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波の声
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出会った時と同じだ。詠海は堤防に腰掛け、波の声というやつに聞き耳を立てていた。
白く眩しい裸の足は、波に放り投げるようにぶらぶらさせている。その膝にはぴー太はいない。外に出せる秘密の時間は終わったのだ。
俺が近づくと、その足音で気づいたのだろう。彼女はごくごく小さな声で、
「あ、自分のことを異世界人だと思っている人」
「そう言い方はなぁ。俺にだってちゃんと名前があるんだ」
「へぇ、そうなんだ」
「……なんだよ。名前聞かないのか」
「聞いても仕方ないよ。だってもう出発したんじゃん、何も言わずに。なんで戻ってきたの」
「少し忘れてたことがあって」
海を見渡していた詠海がぴくりと顎を上げた。何かと問いたげにも見える。
俺はすうっと潮風を鼻に含んだ。
「旅に出たくないか」
こんな提案にはなぜか勇気を要した。
にも関わらず、彼女は沈黙で返した。
しばらく待っていると、詠海は小さく首を横に振った。
「それは……」
「いらない」
「いいのか、ほんとに」
「いい」
「拗ねてるのか? 俺が無言で勝手に出ていったから」
「違う。名前も知らない人についていっちゃ駄目だから」
「その名前も知らない人を家に泊めたのは誰だ」
「家じゃなくて旅館だもん。それに家を出るなんて、おばあちゃんが許してくれるわけないじゃん」
「そうか。お前がいいならいいんだ」
「いいもん。ばいばい」
俺はその場で踵を返した。がちゃりと鎧が軋む音が響いた。
「後悔してもしらないからな」
「しないもん」
「後をつけようたって無理だぞ。魔法で物音を消すからな」
「しないもん。私は忙しいの」
本当はそんな魔法なんて使えない。あるならとっくに使ってる。
俺は「じゃあな」と言って、その場で息を殺した。
なんでこんなことをしようと思ったのかは自分でもわからない。ひょっとすると俺は旅の仲間が欲しかったのかもしれない。そうでなければ、せめて詠海の反応を見たかったのだろう。
詠海は「ばいばい」と言って、また海の方へ顔を向けた。
見守っていれば、いつまでも彼女は海を見つめているような気がした。
そして実際にそうだった。
五分、十分と経っても彼女は堤防に座り続けていた。
ふと俺は、十年後も二十年後も詠海がそうやって海を見つめ続ける日々を送るのではないだろうかと思った。いや、思ったというより、くらくらと目眩するような直感に近かった。
未来の映像のようだ。
俺の中でたまらなく寂しさがこみ上げてきた。
祖母が死に。ぴー太が死に。そしたらこの子はどうするのだろうか。もちろん完全に余計なお世話であることはわかっている。
どれくらい経っただろう。
波音に紛れて、鼻をすすり上げるような音が聞こえていることに気がついた。
いつから彼女が泣き始めたのかはわからない。じっと何気ない様子で海を眺めていると思ったが、小刻みに肩は震えていた。
「私も行きたかったよ」
涙に濡れた声で、詠海はそう言った気がした。実際は声が小さすぎて、波と風の音に掻き消されてしまっていたのだが。
ただ一つ確かなのは、ぐっと胸のあたりが苦しくなったことだ。耐えきれずに俺は一歩進み出ていた。がしゃりと響き、詠海の頭がぴくんと揺れた。
俺は詠海の元へは向かわず、家の玄関へ向かった。
詠海の祖母は庭の掃き掃除をしている最中だった。
俺の姿を見た祖母は、驚きというよりも怪訝な表情で迎えてくれた。まるでこうなることを既に予見していたかのようだ。
「これからお孫さんを連れて旅に出ます」
唐突ともいえる自分の行動に驚いていたのはまさしく自分自身だった。
俺の中にまだこんな情熱的というか、向こう見ずで無鉄砲な部分が残っていたのか。
あの時、ひのきの棒と皮の盾だけで小さな村を飛び出した俺。胸に詰め込んだ夢だけで何でもできる気になっていた生意気なくそがきは旅を続ける中でひっそりと死んでしまったのだ。
俺は今の今までそう思っていた。
とっくに枯れ果てた人間だと思っていた。
「うちの子を誘拐しようってのかい。警察を呼ぶよ」
詠海の祖母は箒を持つ手を止めると、ぎろりと俺を睨みあげた。
俺は兜を脱ぎ、その目を見返す。
「場合によっては誘拐することになります。警察に電話してもらっても構いません。俺には剣と魔法がありますから」
「へぇ、脅そうってのかい」
「えぇ、でも必ず彼女はお返しします」
「もしあの子に危ない目にあったらどうするんだい。責任取れるってのかい」
やはりと思った。この人はこの人なりのやり方で孫を大切にしてきたのだ。多少言い方にはきつい部分もあるが、誰よりも彼女の心配をしているのだろう。
俺は深々と頷いてから、しゅっと剣を抜き、地面に突き立てた。
「この剣に誓って……」
「そんなもんに誓うんじゃないよ!」
怒られた。俺は慌てて剣を収めながら、
「と、とにかくお孫さんは命がけで守ります。それでも怪我をするかもしれません。危ない目にだって何度も合うかも」
「外は危ないんだ。あの娘にとっては特にね。想像できなくはないだろ?」
「それが冒険ですから」
「……ふん、見かけによらず面白いこと言うじゃないか。随分と酔狂だね。あれを連れて旅するなんて並大抵の苦労じゃないよ」
「夏休みが終わる頃に戻ります。それは約束します」
「当たり前だろ」
「えっ?」
「こっちは学費だって払ってるんだ。返してもらわないと困るよ」
祖母はふんと鼻を鳴らすと、俺の後方へ目を向けて、「いいかい、詠海」と呼びかけた。
振り返ると、彼女が庭の入り口にいた。どうしていいのかわからないという風に、呆然として突っ立っている。
「えっ、えっ、なに?」
「身体にゃ気をつけるんだよ。保険証とか忘れてないかい?」
「……ほんとにいいの? おばあちゃん」
俺も一緒になって、「いいの?」と訊きたかった。
「いつか家を飛び出していくんじゃないかって思ってたさ。苦労してここまで育てたんだ。黙って消えられるよりはましだね」
それから祖母は俺の方へ向き直った。
「この子はね。意外と人を見てるんだ。根っこの部分をね。きっと普通の人には見えないものが見えてるんだろうね。あんたは見た目は怪しいが、悪い奴じゃないって知ってるのさ」
「そ、それは光栄です」
「だからこの娘を裏切るんじゃないよ。もし何かあったらあんたをどこまでも追いかけて切り刻んでやるからね」
「えぇ……」
「じゃあ、孫を頼んだよ。せいぜいたくましくしてやってくんな。それと、詠海! あんたも、途中で音を上げて戻ってきたって家には入れてやらないからね」
ぼんやりして首をこくこくさせていた詠海は、突然はっとして、玄関の方へ駆け出していった。
がちゃがちゃと家の中から騒がしい音が聞こえてきて、しばらくすると、パンパンに膨らんだキャリーバッグを引きずりながら詠海が現れた。
バッグの上にはちょこんとぴー太が乗っている。予定より一匹増えたらしい。
「修学旅行のために買ったの」
「バッグの話か? そんなことよりも、ほら、それ。制服のままでいいのか?」
「あまりいい服なかった」
「まぁ良いか。途中で買うことにしよう」
「異世界キャッシュカードで?」
「そういうことだ」
外で海を眺めながら待っていると、祖母に別れを告げた詠海が駆けつけてきた。
俺たちは、方向さえも定めずにのんびりと道を歩きだした。
「よろしくな。俺はラファエル。ラファエル・ガッシュビード。かつては“北方の勇者”とも呼ばれていた。んまぁ、なんて呼ぶかは好きにしろ」
「えっ⁉ ほんとに日本人じゃなかったの⁉」
「あのなぁ。異世界から転生したって何度も言ってるだろ……」
「つくりばなしおじさんかと思ってた」
「はぁ? なんだよそのつくりばなしおじさんってのは。妖魔の類か」
すると詠海はくるりと背を向けて、ふふふと笑いながら歩き出した。それから俺を小馬鹿にするような調子で空に声を浮かばせた。
「だって見えないんだも~ん」
なんなんだ。からかわれてただけなのか?
真剣に取り合った自分が恥ずかしくなって、俺は頭をごしごしと掻いた。
「まったく都合の良いやつだな。おっ、おいっ! 勝手に一人で行くなって! 危ないだろ!」
ぐんぐん進んでいく詠海に追いつこうと、俺は重い鎧を弾ませるように駆け出した。
長い間忘れていた。これが仲間と旅をするということなのだ。
なかなか大変な旅になりそうじゃないか。
白く眩しい裸の足は、波に放り投げるようにぶらぶらさせている。その膝にはぴー太はいない。外に出せる秘密の時間は終わったのだ。
俺が近づくと、その足音で気づいたのだろう。彼女はごくごく小さな声で、
「あ、自分のことを異世界人だと思っている人」
「そう言い方はなぁ。俺にだってちゃんと名前があるんだ」
「へぇ、そうなんだ」
「……なんだよ。名前聞かないのか」
「聞いても仕方ないよ。だってもう出発したんじゃん、何も言わずに。なんで戻ってきたの」
「少し忘れてたことがあって」
海を見渡していた詠海がぴくりと顎を上げた。何かと問いたげにも見える。
俺はすうっと潮風を鼻に含んだ。
「旅に出たくないか」
こんな提案にはなぜか勇気を要した。
にも関わらず、彼女は沈黙で返した。
しばらく待っていると、詠海は小さく首を横に振った。
「それは……」
「いらない」
「いいのか、ほんとに」
「いい」
「拗ねてるのか? 俺が無言で勝手に出ていったから」
「違う。名前も知らない人についていっちゃ駄目だから」
「その名前も知らない人を家に泊めたのは誰だ」
「家じゃなくて旅館だもん。それに家を出るなんて、おばあちゃんが許してくれるわけないじゃん」
「そうか。お前がいいならいいんだ」
「いいもん。ばいばい」
俺はその場で踵を返した。がちゃりと鎧が軋む音が響いた。
「後悔してもしらないからな」
「しないもん」
「後をつけようたって無理だぞ。魔法で物音を消すからな」
「しないもん。私は忙しいの」
本当はそんな魔法なんて使えない。あるならとっくに使ってる。
俺は「じゃあな」と言って、その場で息を殺した。
なんでこんなことをしようと思ったのかは自分でもわからない。ひょっとすると俺は旅の仲間が欲しかったのかもしれない。そうでなければ、せめて詠海の反応を見たかったのだろう。
詠海は「ばいばい」と言って、また海の方へ顔を向けた。
見守っていれば、いつまでも彼女は海を見つめているような気がした。
そして実際にそうだった。
五分、十分と経っても彼女は堤防に座り続けていた。
ふと俺は、十年後も二十年後も詠海がそうやって海を見つめ続ける日々を送るのではないだろうかと思った。いや、思ったというより、くらくらと目眩するような直感に近かった。
未来の映像のようだ。
俺の中でたまらなく寂しさがこみ上げてきた。
祖母が死に。ぴー太が死に。そしたらこの子はどうするのだろうか。もちろん完全に余計なお世話であることはわかっている。
どれくらい経っただろう。
波音に紛れて、鼻をすすり上げるような音が聞こえていることに気がついた。
いつから彼女が泣き始めたのかはわからない。じっと何気ない様子で海を眺めていると思ったが、小刻みに肩は震えていた。
「私も行きたかったよ」
涙に濡れた声で、詠海はそう言った気がした。実際は声が小さすぎて、波と風の音に掻き消されてしまっていたのだが。
ただ一つ確かなのは、ぐっと胸のあたりが苦しくなったことだ。耐えきれずに俺は一歩進み出ていた。がしゃりと響き、詠海の頭がぴくんと揺れた。
俺は詠海の元へは向かわず、家の玄関へ向かった。
詠海の祖母は庭の掃き掃除をしている最中だった。
俺の姿を見た祖母は、驚きというよりも怪訝な表情で迎えてくれた。まるでこうなることを既に予見していたかのようだ。
「これからお孫さんを連れて旅に出ます」
唐突ともいえる自分の行動に驚いていたのはまさしく自分自身だった。
俺の中にまだこんな情熱的というか、向こう見ずで無鉄砲な部分が残っていたのか。
あの時、ひのきの棒と皮の盾だけで小さな村を飛び出した俺。胸に詰め込んだ夢だけで何でもできる気になっていた生意気なくそがきは旅を続ける中でひっそりと死んでしまったのだ。
俺は今の今までそう思っていた。
とっくに枯れ果てた人間だと思っていた。
「うちの子を誘拐しようってのかい。警察を呼ぶよ」
詠海の祖母は箒を持つ手を止めると、ぎろりと俺を睨みあげた。
俺は兜を脱ぎ、その目を見返す。
「場合によっては誘拐することになります。警察に電話してもらっても構いません。俺には剣と魔法がありますから」
「へぇ、脅そうってのかい」
「えぇ、でも必ず彼女はお返しします」
「もしあの子に危ない目にあったらどうするんだい。責任取れるってのかい」
やはりと思った。この人はこの人なりのやり方で孫を大切にしてきたのだ。多少言い方にはきつい部分もあるが、誰よりも彼女の心配をしているのだろう。
俺は深々と頷いてから、しゅっと剣を抜き、地面に突き立てた。
「この剣に誓って……」
「そんなもんに誓うんじゃないよ!」
怒られた。俺は慌てて剣を収めながら、
「と、とにかくお孫さんは命がけで守ります。それでも怪我をするかもしれません。危ない目にだって何度も合うかも」
「外は危ないんだ。あの娘にとっては特にね。想像できなくはないだろ?」
「それが冒険ですから」
「……ふん、見かけによらず面白いこと言うじゃないか。随分と酔狂だね。あれを連れて旅するなんて並大抵の苦労じゃないよ」
「夏休みが終わる頃に戻ります。それは約束します」
「当たり前だろ」
「えっ?」
「こっちは学費だって払ってるんだ。返してもらわないと困るよ」
祖母はふんと鼻を鳴らすと、俺の後方へ目を向けて、「いいかい、詠海」と呼びかけた。
振り返ると、彼女が庭の入り口にいた。どうしていいのかわからないという風に、呆然として突っ立っている。
「えっ、えっ、なに?」
「身体にゃ気をつけるんだよ。保険証とか忘れてないかい?」
「……ほんとにいいの? おばあちゃん」
俺も一緒になって、「いいの?」と訊きたかった。
「いつか家を飛び出していくんじゃないかって思ってたさ。苦労してここまで育てたんだ。黙って消えられるよりはましだね」
それから祖母は俺の方へ向き直った。
「この子はね。意外と人を見てるんだ。根っこの部分をね。きっと普通の人には見えないものが見えてるんだろうね。あんたは見た目は怪しいが、悪い奴じゃないって知ってるのさ」
「そ、それは光栄です」
「だからこの娘を裏切るんじゃないよ。もし何かあったらあんたをどこまでも追いかけて切り刻んでやるからね」
「えぇ……」
「じゃあ、孫を頼んだよ。せいぜいたくましくしてやってくんな。それと、詠海! あんたも、途中で音を上げて戻ってきたって家には入れてやらないからね」
ぼんやりして首をこくこくさせていた詠海は、突然はっとして、玄関の方へ駆け出していった。
がちゃがちゃと家の中から騒がしい音が聞こえてきて、しばらくすると、パンパンに膨らんだキャリーバッグを引きずりながら詠海が現れた。
バッグの上にはちょこんとぴー太が乗っている。予定より一匹増えたらしい。
「修学旅行のために買ったの」
「バッグの話か? そんなことよりも、ほら、それ。制服のままでいいのか?」
「あまりいい服なかった」
「まぁ良いか。途中で買うことにしよう」
「異世界キャッシュカードで?」
「そういうことだ」
外で海を眺めながら待っていると、祖母に別れを告げた詠海が駆けつけてきた。
俺たちは、方向さえも定めずにのんびりと道を歩きだした。
「よろしくな。俺はラファエル。ラファエル・ガッシュビード。かつては“北方の勇者”とも呼ばれていた。んまぁ、なんて呼ぶかは好きにしろ」
「えっ⁉ ほんとに日本人じゃなかったの⁉」
「あのなぁ。異世界から転生したって何度も言ってるだろ……」
「つくりばなしおじさんかと思ってた」
「はぁ? なんだよそのつくりばなしおじさんってのは。妖魔の類か」
すると詠海はくるりと背を向けて、ふふふと笑いながら歩き出した。それから俺を小馬鹿にするような調子で空に声を浮かばせた。
「だって見えないんだも~ん」
なんなんだ。からかわれてただけなのか?
真剣に取り合った自分が恥ずかしくなって、俺は頭をごしごしと掻いた。
「まったく都合の良いやつだな。おっ、おいっ! 勝手に一人で行くなって! 危ないだろ!」
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