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第2章 迷宮成長編

第85話 メティス

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 プレジールの塔 第10層 特別室

「おお~ そこだ!」
 パリパリ モグモグ
 俺とリュネールさんたち3人はお菓子を頬張りながら、モニターに映し出された狩りの映像を見ていた。

「ダーリン、連れてきたわよ」
「おう、サンキュー!」

 ディアドラに連れてこられたのは奴隷の獣人少女だった。
 その表情は酷く怯えた様子で、奴隷である少女はこの後どう扱われるか不安になっているのだろう。
 だがそれは心配しなくていい。
 なんたって君を助けたのはこの俺なのだから。

「お名前は? ああ、俺の名前は宮代大和。一応このディアドラの主だ」
「・・・カウラ」
「カウラちゃんか、可愛い名前だね。歳はいくつ?」
「・・・11]
「11歳か。てことはあいつらロリコンか? 変態じゃないか!」
 モニターには岩場から飛び出した魔人の戦士が撃ち抜かれている場面だった。
 この戦士はこの少女をバックで犯していた奴だったな。

「イゴール様!」
「このロリコン戦士はイゴールって名前か?」
 モニターを見ながら頷く少女。こんな奴に様なんてつけなくてもいいのに。
 まあ今まで奴隷だったんだし仕方がないか。

「安心していいよ。俺は君を助けたいんだ。見たところ奴隷紋みたいな魔法はかけられてないみたいど、そこのところどうなの?」
「私を助けてくれるの?」
「そうだよ。魔法かけられてないなら、その首輪外すけどいい?」
「魔法はかけられてない。でもこの首輪は魔法の首輪・・・・私はただの奴隷だから・・・存在する価値もないただの奴隷・・・」
「なら外すよ。ちょっと失礼」

 この程度のちゃちな首輪の解呪など俺にとって時宜に等しい。

「これでもう奴隷じゃない。君を虐めていた奴も死んだことだし、これからは俺の街で自由に暮らすといい」
 
「カウラちゃん。こっち来て一緒にお菓子食べよ」

 首輪を外された少女は困惑するように俺の顔を見てきた。
 奴隷な上に今まで野営してきたんだ。ろくな食事もしていないのだろう。
 お腹を空かせた状態で、ステラさんから優しく声をかけられたのだから困惑するのも無理はない。 

「遠慮することないよ。一緒に食べよう」
 俺が頷くと手招きするステラさんの横に座りお菓子を食べ始めた。
 同じ獣人族同士だから少女もその方が安心するだろう。
 今は夢中になってお菓子を食べている。その姿は歳相応で可愛らしかった。
 
 そしてモニターには追い詰められたメティスたちが映っていた。
 もはや彼女たちになすすべもなく、全滅は時間の問題だった。


 そして俺のもとに気を失ったメティスたちが運ばれてきた。


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
 
 うぅぅ・・・ん・・・・ここは? 

「おっ! 起きたか。ちょっと待ってろ! すぐ終わる」

 えっ!? 誰!? ここどこ? てか私、生きてる!
 だんだん意識がハッキリしてきた。
 
 声の主・・・私の知らない男が、立ちながらヴェロニカを背後から犯していた。
 そうか。私はこの男に敗れ生け捕りにされたのだと理解した。
 そして私の運命もヴェロニカと同様にこの男の慰み者になるのだと・・・
 無力な私・・・・私ではこの男に敵わない。
 ヴェロニカの後はきっと私もこの男に犯されるのだろう・・・・
 悔しい・・・・・無力な私が悔しい・・・・

「お久しぶりね」
「ディアドラ! やっぱり貴女の差し金なのね」
「うふふふふ、何よそれ。久しぶりに会った友人にその態度?」
 
 男に媚を売るような声で話しかけてきた女は、連絡の取れなくなっていた淫魔だった。この女は生きていて私たちをこの男に売ったのだ。
 そして私たちはまんまと罠にハマり捕らえられた・・・・もう状況は最悪ね。

「友人? 知人ではあるけど私たちはそこまで仲はよくなかったはずよ」
「そんな些細なこと気にしないの。つまんない女ね」
「貴女に言われたくないわよ。この淫乱女!」
「淫魔が淫乱で何が悪いのかしら? そういう貴女こそ変態じゃない・・・・知ってるのよ。貴女の趣味・・・・くすくす」
「っ!!」
 
 この女・・・私の秘密を知ってる・・・ごく一部の者しか知らないはずの私の秘密。なんで? いや淫魔だから・・・その手の話には詳しいのかも知れない。
 
「何が望みなの? 私から情報を聞き出そうってつもりかしら?」
「あっ、そういうの良いから。貴女は黙ってダーリンに抱かれれば良いのよ」
「ダーリン? 彼があの騎士の正体ね」
「騎士? 貴女勘違いしてるけど、貴女たちが負けた騎士はダーリンのゴーレムよ。もっともただのゴーレムじゃないけど」
「あれがゴーレム? 嘘よ!」
「嘘ついてどうするのよ」

 信じられない。あれがゴーレム? 私の知るゴーレムにあんな動きはできない。歴戦の戦士であるイゴールをなぶるように殺した騎士の正体がゴーレム・・・・だとしたらその主の男はいったいどんな力を持っているのよ。

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!」
 嬌声を上げるヴェロニカは、男に立ったまま抱きかかえられて喘いでいた。
 股を大きく開き太ももを抱えられているので、その結合部が良く見える・・・・そこから見える男のアレ・・・うそっ! なんて大きさなの?
 男のアレを見たことは過去にもある。だけどあんなの知らない・・・・あんな太いのがヴェロニカに突き刺さっている。
 ヴェロニカは気持ちいのか苦しいのか、よく分かんないような声を上げているがあれは完全に絶頂に達しているわね。
 
 そして男の動きが止まり、両者が震えだした。
 何度も繰り返し痙攣するヴェロニカの下腹部には淫紋が浮かんでいた。
 痙攣が終わり地面に降ろされ横たわる彼女の股からは、信じられない量の白濁液が流れ出していた。
 次は・・・・私の番・・・・・・私もこんな風にされちゃうんだ・・・・
 恐怖で身体が震えてくる・・・・・怖い・・・・でも死にたくない・・・・死にたくないけど・・・・あんな目には遭いたくない・・・・

「お待たせメティスさん」
「ヒィィィ!」
「そんなに怯えなくていいよ」
「だって・・・私を犯すんでしょ・・・怖いに決まってるでしょ!」
「犯すって、まあそうだけどさ。俺は優しいから無理強いはしたくないんだ」

「優しいですって。どの口が言ってるのかしらね?」
「だよね~ 鬼畜なことしといて良く言えるね」
「優しいふりしてヤることエグイかなら」
「こらっ! そこ外野うるさいよ!」

 向こうのテーブルにいた女性たちが、目の前の男を揶揄いだした。
 この男が怖くないの? それにあの女性たちと一緒にいるのはカウラちゃん? 獣人族の女の隣に座って何か食べてるけど、どんな関係なの?

「あっ・・・貴方は誰? 彼女たちはいったい・・・・」
「失礼。俺は宮代大和。ブルストの街の領主にして迷宮主。そしてディアドラの主で、彼女たちは俺の妻だ」
「ブルストの街? 迷宮主・・そう貴方が・・・・」

 この男の正体が分かった。麓で聞いた話にでてきた織田領の街。新しくできた街らしいけど、その領主がまさか迷宮主だったとはね。
 その迷宮主にディアドラは敗れ、従っているということね。
 戦いに敗れたから従うなんてプライドないのかしら? そんな簡単に従って良いの? いや何か呪術的なものね。それで従わせているんだわ。
 ・・・・最低・・・最低な男ね。

「メティスさん。なにか誤解してるみたいだけど、俺は君と仲良くなりたいだけなんだよ。君の仲間は殺しちゃったけどさ、あれは仕方がないことだったんだ。カウラちゃんも助けたかったし」
「貴方まさかカウラちゃんにまで手を出したの?」
「だから誤解だってば! カウラちゃんをロリコンの魔の手から救いだして奴隷の身分から解放したんだってば! なんなら本人に聞いてみるといいよ」

「メティス様・・・このお兄さんの言うこと本当・・・・私にも優しくしてくれて食べ物くれた・・・・お姉さんも優しい」
「そう。カウラちゃんの件はお礼をいうわ。でも貴方がイゴールたちを殺してヴェロニカを犯したのは事実でしょう」
「そのイゴールってのは恋人かなにかなのか? だとしたらごめんね。ムカつく奴だったから殺しちゃった。こっちの女は好みじゃなかったので、とりあえずヤって従わせただけだから。でも君は俺の好みだからできるだけ無理強いはしたくないんだ。そこのところ分かってほしい」

「・・・・貴方って変な人ね」
「よく言われるよ」
「イゴールたちは恋人じゃないわ。ただの同僚よ」
「そっか良かった」

「ダーリン。メティスはねぇ。腐女子なのよ」
「ちょっ!! ディアドラ! なんで私の秘密ばらすのよ!」
「腐女子って・・・男同士イチャイチャする話なんかを好むんだよね・・・・美人なのにもったいない」
「う、うっさい! そんなの貴方に関係ないでしょ!」
「そうだね。人の性癖についてどうのこうの言うつもりはない」
「ならほっといて」

「そうもいかない。俺は君に現実を教えてあげたいんだ」
「ひっ!? ななななななな、なにすんのよ! は、離して!」

 私は逃げようとするも逆に押し倒されて、胸を触られてしまった。

「ちょっ! どこ触ってるのよ! この変態! 色魔! 性欲魔人!」
「酷い言われようだな」
「なによ。ほんとのことじゃない! いいから止めて!」
「ダ~メもう君は俺のものになる運命なんだ。君も自分をさらけ出して気持ち良くなろうよ」

「ちょっと止めて! あっ、んっ! おっぱい揉まないでよ!」
 私の抵抗も虚しく、もともとボロボロだったローブが破かれ、下着もずらされてしまった。さらに私の柔肌を愛撫してきた。

「嫌がる女の子の服を剥いで、おっぱい揉みまくるとか変態のすることよ」
「変態で何が悪いの? おっぱい揉んでるのは俺がおっぱい好きだからさ。性癖みたいなもんさ。君だって性癖あるんだし勝手だろ?」
「んんっ・・・そんなの屁理屈じゃないの」

「でもメティスちゃん。感じちゃってるでしょ?」
「うっさいわね。いくら私が腐女子だからってそういうのに興味がない訳じゃないんだから、身体触られて感じるの当たり前でしょ」
「つまり君はスケベな女の子ってことだ」

 私は言い返せなかった。BとLの本を読んで自分の身体を弄ったことも何度もあったし、今も男に身体を触られて感じてしまっている。
 身体は正直で股間は愛液で湿り始めているのが分かった。
 
「はあぁぁぁ・・・せ、責任! 責任取ってもらうわよ! 私の身体に火を付けた責任っ! はああん♡ 分かったわね」 
「任せとけ! 妄想とかじゃなく現実のおチンポぶち込んで気持ち良くしてやるよ! 覚悟しよろ!」

 はあぁぁ・・・乳首気持ちいい♡ 
 あそこもそんなに弄られたらイっちゃうよぉ・・・・
 私の身体は快楽に支配されて震えている。
 愛撫だけでイキそうな私・・・・分かってたけど私ってエッチな子だったんだ。
 
「イキそうなんだろ? 遠慮せずイっちゃえ!」
 その言葉で私の身体は堤が決壊したように全身に快楽が襲ってきた。

 私・・・イっちゃったんだ・・・こんなに感じたの初めて・・・

「メティスちゃん挿れるよ!」
「えっ!? い、痛っ! んぐっうぅぅぅぅぅっ!!」

「ええっ!? どゆこと? メティスちゃんってひょっとして処女だったの?」
「うぅぅぅ・・・悪い?」
「悪くないけど、そのごめんね。できるだけ優しくするから」

「くううぅぅぅ・・・痛いから・・抜いて・・・」
「もう少ししたら気持ち良くなるから我慢して、動くよ」
「ま、待って・・・・んああぁぁっ!」
 
「メティスちゃんの処女マンコ、キツキツだけど愛液でだんだん馴染んできたよ。もう感じてきたでしょ?」
「感じてなんか・・ないもん・・・んんっ!」
「嘘が下手だね。でも身体は正直だね」

 男のいうとおり私の身体は敏感になって感じ始めていた。
 はぁ はぁっ! お腹の中 脳天まで貫かれちゃうぅ! なんなのこれ? こんなの知ったら夢中になっちゃう! 
 私初めてなのに・・・セックスに夢中になっちゃうっ!

「認るっ! 感じるの認めるから・・・はあん♡ もっと教えて♡ 気持ちいいこと教えて♡ ああんっ♡」
「なあに? 私のこと淫乱って言ったくせに自分だってそうじゃない。腐女子の処女だったくせに、とんだ淫乱娘ね」
「うっさいわね。ああん・・・貴女に言われたくないわよ」

「自分で腰まで浮かせて求めてくるなんて、確かにとんだ処女だな」
「んはっ! 気持ちいいですぅぅ♡ もうイキそうです」

「ああああぁぁぁぁっ! ふああああぁぁ!」
 
 こんなのおかしくなる。 私の膣内を無慈悲にかき回す男のモノ。 ああああっ! またイクっ! あああああぁぁぁぁっ! イったのに止めてくれない・・・このままじゃ私・・・おかしくなるぅぅぅ・・・・
 
「ダメっ! もうらめぇぇっ! こんなのっ・・・おふうぅ♡ 変になっちゃうから・・・正気保てなくなっちゃうから・・・・」
「よし! いくぞメティスちゃん」

「ふえぇ? んんんんん♡ 出てるっ! ドクドク私の膣内に・・・あついの・・・・いっぱい・・でてる・・・・・・」

「酷い・・・私・・・・処女だったのに・・・生ハメされて・・傷物に・・・使用済みにされて・・・・中出しまでされちゃった・・・・・」

「良く言うわね。嬉しそうに自分の両脚でダーリンを挟み込んでたくせに」

「だよね? 悲壮感漂う言葉とは裏腹に嬉しそうな顔してるもんね。そんな顔されたら余計に興奮しちゃうよ。てことでもう少し相手してもらうよ」
「そんなぁ・・・・せ、責任取ってください・・・私をこんなにした責任・・・・あぁんっ♡ なんで私はこんな酷い人を・・・・」

「責任って・・・まあいいや・・・お前も俺のものになれメティス!」

「はぁっ! あはぁっ♡ しゅきっ♡ しゅきっ♡ もう絶対離さないっ!」



 私の下腹部には淫紋が薄っすらと浮かんでいた。
 私は叡智の魔人メティス・・・・
 私の主はヤマト様。
 ディアドラなんかには負けないんだから♡
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