少女探偵ヒカリ

杉野桜姫

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毒入り紅茶殺人

紅茶の誘惑

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ヒカリの事務所のポストに手紙が入っていた
ヒカリはポストから手紙を取った
「なんで事務所宛？」
チェレンはヒカリに
「手紙？」
ヒカリはうなずいた
ヒカリはチェレンに見せた
「山手の邸宅かな？」
ヒカリは首を傾げた
「差出人の名前が気になってね」
ヒカリはチェレンにシーリングスタンプを見せた
「確かにシーリングスタンプだ」
チェレンは珍しそうに見た
「差し出し人の名前が気になるわ」
「どうして差出人の名前が気になるんだ？」
「だって身に覚えがないのよ」
「でも、ヒカリの名前か？」
ヒカリは首を横に振った
「宛名の方は？」
「タチアナになっているわ」
チェレンは考えた
「なんでヒカリのもう一つ名前を知っているのか？！」
ヒカリに言った
「知らないわよ」
ヒカリは否定した
「第一タチアナだと知っているのはチェレン、Ｎ、ベル、エンナしか知らないもの」
ヒカリは慌てて言った
「もう一つの名前を知ったら危険だから隠していのに」
チェレンはそうなんだと思った
「でもどうして名前がヒカリではなくてタチアナだと書かれていたんだ？」
ヒカリは首を傾げた
「よくわからないわ」
ベルが事務所に入ってきた
「どうしました？」
ヒカリとチェレンはベルを見て
「タチアナって書かれた手紙が来て」
ベルは手がを見て
「どうしてこんな名前が来るんですか？」
ヒカリとチェレンはうなずいた
「しかもシーリングスタンプがつけた状態で」
「身に覚えがないですか？」
ヒカリはうなずいた
「第一あたしがタチアナだと知る人間が限られていることになるんだよ」
ベルは驚いた
「わが探偵事務所の機密情報が流れましたか」
「そこまで大事にする？」
ベルは考えた
「まだわかりませんね」
「ヒカリってロシア人のクォーター？」
「まだわからないが死んだ両親が秘密にしているけど」
「まさかヒカリにそんな名前が隠されていたいとは」
Nは関心げに手紙を見た
「タチアナってヒカリのもう一つの名前じゃないか」
ヒカリは笑顔が引きつった
「まあ日本お名前で通してきたがまさかバレるとは思わなかったわ」
ヒカリは手紙を開けた
「紅茶を一緒に飲みませんかって」
「紅茶ですか？」
ベルは興味ありげに言った
「ベルちゃんが入れませんよ」
「分かってますよ」
ベルは言った
ヒカリはもう一度手紙を読み返した
ヒカリの目には何かが写った
ヒカリは目頭を押さえて
「昨日の当直は疲れたわ」
「大丈夫か？」
チェレンは心配そうに言った
「大丈夫よ」
ヒカリは返した
「でもこの屋敷に行くですか？」
ベルはヒカリに言った
ヒカリはうなずいた
Ｎはヒカリに
「まさか行くのか？」
ヒカリはNに
「何よ、今更感で話すの？」
Nはヒカリから目をそらした
「問題はどうして、あたしの名前をタチアナって書くのかしら？」
ベルは手紙を見た
「意外な場所ですね」
チェレンもうなずいた
「まさかこんな場所だとは」
「こんなところに洋館建っていたとは」
チェレンとベルは顔を見合わせた
「ヒカリのもう一つの名前で書く人の顔が見てみたい」
チェレンたちはうなずいた
根岸駅前では二人の女性が話していた
「この洋館で起きた事件の犯人探しゲームでもしない？」
もう一人の女性は躊躇った
「だってそのゲーム嫌だもん」
「森林公園には馬の博物館があるもん」
「まさかここまで来て犯人探しゲーム？」
女性は首を横に振った
「想像力が働きそうね」
女性は笑った
女性二人の前にバスが止まった
「馬の博物館にレッツゴー！」
二人は笑いあった
ヒカリは住所を見て
「根岸か」
ヒカリはしばらく悩んだ
「行ってどうしてタチアナと書いたかの聞き出したいし」
ベルトチェレンはワクワクした
「何だそのワクワク感？」
Nは呆れて言った
「確か日本最初の競馬場が確か根岸だったが」
エンナがヒカリの事務所に訪ねた
「ヒカリ、どうしたの？」
エンナはヒカリに
「ヒカリ、どうしたの？」
ヒカリはエンナに話した
「タチアナって」
エンナは驚いた
「まさかヒカリのもう一つの名前が」
ヒカリは首を横に降った
エンナは胸を撫でおろした
「なんか複雑だわ」
一人の女性がおにぎりを食べながら
「それでね」
女性は興味津々に聞いた
「それで犯人はどうしたの？」
「死んだのよ、現場で死んだのよ」
女性は驚いた
「まさか死んだのって」
「正当防衛で片付けられて」
女性は友人に
「わたし、トイレ」
「わかった」
女性はおにぎりを食べ続けた
女性の後ろにロープを持った人がいた
友人の女性はトイレの中で考えた
「どうして自殺したのかをか」
友人の女性は頭を抱えた
「やっぱり千夏教えてもらおうっと」
友人女性はトイレから出た
友人女性は千夏を探した
「どこなの？千夏」
友人女性は千夏を探した
少し歩いたところに木にぶら下がった千夏がいた
女性は膝が震えた
「ち、千夏が」
女性は森林公園の職員に話した
「死体が」
職員と女性は現場に戻った
「け、警察に電話だ」
女性は千夏の遺体に触れようとした
「触るなっ！」
ダイゴは女性に言った
「神奈川県警察の者です」
ダイゴは千夏の遺体を見て
「鑑識を呼んで後は磯子署で事情を」
ダイゴは女性に話した
ヒカリの携帯が鳴った
「検視依頼が」

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