少女探偵ヒカリ

毒入り紅茶殺人

昔の秘密

ヒカリはベルに
「部屋に出てほしいの」
ベルはうなずいた
ヒカリは検視を終えて部屋を出た
「どうでした？」
マッジは言った
「死因はヒ素中毒よ」
「ヒ素中毒？」
マリィは驚いた
「タチアナ、ロナウドは死んだの？」
ヒカリはうなづいた
「ヒ素中毒でね」
ヒカリはロナウドの部屋を見た
「ロナウドの部屋で」
ジェーは部屋を見た
ヒカリは手を拭きながらジェーンを見た
「でもヒ素中毒でね」
チェレンはヒカリに
「また死体が出たと」
ヒカリはうなずいた
「一応、検視をしたが」
ヒカリはジェーンの態度が気になった
「どうして過去にも似たような事があるって」
チェレンはうなずいた
ジェーンは走って自室に戻った
「一応現場県署をしようか」
「あと写真付きで」
チェレンはうなずいた
ヒカリは写真を撮った
チェレンはロナウドの鞄を漁った
「ロナウドの本名がっわかれば」
ベルはヒカリに
「ところでロナウド、確か料理もすべて担当していましたね」
「そうなんだ」
ヒカリは興味を示せなかった
「この薬はシムビコートって」
「薬ですか？」
ヒカリはうなずいた
「喘息薬よ」
ヒカリは答えた
「この人、フレンチのシェフだったみたいだが」
チェレンは名刺と運転免許を見つけた
「えっ、あの人シェフでした？」
チェレンはうなずいた
「しかもミシュランにも登録されています」
「場所は？」
チェレンはもう一度名刺を見た
「伊勢佐木町だな」
「伊勢佐木町？」
ヒカリは驚いた
チェレンはうなずいた
ベルは思い出したように言った
「あの店の料理ですか」
ヒカリはベルに
「行ったの？」
ベルはうなずいた
「学校で」
「確かベルとチェレンはクロスフェアリーだったな」
チェレンはうなずいた
「かなりレベルの高い学校だったからな」
ベルはヒカリに
「でもなんか味が変でした」
「味？」
ヒカリはベル聞いた
「味が変わったっていいたいの？」
ベルは首を横に振った
「味がボケたのかなってくらいしか感じませんでした」
ヒカリは考えた
「味覚障害があったのね」
「脳腫瘍も考えられるわね」
ヒカリはベルに
「どうしてこの店に行こうと思ったの？」
「学校から出ていた本でこの店がおすすめだと」
ヒカリは携帯を取り出した
「一応エンナにも伝えるね」
ベルはうなずいた
「エンナ、聞こえる？」
エンナは驚いた
「ヒカリ、無事なの？」
ヒカリはうなずいた
「殺人事件も起きてね」
エンナは驚いた
「さすがに殺人事件にも会いすぎでしょ」
エンナは頭を抱えた
警官は苦笑いした
「ここまで殺人とは」
エンナはため息をついた
「道が通れるのを願おう」
警官はうなずいた
エンナは警察署に戻った
「どうでした？」
署長はエンナに駆け寄った
「がけ崩れで」
エンナは署長に言った
ヒカリは携帯を見た
「ロナウドの死因もエンナに伝えておくか」
エンナはヒカリのメールを見て
「ヒカリからだ」
エンナは携帯を見た
「ヒ素中毒で死んだっ」
エンナは驚いた
「あのフレンチで有名な人が」
捜査官は驚いた
「荻原、どうしたんだ」
「ヒ素中毒で？」
エンナはうなずいた
「ところでこの人の本名、知っている人いる？」
一人の刑事がエンナに
「確かラ・モルットのシェフ、佐々木誠司だけど」
「えっ」
エンナは少し驚いた
「店は確か伊勢佐木町にあるって」
エンナは首を傾げた
ヒカリはロナウドの名刺を見つけた
「すごい有名人だわ」
ヒカリは驚いた
「店名もラ・モルットって有名な店の名前が」
ベルは鞄を開けた
「すごい包丁です」
「モルットってどういうことかな」
「たしかモルットって奥さんの名前だって」
Ｎはヒカリに言った
「奥さんの名前って」
「守香って名前だって言っていたけど」
「だからモルットって名前か」
ヒカリは考えた
「ところで奥さんは？」
「亡くなったって」
ヒカリは考えた
「奥さんの死因は？」
「病死だって」
Ｎは淡々と話した
マリィはロナウドの部屋の前で震えた
「またあの事件と同じだ」
ヒカリは現場検証を終えて出てきた
「終わったけど簡単に」
ヒカリは言った
マリィは廊下の隅で震えた
マッジはヒカリに
「ロナウドの死因は？」
「ヒ素中毒よ」
ヒカリは答えた
ベルはヒカリの部屋に向かった
「何を取りに来たんだ？」
チェレンはベルに聞いた
「ヒカリに言われたんです」
「メモを取りたいんですって」
チェレンは机に置かれたペンを見た
「これでいいのか？」
ベルはうなずいた
「助かります」
ベルは感激した
ヒカリはベルとチェレンを見た
「これでいいのか？」
ヒカリはうなずいた
「これで死亡推定時刻と死因をメモるのに役に立つから」
ヒカリはメモを書いた
「タチアナ、これをどうするの？」
ヒカリはマリィを見た
「警察に渡すためよ」
ヒカリは答えた
「ヒ素が吸入薬の中に入っていたわ」
ベルはヒカリに
「ところで吸入薬ってこれですか？」
ヒカリはうなずいた
「喘息薬だけど」
ヒカリは薬を見せた
「この薬ですか？」
「一応、エンナに頼んで血中濃度を調べてもらって頼むから」
「血中濃度ですか？」
ヒカリはうなずいた
「多分、喘息だと思うわ」
「喘息ですか」
ヒカリはうなずいた
「あと頓服薬にリン酸コデイン酸が入っていたから」
「劇薬ですか？」
「劇薬よ」
ヒカリはきっぱり答えた
ヒカリはロナウドのポーチを見て
「お薬手帳があって」
ベルは驚いた
「ヒカリに聞こうと思うけど」
ヒカリはベルを見た
「なに、ベルちゃん？」」
「この薬ってひどい症状ですか？」
ヒカリはうなずいた
「一応、オレンジ色のほうが軽い症状だから」
「ふうん」
ベルはヒカリを見た
マリィはロナウドの部屋をノックした
「タチアナ？」
ヒカリはビックとした
「終わった？」
ヒカリは首を横に振った
マリィはロナウドの部屋を閉じた
ヒカリは自室の戻り考えた
「なんか気になるのか？」
チェレンはヒカリに聞いた
「なんか気になりすぎてね」
「気になりすぎて？」
チェレンは言った
「どこが？」
マッジはカメラを見て
「ジョーカーって」
マッジはNの部屋を訪れるか迷った
Nは部屋から首を出してあたりを見舞わたした
「大丈夫か」
Nはドイツ語で呟いた
「どうかしました？」
Nは驚いた
「あなたドイツ語話せるの？」
マッジは言った
Nはうなずいた
Nは自室に入れるかを迷った
ヒカリはNの部屋に行こうとした
「あれ、マッジさん？」
ヒカリはキョトンと言った
マッジはヒカリを見て驚いた
ヒカリはNの部屋に入った
「どうしての？」
ヒカリはNに聞いた
「マッジさんがNの部屋に入ろうとしたが」
Nは首を傾げた
マッジは部屋に戻って写真を見た
「この風景に見覚えが」
マッジは腕をめくって火傷の痕を見て
「ハーデルハイドの事件の被害者がいたとは」
Nはパソコン立ち上げた
「この事件の犯人も操られたと話したと聞いたけど」
ヒカリは携帯の充電を見た
チェレンはヒカリの部屋に入った
「大丈夫？」
ヒカリは首を傾げた
「まだわからないわ」
「どうして？」
「まだ犯人の目的もね」
jヒカリはチェレンを見た
ベルはガタンと音が聞こえた
「なんの音でしょ？」
「エミィ、聞こえたんですか？」
メイドはベルに言った
「ガタンと音が」
ベルはメイドに言った
「なにか落ちる音がしたので」
メイドはうなずいた
ヒカリは音を聞いた
「なんか落とした？」
チェレンは首を傾げた
「なんか落ちる音っていうか置物が落ちるかな？」
チェレンは明かりを消した
ヒカリは寝た
メイドは廊下を歩いて振り向いた
「奥様に報告を」
メイドは呟いた
ヒカリはドア越しから覗いた
チェレンは心配そうに見た
ヒカリは部屋に戻った
チェレンはヒカリに
「ヒカリ、どうしたんだ？」
ヒカリは首を横に振った
「わからないわ」
ヒカリは答えた
翌朝、ヒカリたちは食堂に言った
「ロナウドの死も」
ヒカリは呟いた