあって超長いドレス姿・・・ヤバい、めっちゃ可愛い。スタイルの良さを活かしたデザインも捨てがたい。ムフフ♡
「それなら私たちに任せてよ。ヤマト様もビックリするくらいの作って上げるわよ。もちろん皆の分も作るわ。自分たちの分もね。それでヤマト様を悩殺するの♡ そしてその夜に・・・キャッ♡」
衣装作りに名乗りを上げてくれたのは、レアイナ・ミレイナ姉妹だ。
「なら衣装はふたりに作ってもらおうかな。でも普通ので良いからな。個人的にはセクシーエロ衣装も見たいが、それでは人前に出れないだろう?」
「そっか、ヤマト様は領主だもんね。街を挙げての結婚式になるのだから、豪華なデザインがいいよね」
姉妹の言葉にラッセリア先生が頷いている。
「だな、ヤマト君がいれば教会も大聖堂並みの建物作りそうだし、神社も凄そうな建物作る気でしょ? 問題は建物より人かしら」
「そうなんだよね。俺は無宗教だし、司祭や神主の知り合いもいない、どうしたらいい?」
「大きな街、ミカワの街辺りから臨時できてもらうか、神宮や教会本部に相談して、街に常駐してくれる人を呼ぶのが一番かしらね」
「だよね~ 街もこれから大きくなるし、小さな教会じゃなくて大聖堂くらい欲しいよね。となるとそれなりの地位の人を派遣してもらわないといけないし、帰蝶様あたりに相談してみたら?」
帰蝶・・濃姫様か、まあそれが一番かな。
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