1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ

文字の大きさ
68 / 417
5巻

5-2

「それはわかった。だけど、ネメセス族を襲った理由はなんだったの?」
たま

 やはりか。ゼロスが身体の中に隠し持っていた、ネメセス族に伝わる神様からの聖遺物アーティファクト――虹色の球体が、グラドゥスの目的だったか。

「なぜ玉が必要だったの?」

 ズワウスは少し戸惑とまどった表情を見せた。

「……わからない……」
「それは、グラドゥスは特に理由を言っていなかったってことかな?」

 ズワウスはうなずいた。

「でも、それなら殺す必要はなかったんじゃないかな」

 ズワウスは答える。

「殺せ……言われた……全員……殺せ」
「グラドゥスに? その理由は?」
「ネメセス……秘密……知ってる……だから」
「玉の秘密を知っているから、ネメセス族を根絶やしにしろってことか」

 ズワウスは重々しく首を縦に振った。
 なんてことだ。ネメセス族は虹色の玉を大事にはしていた。でもその意味は、長い年月の中で失われたという。
 だから、あの玉にどんな秘密があるのかなんて、ネメセス族の誰も知らないのだ。それなのに……

「君たちは、グラドゥスに言われたことをやっただけなんだね」

 ズワウスは無言でうなずいた。
 これは、仕方がない、と思う。あのグラドゥスに命じられたら、従うほかないだろう。僕だって一撃でやられてしまったんだ。彼らが逆らえるはずがない。
 だけど、僕はそれでよくても、ゼロスは――
 参ったな。どうしたらいいのか。
 すると、僕の背から声がした。

「カズマ」

 驚いて振り返ってみると、そこにはレノアとゼロスがいた。
 僕が気づかないうちにこの窪地くぼちに下りてきてたんだ。

「レノア、それに……ゼロス」
「どういう状況? 彼らはどうしちゃったの?」

 困惑している僕に、レノアが言った。

「どうやらエニグマに命令されたらしい。僕に従えって」

 レノアは肩をすくめて、眉尻まゆじりげた。

「へえ! なるほど、そういうことか!」
「それで、色々と聞いていたんだけど……どうやら、彼らはこれまでずっとグラドゥスに支配されてきたらしい」
「容易に想像できるね。あんな近くにとんでもない悪魔が陣取っていたんじゃ、従うしかないだろうね」
「ネメセス族を襲ったのも、グラドゥスが命じたかららしいんだ」

 僕はレノアに答えるようにして、ゼロスに向かって言った。
 ゼロスはなんて言うだろうか。僕は待った。
 すると、ゼロスが口を開いた。

「そうか……わかった」

 わかったと言った? 
 それはつまり――ラーズ族をゆるすってこと? 
 だけど、僕は直接そうとはたずねられなかった。
 さすがに気が引けたのだ。
 それはレノアも同じだったようで、しばしの間沈黙が流れた。
 その静寂を打ち破ったのは、当のゼロスだった。

にくむべきは、グラドゥスということだ」

 そう言うと、ゼロスはゆっくりと身体をめぐらして、僕らから遠く離れていった。
 そう。そうなんだよ。悪いのはグラドゥスなんだ。彼らラーズ族じゃないんだ。
 いや、もちろん彼らにもまったく罪がないわけじゃない。直接的に手をくだしたのは彼らなのだから。
 だけど、グラドゥスに逆らえばどうなったか。レノアじゃないけど、容易に想像がつくことだ。彼らには他に選択肢はなかった。従うしかなかったんだよ。
 だからゼロスも、にくむべき対象はグラドゥスだと言ったんだ。
 僕はゼロスのさびしげな後ろ姿を眺めながら、そう思った。
 僕とレノアは、その後もズワウスに色々と話を聞いた。
 いつまでも平伏されていては居心地が悪いため、他の者たちには家に入るように伝え、ズワウスだけを残し、車座に腰を下ろして話を聞いた。
 やはり知りたいのは、あの神殿のことである。聞けば、確かにあの神殿を築いたのは、ラーズ族らしい。
 ただ、あの建物にどんな意味があるのかは、彼らは何も知らなかった。
 また、ズワウスはエニグマに言われたらしい。あの神殿も、その地下の黄金も、すべて僕、カズマのものにするがいい、と。
 それを聞いて、レノアは狂喜乱舞した。
 それはそうだろう。国を取り戻すためには財力がいる。傭兵ようへいや装備などにかなりの金額が必要となるからだ。
 しかも、仮に無事に国を取り戻せたとしても、復興にはさらに莫大ばくだいなお金がかかることだろう。
 だけど、あの黄金の量ならば、それを差し引いても充分お釣りが出る。
 レノアはすぐに皮算用を始めた。顔がにやついている。
 僕は軽くため息をくと、ゼロスを捜そうと立ち上がった。
 首をめぐらし、ゼロスを捜しながら歩く。
 ほどなくして、ゼロスを見つけた。
 彼は川辺で四肢ししを折り曲げ、水の流れを眺めていた。
 僕は彼に近づき、そっと声をかける。

「大丈夫? ゼロス」

 ゼロスは僕の接近に気づいていたようで、落ち着いた様子であった。

「心配はいらない」
「そう。でも、ちょっと話していい?」

 僕は、ゼロスの横に座ろうとした。
 ゼロスは、僕の様子を見つめながら答えた。

「ああ。もちろん構わない」

 僕は安心して腰を下ろした。

「やっぱり、すぐには割り切れないよね?」

 ゼロスはしばし沈思黙考した。
 僕はその間、無言で待った。


 やがて、ゼロスが口を開いた。

「そうだな。心の整理をするには、もう少し時間がかかるな」
「そうだよね。いくら命令されたからといって、実行したのは彼らなわけだし……」

 ゼロスは伏し目がちになった。

「わかっている。彼らに他の選択肢などなかったことは。だが心の整理とは、理屈とは別のものなのだ」
「感情だよね。理屈ではわかっていても、感情は別。だから、時間がかかるってことだよね」
「そうだな。だが、そんなに時間がかかりはしないだろう。わたしは今、落ち着いている。ゆえに、間もなく整理もつくと思う」
「わかった。なんか邪魔しちゃったね」

 すると、ゼロスが微笑ほほえんだ。

「そんなことはない。わたしはいつでもお前を歓迎している」
「ありがとう。じゃあ、あとでね」

 僕はそう言うと、すっと立ち上がった。
 そしてきびすを返して、ゼロスのそばから立ち去った。
 途中、一度だけ振り向いてゼロスを見た。
 やはりその背は、さびしそうに見えた。


         *


「この集落の座標はわかった。また日を置いてここに戻ってくることにしよう」

 レノアが意気揚々と言った。
 僕らはラーズ族の集落で一泊し、今後のことを話し合った。
 とりあえず、モンスターテイムの旅を切り上げ、一旦、拠点があるオルダナ王国の王都ミラベルトへ戻ることにした。
 冒険者グッズの中にはかなり高度なコンパスと地図があり、それによると、この場所は森全体から見ればまだ端の方にあるらしい。なので、相応の護衛をつける必要はあるものの、黄金の採取や運搬は比較的容易におこなえるとのことだった。
 つまり、その手配を早速したいがために、旅を切り上げることにしたのだ。

「お金、お金。お金は大事だよ~」

 レノアは昨日からずっと、取りつかれたように言っている。
 僕は思わず苦笑した。

「あ、また笑ったね?」

 レノアにとがめるように言われ、僕は肩をすくめた。確かに、笑ったのはこれが初めてではない。

「お金が大事なのはわかるよ」
「本当に? これは降ってわいた天恵のようなものなんだよ? 君が持ってきてくれたグランルビーは大事な軍資金だけど、あれだけでアルデバランを取り戻そうとするには、少々心もとなかったんだ。そこへきてあの黄金の莫大ばくだいな量だ! ああ、なんとありがたいことか。あれだけあればなんでもできるってもんさ!」

 僕は浮わついたレノアを見て、再び肩をすくめた。

「はいはい。だから一旦戻るんだよね?」
「そうさ。なにせ量が多いからね。早めに段取りしておかなきゃね」
「わかったよ。じゃあどうする? 早速出発する?」
「する!」

 レノアは間髪かんはつをいれずに答えた。
 僕はうなずくしかなかった。
 そこへ、ゼロスが静かに近寄ってきた。

「出発するようだな」
「方針変更だ。モンスターテイムは、また後日やることにしたよ」

 レノアが答えた。

「そうか。わかった」
「ゼロスはどうする?」

 僕はゼロスに向かって言った。

「お前たちがよければだが、同道したいと思っている」
「本当に!? それはうれしいよ!」
「ありがたいね! でも町へ出ても大丈夫かい?」

 レノアも、僕と同感だったようだ。
 すると、ゼロスがニヤリと笑った。

「こう見えて、わたしも若い頃は、町に出たことがある」
「そうなの?」

 僕の問いに、ゼロスは微笑ほほえんだ。

「その際に、お前たちの言葉を覚えたのだ」
「そうだったんだ。じゃあ、最初からしゃべることができたわけじゃなかったんだ」
「無論そうだ。好奇心旺盛おうせいな人間がいてな。丁寧に言葉を教えてくれたものだ。初めは上手く発音できなかったが、次第にできるようになった。今ではこのとおりだ。聞きづらくはないだろう?」

 僕は笑みを浮かべてうなずいた。

「まったく問題ないよ。ものすごく綺麗きれいな発音だよ」
「そうか。それは勉強した甲斐かいがあったというものだ」

 ゼロスはそう言って笑った。
 よかった。もうすっかり元のゼロスに戻っている。どうやら心の整理ができたらしい。
 僕はほっと胸をなでおろした。

「よし、じゃあ早速出発しよう」

 レノアが元気よく言う。そこへ、僕が疑問を投げかける。

「でも、ラーズ族はどうすればいい?」

 レノアがにやりと口の端を上げた。

「ズワウスには綿密に話をしておいた。いずれ近いうちに僕の手の者が黄金を採りにやってくるから、よろしく頼むとね。幸いズワウスは、たどたどしいけど言葉が話せるしね。混乱はしないと思うよ。それと、いざアルデバラン奪還作戦を発動する際には、森を出て僕らに協力してもらうよう言っておいた」
「そう。それは頼もしいね」
「ああ。姿を消せるなんて能力は、斥候せっこうにもってこいだよ。それに、ちょっとした潜入とか、他にもいろいろな使い道があるね」

 確かに。ラーズ族の能力は汎用性はんようせいが高そうだ。

「ところでレノア、デュランドルはどうする?」

 デュランドルとは、この森で僕がテイムしたブロントサウルスのようなレアモンスターのことだ。

「この村に置いていく。ラーズ族同様、いざその時を迎えるまではね」
「じゃあ、三人で戻るってことだね」

 レノアが我が意を得たりと、にんまりした。

「そういうこと。以前のように巨大モンスターを引きつれていくとなると、移動に時間がかかってしょうがない。今回は一刻も早く戻ることを優先させたいんだ」

 どうやらレノアは、どうしても急いで黄金を換金したいようだ。
 僕は苦笑した。

「わかったよ」

 僕の同意を得て、レノアが大きくうなずいた。

「では改めて、王都ミラベルトへ向けて出発するとしよう!」

 レノアが声高らかに宣言した。

「おう!」

 僕は仕方なく応じた。
 そうして僕らは、ラーズ族の集落を後にして、王都へと戻ることとなった。


         *


 僕らは、森を出たすぐのところにある小さな町へと入った。
 すでにラーズ族の集落を後にして歩き続けること、数日が経っている。さすがに僕も疲れていた。
 僕が疲れるくらいだから、レノアはもうバテバテで、今にも倒れそうなくらいだ。

「ひとまず宿に入ろう」

 僕がそう言うと、死にそうな顔をしたレノアが、フラフラしながら答えた。

「……ああ……そうしてくれ……もうさすがに……倒れそうだ……」
「宿は……うん? あの看板は、バーン商会のものかな?」

 僕は道の先に、僕たちに協力してくれているバーン商会の支店を意味する看板を見つけた。
 すると、レノアがむくりと顔を上げた。

「バーン商会か。王都への連絡もあることだし、一旦そこへ入ろう」
「大丈夫? 宿で休んでからにしたら?」

 僕は心配してそう言うも、レノアは首を横に振った。

「一報だけでも入れておかないと。先に準備しておいてくれれば、時間短縮になるしね」

 確かにそれはそうだろうけど……
 僕がレノアを見ると、すでに商会の方向に足を向けている。
 これは言っても聞かないな。
 僕はあきらめて、言った。

「わかった。じゃあ、とりあえず商会に寄ろう」

 僕らは宿に入るのは後回しにして、バーン商会の支店へ入った。

「ちょっと王都に連絡したいことがあるんだけど」

 フラフラしているレノアがたずねると、カウンター越しに商会員が応じた。

「王都に? 構わないよ。手紙でいいかい?」
「いや、速攻便で」

 この一言に、商会員の目がキラリと光った。

「ほうほう、速攻便とね。高いよ?」
「金はいくらかかっても構わない。できるだけ早く王都に伝えたいことがあるんだ」
「ほうほう。それはそれは。では手配するが、前金だよ?」

 レノアはふところから麻袋を取り出すと、しばってあるひもゆるめて中身を取り出した。
 何十枚もの神々こうごうしい輝きを放つ金貨だ。

「何枚いる?」

 レノアの言葉に対して、商会員がニヤリと笑った。

「連絡文を速攻便で出すってことでいいんだね? なら、一枚で充分だよ」

 レノアは金貨を一枚だけ指でつまむと、カウンターの向こうにいる商会員に手渡した。

「毎度あり! それで、受取人はどういった方で?」
「アルデバラン王国のアリアス王女殿下だ」

 途端に商会員の顔つきが変わった。
 ギュッと眉根まゆねを寄せて、僕らの顔をじろじろと見る。

「アリアス王女殿下だって!? もしや、あんたたち……」

 商会員は目を見開き、僕とレノアの顔を交互に見ている。
 ここはバーン商会の支店だ。僕らのことを聞いているのかな。

「僕はカズマ・ナカミチ。彼はレノア・オクティス」

 僕がそう言うと、商会員の目がさらに大きく見開かれた。
 そして、あわてた様子で手元の書類から何かを探し出した。

「ちょ、ちょっと待ってくれ! ええと、これじゃない、これでもない……あった! これだ!」

 商会員は手元の書類から一枚の紙を取り出すと、顔を上げて僕らを見た。

「あんたら、間違いなくカズマ・ナカミチとレノア・オクティスなんだな!?」

 あせった様子の商会員は、あらためて僕らにたずねた。
 僕はいぶかしみながらも答える。

「はい。間違いないです」

 すると、商会員はカウンターに身を乗り出し、僕とレノアの間に顔を入れて、耳打ちする。

「大変なことが王都で起きたんだ。それで、バーン商会の全支店に通達が出ていたんだ。カズマ・ナカミチとレノア・オクティスが現れたらその件を伝えるようにってな」

 僕は驚きながら、問いかけた。

「何があったんですか?」

 商会員は一度つばを飲み込み、僕らの顔を交互に見てから口を開いた。

「――アリアス王女殿下が刺客に襲われたんだ」

 僕はギョッとして、二の句が継げなかった。
 代わりに、レノアが怒りをあらわにしながら勢い込んでたずねる。

「なんだと!? 殿下はご無事なのか!?」

 商会員は困った顔で首を横に振った。

怪我けがを負われたのは間違いない。だが、怪我けがの具合はそれほど大したことはないらしい。少なくとも、命に別条はないようだ」

 僕は少しだけ胸をなでおろした。
 だが、レノアの怒りは収まらない。

「くそっ! やったのは誰なんだ!」

 レノアがさけぶと、商会員が手元の資料を読みつつ、衝撃的なことを口にする。

「犯人はワイズマンという男らしい。でも逃げられたみたいだな」

 なんだって!? ワイズマンが!? どういうことだ? ワイズマンがなぜ……訳がわからない。
 ワイズマンは、僕たちに敵対するゼークル伯爵の用心棒だったけど、彼に嫌気いやけがさして僕たちの側についたはず……
 天井をにらんだレノアがまたさけんだ。

「ワイズマンのやつめ! どういうつもりだ! 僕らをだましたのか!」

 なんてことだ。疲れている場合じゃない。とんでもないことが起こってしまった。
 そのときレノアが、決意を込めた表情で言った。

「速攻便はやめだ。代わりに、僕らを王都まで最速で運んでほしい。できるか?」

 商会員は真剣な表情でうなずいた。

「わかった。王都までの途中の町に、それぞれ替えの馬車を用意させる手配をしておく。あんたたちはこっちへ来てくれ」

 商会員はカウンターから出ると、そのまま店の外へと出た。
 僕らはその背を追う。
 商会員が馬車屋の前で大声で言った。

「おい! 一番イキのいい馬車を用意してくれ!」

 すると、店の奥から男が出てきた。

「おお! バーン商会の、ちょっと待ってな」

 男は店の奥に引っ込んだが、すぐに奥から馬車を引いて戻ってきた。

「こいつがうちの店で一番イキがいいぜ」

 商会員は馬の様子を鋭い眼差まなざしで検分してから、馬車屋の男に向き直った。

「いいだろう。超特急だ。カーロンの町までひとっ走りしてくれ」
「カーロンだって!? ずいぶんと遠くまでだな」
「最終目的地は、王都ミラベルトだ」
「なんだって!? そうか、乗り継ぎか」
「そうだ。カーロンにはわたしから連絡しておく。腕のいい御者ぎょしゃはいるか?」

 馬車屋がしぶい顔をした。

「いやそれが、今ちょっと手薄なんだよ」
「それは困る! 誰かいないのか?」

 商会員が馬車屋に詰め寄る。
 どうやらここは、僕の出番のようだ。

御者ぎょしゃは僕がします」

 商会員は僕を見ていぶかしんだ。

「あんたが? 大丈夫なのか、だいぶ疲れているように見えるが……」

 僕は商会員に対して、にっこりと微笑ほほえんだ。

「大丈夫です。僕は馬の扱いにけてますから」

 レノアがうなずきながら僕の案に同意した。

「カーロンまでは彼が御者ぎょしゃをする。ただ、それ以降は御者ぎょしゃも用意しておいてほしい」

 商会員は首を縦に振った。

「わかった。じゃあ、行く先々の町へは伝言鳥でんごんどりを飛ばして連絡しておく」

 商会員の回答にレノアは満足げに首肯すると、僕に向き直った。

「では頼むよ。カズマ!」

 レノアが言う前に、僕は御者ぎょしゃだいに乗っていた。

「いつでもいいよ!」

 レノアも無言で馬車に乗り込む。ゼロスも続いた。

「二人とも乗ったね。じゃあ連絡をよろしくお願いします!」

 僕は商会員に向かって言うなり、手綱たづなを勢いよく振った。
 すぐに馬が反応して歩き出す。
 そうして僕らは商会員と馬車屋が見送る中、王都ミラベルトに向けて出発した。


感想 325

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』" ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。 社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー…… ……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!? ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。 「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」 「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族! 「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」 かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、 竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。 「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」 人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、 やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。 ——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、 「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。 世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、 最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕! ※小説家になろう様にも掲載しています。

【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】  最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。  戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。  目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。  ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!  彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!! ※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】

のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。 そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。 幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、 “とっておき”のチートで人生を再起動。 剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。 そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。 これは、理想を形にするために動き出した少年の、 少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。 【なろう掲載】

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!! 2巻2月9日電子版解禁です!! 紙は9日に配送開始、12日発売! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2巻出版!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 12日には、楽天koboにおいてファンタジー5位となりました!皆様のおかげです! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 オリコンランキングライトノベル 週間BOOKランキング 18位(2025年9月29日付)