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5巻
5-2
「それはわかった。だけど、ネメセス族を襲った理由はなんだったの?」
「玉」
やはりか。ゼロスが身体の中に隠し持っていた、ネメセス族に伝わる神様からの聖遺物――虹色の球体が、グラドゥスの目的だったか。
「なぜ玉が必要だったの?」
ズワウスは少し戸惑った表情を見せた。
「……わからない……」
「それは、グラドゥスは特に理由を言っていなかったってことかな?」
ズワウスはうなずいた。
「でも、それなら殺す必要はなかったんじゃないかな」
ズワウスは答える。
「殺せ……言われた……全員……殺せ」
「グラドゥスに? その理由は?」
「ネメセス……秘密……知ってる……だから」
「玉の秘密を知っているから、ネメセス族を根絶やしにしろってことか」
ズワウスは重々しく首を縦に振った。
なんてことだ。ネメセス族は虹色の玉を大事にはしていた。でもその意味は、長い年月の中で失われたという。
だから、あの玉にどんな秘密があるのかなんて、ネメセス族の誰も知らないのだ。それなのに……
「君たちは、グラドゥスに言われたことをやっただけなんだね」
ズワウスは無言でうなずいた。
これは、仕方がない、と思う。あのグラドゥスに命じられたら、従うほかないだろう。僕だって一撃でやられてしまったんだ。彼らが逆らえるはずがない。
だけど、僕はそれでよくても、ゼロスは――
参ったな。どうしたらいいのか。
すると、僕の背から声がした。
「カズマ」
驚いて振り返ってみると、そこにはレノアとゼロスがいた。
僕が気づかないうちにこの窪地に下りてきてたんだ。
「レノア、それに……ゼロス」
「どういう状況? 彼らはどうしちゃったの?」
困惑している僕に、レノアが言った。
「どうやらエニグマに命令されたらしい。僕に従えって」
レノアは肩をすくめて、眉尻を跳ね上げた。
「へえ! なるほど、そういうことか!」
「それで、色々と聞いていたんだけど……どうやら、彼らはこれまでずっとグラドゥスに支配されてきたらしい」
「容易に想像できるね。あんな近くにとんでもない悪魔が陣取っていたんじゃ、従うしかないだろうね」
「ネメセス族を襲ったのも、グラドゥスが命じたかららしいんだ」
僕はレノアに答えるようにして、ゼロスに向かって言った。
ゼロスはなんて言うだろうか。僕は待った。
すると、ゼロスが口を開いた。
「そうか……わかった」
わかったと言った?
それはつまり――ラーズ族を赦すってこと?
だけど、僕は直接そうとは尋ねられなかった。
さすがに気が引けたのだ。
それはレノアも同じだったようで、しばしの間沈黙が流れた。
その静寂を打ち破ったのは、当のゼロスだった。
「憎むべきは、グラドゥスということだ」
そう言うと、ゼロスはゆっくりと身体をめぐらして、僕らから遠く離れていった。
そう。そうなんだよ。悪いのはグラドゥスなんだ。彼らラーズ族じゃないんだ。
いや、もちろん彼らにもまったく罪がないわけじゃない。直接的に手を下したのは彼らなのだから。
だけど、グラドゥスに逆らえばどうなったか。レノアじゃないけど、容易に想像がつくことだ。彼らには他に選択肢はなかった。従うしかなかったんだよ。
だからゼロスも、憎むべき対象はグラドゥスだと言ったんだ。
僕はゼロスの寂しげな後ろ姿を眺めながら、そう思った。
僕とレノアは、その後もズワウスに色々と話を聞いた。
いつまでも平伏されていては居心地が悪いため、他の者たちには家に入るように伝え、ズワウスだけを残し、車座に腰を下ろして話を聞いた。
やはり知りたいのは、あの神殿のことである。聞けば、確かにあの神殿を築いたのは、ラーズ族らしい。
ただ、あの建物にどんな意味があるのかは、彼らは何も知らなかった。
また、ズワウスはエニグマに言われたらしい。あの神殿も、その地下の黄金も、すべて僕、カズマのものにするがいい、と。
それを聞いて、レノアは狂喜乱舞した。
それはそうだろう。国を取り戻すためには財力がいる。傭兵や装備などにかなりの金額が必要となるからだ。
しかも、仮に無事に国を取り戻せたとしても、復興にはさらに莫大なお金がかかることだろう。
だけど、あの黄金の量ならば、それを差し引いても充分お釣りが出る。
レノアはすぐに皮算用を始めた。顔がにやついている。
僕は軽くため息を吐くと、ゼロスを捜そうと立ち上がった。
首をめぐらし、ゼロスを捜しながら歩く。
ほどなくして、ゼロスを見つけた。
彼は川辺で四肢を折り曲げ、水の流れを眺めていた。
僕は彼に近づき、そっと声をかける。
「大丈夫? ゼロス」
ゼロスは僕の接近に気づいていたようで、落ち着いた様子であった。
「心配はいらない」
「そう。でも、ちょっと話していい?」
僕は、ゼロスの横に座ろうとした。
ゼロスは、僕の様子を見つめながら答えた。
「ああ。もちろん構わない」
僕は安心して腰を下ろした。
「やっぱり、すぐには割り切れないよね?」
ゼロスはしばし沈思黙考した。
僕はその間、無言で待った。
やがて、ゼロスが口を開いた。
「そうだな。心の整理をするには、もう少し時間がかかるな」
「そうだよね。いくら命令されたからといって、実行したのは彼らなわけだし……」
ゼロスは伏し目がちになった。
「わかっている。彼らに他の選択肢などなかったことは。だが心の整理とは、理屈とは別のものなのだ」
「感情だよね。理屈ではわかっていても、感情は別。だから、時間がかかるってことだよね」
「そうだな。だが、そんなに時間がかかりはしないだろう。わたしは今、落ち着いている。ゆえに、間もなく整理もつくと思う」
「わかった。なんか邪魔しちゃったね」
すると、ゼロスが微笑んだ。
「そんなことはない。わたしはいつでもお前を歓迎している」
「ありがとう。じゃあ、あとでね」
僕はそう言うと、すっと立ち上がった。
そして踵を返して、ゼロスのそばから立ち去った。
途中、一度だけ振り向いてゼロスを見た。
やはりその背は、寂しそうに見えた。
*
「この集落の座標はわかった。また日を置いてここに戻ってくることにしよう」
レノアが意気揚々と言った。
僕らはラーズ族の集落で一泊し、今後のことを話し合った。
とりあえず、モンスターテイムの旅を切り上げ、一旦、拠点があるオルダナ王国の王都ミラベルトへ戻ることにした。
冒険者グッズの中にはかなり高度なコンパスと地図があり、それによると、この場所は森全体から見ればまだ端の方にあるらしい。なので、相応の護衛をつける必要はあるものの、黄金の採取や運搬は比較的容易に行えるとのことだった。
つまり、その手配を早速したいがために、旅を切り上げることにしたのだ。
「お金、お金。お金は大事だよ~」
レノアは昨日からずっと、取りつかれたように言っている。
僕は思わず苦笑した。
「あ、また笑ったね?」
レノアに咎めるように言われ、僕は肩をすくめた。確かに、笑ったのはこれが初めてではない。
「お金が大事なのはわかるよ」
「本当に? これは降ってわいた天恵のようなものなんだよ? 君が持ってきてくれたグランルビーは大事な軍資金だけど、あれだけでアルデバランを取り戻そうとするには、少々心もとなかったんだ。そこへきてあの黄金の莫大な量だ! ああ、なんとありがたいことか。あれだけあればなんでもできるってもんさ!」
僕は浮わついたレノアを見て、再び肩をすくめた。
「はいはい。だから一旦戻るんだよね?」
「そうさ。なにせ量が多いからね。早めに段取りしておかなきゃね」
「わかったよ。じゃあどうする? 早速出発する?」
「する!」
レノアは間髪をいれずに答えた。
僕はうなずくしかなかった。
そこへ、ゼロスが静かに近寄ってきた。
「出発するようだな」
「方針変更だ。モンスターテイムは、また後日やることにしたよ」
レノアが答えた。
「そうか。わかった」
「ゼロスはどうする?」
僕はゼロスに向かって言った。
「お前たちがよければだが、同道したいと思っている」
「本当に!? それはうれしいよ!」
「ありがたいね! でも町へ出ても大丈夫かい?」
レノアも、僕と同感だったようだ。
すると、ゼロスがニヤリと笑った。
「こう見えて、わたしも若い頃は、町に出たことがある」
「そうなの?」
僕の問いに、ゼロスは微笑んだ。
「その際に、お前たちの言葉を覚えたのだ」
「そうだったんだ。じゃあ、最初からしゃべることができたわけじゃなかったんだ」
「無論そうだ。好奇心旺盛な人間がいてな。丁寧に言葉を教えてくれたものだ。初めは上手く発音できなかったが、次第にできるようになった。今ではこのとおりだ。聞きづらくはないだろう?」
僕は笑みを浮かべてうなずいた。
「まったく問題ないよ。ものすごく綺麗な発音だよ」
「そうか。それは勉強した甲斐があったというものだ」
ゼロスはそう言って笑った。
よかった。もうすっかり元のゼロスに戻っている。どうやら心の整理ができたらしい。
僕はほっと胸をなでおろした。
「よし、じゃあ早速出発しよう」
レノアが元気よく言う。そこへ、僕が疑問を投げかける。
「でも、ラーズ族はどうすればいい?」
レノアがにやりと口の端を上げた。
「ズワウスには綿密に話をしておいた。いずれ近いうちに僕の手の者が黄金を採りにやってくるから、よろしく頼むとね。幸いズワウスは、たどたどしいけど言葉が話せるしね。混乱はしないと思うよ。それと、いざアルデバラン奪還作戦を発動する際には、森を出て僕らに協力してもらうよう言っておいた」
「そう。それは頼もしいね」
「ああ。姿を消せるなんて能力は、斥候にもってこいだよ。それに、ちょっとした潜入とか、他にもいろいろな使い道があるね」
確かに。ラーズ族の能力は汎用性が高そうだ。
「ところでレノア、デュランドルはどうする?」
デュランドルとは、この森で僕がテイムしたブロントサウルスのようなレアモンスターのことだ。
「この村に置いていく。ラーズ族同様、いざその時を迎えるまではね」
「じゃあ、三人で戻るってことだね」
レノアが我が意を得たりと、にんまりした。
「そういうこと。以前のように巨大モンスターを引きつれていくとなると、移動に時間がかかってしょうがない。今回は一刻も早く戻ることを優先させたいんだ」
どうやらレノアは、どうしても急いで黄金を換金したいようだ。
僕は苦笑した。
「わかったよ」
僕の同意を得て、レノアが大きくうなずいた。
「では改めて、王都ミラベルトへ向けて出発するとしよう!」
レノアが声高らかに宣言した。
「おう!」
僕は仕方なく応じた。
そうして僕らは、ラーズ族の集落を後にして、王都へと戻ることとなった。
*
僕らは、森を出たすぐのところにある小さな町へと入った。
すでにラーズ族の集落を後にして歩き続けること、数日が経っている。さすがに僕も疲れていた。
僕が疲れるくらいだから、レノアはもうバテバテで、今にも倒れそうなくらいだ。
「ひとまず宿に入ろう」
僕がそう言うと、死にそうな顔をしたレノアが、フラフラしながら答えた。
「……ああ……そうしてくれ……もうさすがに……倒れそうだ……」
「宿は……うん? あの看板は、バーン商会のものかな?」
僕は道の先に、僕たちに協力してくれているバーン商会の支店を意味する看板を見つけた。
すると、レノアがむくりと顔を上げた。
「バーン商会か。王都への連絡もあることだし、一旦そこへ入ろう」
「大丈夫? 宿で休んでからにしたら?」
僕は心配してそう言うも、レノアは首を横に振った。
「一報だけでも入れておかないと。先に準備しておいてくれれば、時間短縮になるしね」
確かにそれはそうだろうけど……
僕がレノアを見ると、すでに商会の方向に足を向けている。
これは言っても聞かないな。
僕は諦めて、言った。
「わかった。じゃあ、とりあえず商会に寄ろう」
僕らは宿に入るのは後回しにして、バーン商会の支店へ入った。
「ちょっと王都に連絡したいことがあるんだけど」
フラフラしているレノアが尋ねると、カウンター越しに商会員が応じた。
「王都に? 構わないよ。手紙でいいかい?」
「いや、速攻便で」
この一言に、商会員の目がキラリと光った。
「ほうほう、速攻便とね。高いよ?」
「金はいくらかかっても構わない。できるだけ早く王都に伝えたいことがあるんだ」
「ほうほう。それはそれは。では手配するが、前金だよ?」
レノアは懐から麻袋を取り出すと、縛ってある紐を緩めて中身を取り出した。
何十枚もの神々しい輝きを放つ金貨だ。
「何枚いる?」
レノアの言葉に対して、商会員がニヤリと笑った。
「連絡文を速攻便で出すってことでいいんだね? なら、一枚で充分だよ」
レノアは金貨を一枚だけ指でつまむと、カウンターの向こうにいる商会員に手渡した。
「毎度あり! それで、受取人はどういった方で?」
「アルデバラン王国のアリアス王女殿下だ」
途端に商会員の顔つきが変わった。
ギュッと眉根を寄せて、僕らの顔をじろじろと見る。
「アリアス王女殿下だって!? もしや、あんたたち……」
商会員は目を見開き、僕とレノアの顔を交互に見ている。
ここはバーン商会の支店だ。僕らのことを聞いているのかな。
「僕はカズマ・ナカミチ。彼はレノア・オクティス」
僕がそう言うと、商会員の目がさらに大きく見開かれた。
そして、慌てた様子で手元の書類から何かを探し出した。
「ちょ、ちょっと待ってくれ! ええと、これじゃない、これでもない……あった! これだ!」
商会員は手元の書類から一枚の紙を取り出すと、顔を上げて僕らを見た。
「あんたら、間違いなくカズマ・ナカミチとレノア・オクティスなんだな!?」
焦った様子の商会員は、あらためて僕らに尋ねた。
僕はいぶかしみながらも答える。
「はい。間違いないです」
すると、商会員はカウンターに身を乗り出し、僕とレノアの間に顔を入れて、耳打ちする。
「大変なことが王都で起きたんだ。それで、バーン商会の全支店に通達が出ていたんだ。カズマ・ナカミチとレノア・オクティスが現れたらその件を伝えるようにってな」
僕は驚きながら、問いかけた。
「何があったんですか?」
商会員は一度つばを飲み込み、僕らの顔を交互に見てから口を開いた。
「――アリアス王女殿下が刺客に襲われたんだ」
僕はギョッとして、二の句が継げなかった。
代わりに、レノアが怒りをあらわにしながら勢い込んで尋ねる。
「なんだと!? 殿下はご無事なのか!?」
商会員は困った顔で首を横に振った。
「怪我を負われたのは間違いない。だが、怪我の具合はそれほど大したことはないらしい。少なくとも、命に別条はないようだ」
僕は少しだけ胸をなでおろした。
だが、レノアの怒りは収まらない。
「くそっ! やったのは誰なんだ!」
レノアが叫ぶと、商会員が手元の資料を読みつつ、衝撃的なことを口にする。
「犯人はワイズマンという男らしい。でも逃げられたみたいだな」
なんだって!? ワイズマンが!? どういうことだ? ワイズマンがなぜ……訳がわからない。
ワイズマンは、僕たちに敵対するゼークル伯爵の用心棒だったけど、彼に嫌気がさして僕たちの側についたはず……
天井を睨んだレノアがまた叫んだ。
「ワイズマンのやつめ! どういうつもりだ! 僕らを騙したのか!」
なんてことだ。疲れている場合じゃない。とんでもないことが起こってしまった。
そのときレノアが、決意を込めた表情で言った。
「速攻便はやめだ。代わりに、僕らを王都まで最速で運んでほしい。できるか?」
商会員は真剣な表情でうなずいた。
「わかった。王都までの途中の町に、それぞれ替えの馬車を用意させる手配をしておく。あんたたちはこっちへ来てくれ」
商会員はカウンターから出ると、そのまま店の外へと出た。
僕らはその背を追う。
商会員が馬車屋の前で大声で言った。
「おい! 一番イキのいい馬車を用意してくれ!」
すると、店の奥から男が出てきた。
「おお! バーン商会の、ちょっと待ってな」
男は店の奥に引っ込んだが、すぐに奥から馬車を引いて戻ってきた。
「こいつがうちの店で一番イキがいいぜ」
商会員は馬の様子を鋭い眼差しで検分してから、馬車屋の男に向き直った。
「いいだろう。超特急だ。カーロンの町までひとっ走りしてくれ」
「カーロンだって!? ずいぶんと遠くまでだな」
「最終目的地は、王都ミラベルトだ」
「なんだって!? そうか、乗り継ぎか」
「そうだ。カーロンにはわたしから連絡しておく。腕のいい御者はいるか?」
馬車屋が渋い顔をした。
「いやそれが、今ちょっと手薄なんだよ」
「それは困る! 誰かいないのか?」
商会員が馬車屋に詰め寄る。
どうやらここは、僕の出番のようだ。
「御者は僕がします」
商会員は僕を見ていぶかしんだ。
「あんたが? 大丈夫なのか、だいぶ疲れているように見えるが……」
僕は商会員に対して、にっこりと微笑んだ。
「大丈夫です。僕は馬の扱いに長けてますから」
レノアがうなずきながら僕の案に同意した。
「カーロンまでは彼が御者をする。ただ、それ以降は御者も用意しておいてほしい」
商会員は首を縦に振った。
「わかった。じゃあ、行く先々の町へは伝言鳥を飛ばして連絡しておく」
商会員の回答にレノアは満足げに首肯すると、僕に向き直った。
「では頼むよ。カズマ!」
レノアが言う前に、僕は御者台に乗っていた。
「いつでもいいよ!」
レノアも無言で馬車に乗り込む。ゼロスも続いた。
「二人とも乗ったね。じゃあ連絡をよろしくお願いします!」
僕は商会員に向かって言うなり、手綱を勢いよく振った。
すぐに馬が反応して歩き出す。
そうして僕らは商会員と馬車屋が見送る中、王都ミラベルトに向けて出発した。
「玉」
やはりか。ゼロスが身体の中に隠し持っていた、ネメセス族に伝わる神様からの聖遺物――虹色の球体が、グラドゥスの目的だったか。
「なぜ玉が必要だったの?」
ズワウスは少し戸惑った表情を見せた。
「……わからない……」
「それは、グラドゥスは特に理由を言っていなかったってことかな?」
ズワウスはうなずいた。
「でも、それなら殺す必要はなかったんじゃないかな」
ズワウスは答える。
「殺せ……言われた……全員……殺せ」
「グラドゥスに? その理由は?」
「ネメセス……秘密……知ってる……だから」
「玉の秘密を知っているから、ネメセス族を根絶やしにしろってことか」
ズワウスは重々しく首を縦に振った。
なんてことだ。ネメセス族は虹色の玉を大事にはしていた。でもその意味は、長い年月の中で失われたという。
だから、あの玉にどんな秘密があるのかなんて、ネメセス族の誰も知らないのだ。それなのに……
「君たちは、グラドゥスに言われたことをやっただけなんだね」
ズワウスは無言でうなずいた。
これは、仕方がない、と思う。あのグラドゥスに命じられたら、従うほかないだろう。僕だって一撃でやられてしまったんだ。彼らが逆らえるはずがない。
だけど、僕はそれでよくても、ゼロスは――
参ったな。どうしたらいいのか。
すると、僕の背から声がした。
「カズマ」
驚いて振り返ってみると、そこにはレノアとゼロスがいた。
僕が気づかないうちにこの窪地に下りてきてたんだ。
「レノア、それに……ゼロス」
「どういう状況? 彼らはどうしちゃったの?」
困惑している僕に、レノアが言った。
「どうやらエニグマに命令されたらしい。僕に従えって」
レノアは肩をすくめて、眉尻を跳ね上げた。
「へえ! なるほど、そういうことか!」
「それで、色々と聞いていたんだけど……どうやら、彼らはこれまでずっとグラドゥスに支配されてきたらしい」
「容易に想像できるね。あんな近くにとんでもない悪魔が陣取っていたんじゃ、従うしかないだろうね」
「ネメセス族を襲ったのも、グラドゥスが命じたかららしいんだ」
僕はレノアに答えるようにして、ゼロスに向かって言った。
ゼロスはなんて言うだろうか。僕は待った。
すると、ゼロスが口を開いた。
「そうか……わかった」
わかったと言った?
それはつまり――ラーズ族を赦すってこと?
だけど、僕は直接そうとは尋ねられなかった。
さすがに気が引けたのだ。
それはレノアも同じだったようで、しばしの間沈黙が流れた。
その静寂を打ち破ったのは、当のゼロスだった。
「憎むべきは、グラドゥスということだ」
そう言うと、ゼロスはゆっくりと身体をめぐらして、僕らから遠く離れていった。
そう。そうなんだよ。悪いのはグラドゥスなんだ。彼らラーズ族じゃないんだ。
いや、もちろん彼らにもまったく罪がないわけじゃない。直接的に手を下したのは彼らなのだから。
だけど、グラドゥスに逆らえばどうなったか。レノアじゃないけど、容易に想像がつくことだ。彼らには他に選択肢はなかった。従うしかなかったんだよ。
だからゼロスも、憎むべき対象はグラドゥスだと言ったんだ。
僕はゼロスの寂しげな後ろ姿を眺めながら、そう思った。
僕とレノアは、その後もズワウスに色々と話を聞いた。
いつまでも平伏されていては居心地が悪いため、他の者たちには家に入るように伝え、ズワウスだけを残し、車座に腰を下ろして話を聞いた。
やはり知りたいのは、あの神殿のことである。聞けば、確かにあの神殿を築いたのは、ラーズ族らしい。
ただ、あの建物にどんな意味があるのかは、彼らは何も知らなかった。
また、ズワウスはエニグマに言われたらしい。あの神殿も、その地下の黄金も、すべて僕、カズマのものにするがいい、と。
それを聞いて、レノアは狂喜乱舞した。
それはそうだろう。国を取り戻すためには財力がいる。傭兵や装備などにかなりの金額が必要となるからだ。
しかも、仮に無事に国を取り戻せたとしても、復興にはさらに莫大なお金がかかることだろう。
だけど、あの黄金の量ならば、それを差し引いても充分お釣りが出る。
レノアはすぐに皮算用を始めた。顔がにやついている。
僕は軽くため息を吐くと、ゼロスを捜そうと立ち上がった。
首をめぐらし、ゼロスを捜しながら歩く。
ほどなくして、ゼロスを見つけた。
彼は川辺で四肢を折り曲げ、水の流れを眺めていた。
僕は彼に近づき、そっと声をかける。
「大丈夫? ゼロス」
ゼロスは僕の接近に気づいていたようで、落ち着いた様子であった。
「心配はいらない」
「そう。でも、ちょっと話していい?」
僕は、ゼロスの横に座ろうとした。
ゼロスは、僕の様子を見つめながら答えた。
「ああ。もちろん構わない」
僕は安心して腰を下ろした。
「やっぱり、すぐには割り切れないよね?」
ゼロスはしばし沈思黙考した。
僕はその間、無言で待った。
やがて、ゼロスが口を開いた。
「そうだな。心の整理をするには、もう少し時間がかかるな」
「そうだよね。いくら命令されたからといって、実行したのは彼らなわけだし……」
ゼロスは伏し目がちになった。
「わかっている。彼らに他の選択肢などなかったことは。だが心の整理とは、理屈とは別のものなのだ」
「感情だよね。理屈ではわかっていても、感情は別。だから、時間がかかるってことだよね」
「そうだな。だが、そんなに時間がかかりはしないだろう。わたしは今、落ち着いている。ゆえに、間もなく整理もつくと思う」
「わかった。なんか邪魔しちゃったね」
すると、ゼロスが微笑んだ。
「そんなことはない。わたしはいつでもお前を歓迎している」
「ありがとう。じゃあ、あとでね」
僕はそう言うと、すっと立ち上がった。
そして踵を返して、ゼロスのそばから立ち去った。
途中、一度だけ振り向いてゼロスを見た。
やはりその背は、寂しそうに見えた。
*
「この集落の座標はわかった。また日を置いてここに戻ってくることにしよう」
レノアが意気揚々と言った。
僕らはラーズ族の集落で一泊し、今後のことを話し合った。
とりあえず、モンスターテイムの旅を切り上げ、一旦、拠点があるオルダナ王国の王都ミラベルトへ戻ることにした。
冒険者グッズの中にはかなり高度なコンパスと地図があり、それによると、この場所は森全体から見ればまだ端の方にあるらしい。なので、相応の護衛をつける必要はあるものの、黄金の採取や運搬は比較的容易に行えるとのことだった。
つまり、その手配を早速したいがために、旅を切り上げることにしたのだ。
「お金、お金。お金は大事だよ~」
レノアは昨日からずっと、取りつかれたように言っている。
僕は思わず苦笑した。
「あ、また笑ったね?」
レノアに咎めるように言われ、僕は肩をすくめた。確かに、笑ったのはこれが初めてではない。
「お金が大事なのはわかるよ」
「本当に? これは降ってわいた天恵のようなものなんだよ? 君が持ってきてくれたグランルビーは大事な軍資金だけど、あれだけでアルデバランを取り戻そうとするには、少々心もとなかったんだ。そこへきてあの黄金の莫大な量だ! ああ、なんとありがたいことか。あれだけあればなんでもできるってもんさ!」
僕は浮わついたレノアを見て、再び肩をすくめた。
「はいはい。だから一旦戻るんだよね?」
「そうさ。なにせ量が多いからね。早めに段取りしておかなきゃね」
「わかったよ。じゃあどうする? 早速出発する?」
「する!」
レノアは間髪をいれずに答えた。
僕はうなずくしかなかった。
そこへ、ゼロスが静かに近寄ってきた。
「出発するようだな」
「方針変更だ。モンスターテイムは、また後日やることにしたよ」
レノアが答えた。
「そうか。わかった」
「ゼロスはどうする?」
僕はゼロスに向かって言った。
「お前たちがよければだが、同道したいと思っている」
「本当に!? それはうれしいよ!」
「ありがたいね! でも町へ出ても大丈夫かい?」
レノアも、僕と同感だったようだ。
すると、ゼロスがニヤリと笑った。
「こう見えて、わたしも若い頃は、町に出たことがある」
「そうなの?」
僕の問いに、ゼロスは微笑んだ。
「その際に、お前たちの言葉を覚えたのだ」
「そうだったんだ。じゃあ、最初からしゃべることができたわけじゃなかったんだ」
「無論そうだ。好奇心旺盛な人間がいてな。丁寧に言葉を教えてくれたものだ。初めは上手く発音できなかったが、次第にできるようになった。今ではこのとおりだ。聞きづらくはないだろう?」
僕は笑みを浮かべてうなずいた。
「まったく問題ないよ。ものすごく綺麗な発音だよ」
「そうか。それは勉強した甲斐があったというものだ」
ゼロスはそう言って笑った。
よかった。もうすっかり元のゼロスに戻っている。どうやら心の整理ができたらしい。
僕はほっと胸をなでおろした。
「よし、じゃあ早速出発しよう」
レノアが元気よく言う。そこへ、僕が疑問を投げかける。
「でも、ラーズ族はどうすればいい?」
レノアがにやりと口の端を上げた。
「ズワウスには綿密に話をしておいた。いずれ近いうちに僕の手の者が黄金を採りにやってくるから、よろしく頼むとね。幸いズワウスは、たどたどしいけど言葉が話せるしね。混乱はしないと思うよ。それと、いざアルデバラン奪還作戦を発動する際には、森を出て僕らに協力してもらうよう言っておいた」
「そう。それは頼もしいね」
「ああ。姿を消せるなんて能力は、斥候にもってこいだよ。それに、ちょっとした潜入とか、他にもいろいろな使い道があるね」
確かに。ラーズ族の能力は汎用性が高そうだ。
「ところでレノア、デュランドルはどうする?」
デュランドルとは、この森で僕がテイムしたブロントサウルスのようなレアモンスターのことだ。
「この村に置いていく。ラーズ族同様、いざその時を迎えるまではね」
「じゃあ、三人で戻るってことだね」
レノアが我が意を得たりと、にんまりした。
「そういうこと。以前のように巨大モンスターを引きつれていくとなると、移動に時間がかかってしょうがない。今回は一刻も早く戻ることを優先させたいんだ」
どうやらレノアは、どうしても急いで黄金を換金したいようだ。
僕は苦笑した。
「わかったよ」
僕の同意を得て、レノアが大きくうなずいた。
「では改めて、王都ミラベルトへ向けて出発するとしよう!」
レノアが声高らかに宣言した。
「おう!」
僕は仕方なく応じた。
そうして僕らは、ラーズ族の集落を後にして、王都へと戻ることとなった。
*
僕らは、森を出たすぐのところにある小さな町へと入った。
すでにラーズ族の集落を後にして歩き続けること、数日が経っている。さすがに僕も疲れていた。
僕が疲れるくらいだから、レノアはもうバテバテで、今にも倒れそうなくらいだ。
「ひとまず宿に入ろう」
僕がそう言うと、死にそうな顔をしたレノアが、フラフラしながら答えた。
「……ああ……そうしてくれ……もうさすがに……倒れそうだ……」
「宿は……うん? あの看板は、バーン商会のものかな?」
僕は道の先に、僕たちに協力してくれているバーン商会の支店を意味する看板を見つけた。
すると、レノアがむくりと顔を上げた。
「バーン商会か。王都への連絡もあることだし、一旦そこへ入ろう」
「大丈夫? 宿で休んでからにしたら?」
僕は心配してそう言うも、レノアは首を横に振った。
「一報だけでも入れておかないと。先に準備しておいてくれれば、時間短縮になるしね」
確かにそれはそうだろうけど……
僕がレノアを見ると、すでに商会の方向に足を向けている。
これは言っても聞かないな。
僕は諦めて、言った。
「わかった。じゃあ、とりあえず商会に寄ろう」
僕らは宿に入るのは後回しにして、バーン商会の支店へ入った。
「ちょっと王都に連絡したいことがあるんだけど」
フラフラしているレノアが尋ねると、カウンター越しに商会員が応じた。
「王都に? 構わないよ。手紙でいいかい?」
「いや、速攻便で」
この一言に、商会員の目がキラリと光った。
「ほうほう、速攻便とね。高いよ?」
「金はいくらかかっても構わない。できるだけ早く王都に伝えたいことがあるんだ」
「ほうほう。それはそれは。では手配するが、前金だよ?」
レノアは懐から麻袋を取り出すと、縛ってある紐を緩めて中身を取り出した。
何十枚もの神々しい輝きを放つ金貨だ。
「何枚いる?」
レノアの言葉に対して、商会員がニヤリと笑った。
「連絡文を速攻便で出すってことでいいんだね? なら、一枚で充分だよ」
レノアは金貨を一枚だけ指でつまむと、カウンターの向こうにいる商会員に手渡した。
「毎度あり! それで、受取人はどういった方で?」
「アルデバラン王国のアリアス王女殿下だ」
途端に商会員の顔つきが変わった。
ギュッと眉根を寄せて、僕らの顔をじろじろと見る。
「アリアス王女殿下だって!? もしや、あんたたち……」
商会員は目を見開き、僕とレノアの顔を交互に見ている。
ここはバーン商会の支店だ。僕らのことを聞いているのかな。
「僕はカズマ・ナカミチ。彼はレノア・オクティス」
僕がそう言うと、商会員の目がさらに大きく見開かれた。
そして、慌てた様子で手元の書類から何かを探し出した。
「ちょ、ちょっと待ってくれ! ええと、これじゃない、これでもない……あった! これだ!」
商会員は手元の書類から一枚の紙を取り出すと、顔を上げて僕らを見た。
「あんたら、間違いなくカズマ・ナカミチとレノア・オクティスなんだな!?」
焦った様子の商会員は、あらためて僕らに尋ねた。
僕はいぶかしみながらも答える。
「はい。間違いないです」
すると、商会員はカウンターに身を乗り出し、僕とレノアの間に顔を入れて、耳打ちする。
「大変なことが王都で起きたんだ。それで、バーン商会の全支店に通達が出ていたんだ。カズマ・ナカミチとレノア・オクティスが現れたらその件を伝えるようにってな」
僕は驚きながら、問いかけた。
「何があったんですか?」
商会員は一度つばを飲み込み、僕らの顔を交互に見てから口を開いた。
「――アリアス王女殿下が刺客に襲われたんだ」
僕はギョッとして、二の句が継げなかった。
代わりに、レノアが怒りをあらわにしながら勢い込んで尋ねる。
「なんだと!? 殿下はご無事なのか!?」
商会員は困った顔で首を横に振った。
「怪我を負われたのは間違いない。だが、怪我の具合はそれほど大したことはないらしい。少なくとも、命に別条はないようだ」
僕は少しだけ胸をなでおろした。
だが、レノアの怒りは収まらない。
「くそっ! やったのは誰なんだ!」
レノアが叫ぶと、商会員が手元の資料を読みつつ、衝撃的なことを口にする。
「犯人はワイズマンという男らしい。でも逃げられたみたいだな」
なんだって!? ワイズマンが!? どういうことだ? ワイズマンがなぜ……訳がわからない。
ワイズマンは、僕たちに敵対するゼークル伯爵の用心棒だったけど、彼に嫌気がさして僕たちの側についたはず……
天井を睨んだレノアがまた叫んだ。
「ワイズマンのやつめ! どういうつもりだ! 僕らを騙したのか!」
なんてことだ。疲れている場合じゃない。とんでもないことが起こってしまった。
そのときレノアが、決意を込めた表情で言った。
「速攻便はやめだ。代わりに、僕らを王都まで最速で運んでほしい。できるか?」
商会員は真剣な表情でうなずいた。
「わかった。王都までの途中の町に、それぞれ替えの馬車を用意させる手配をしておく。あんたたちはこっちへ来てくれ」
商会員はカウンターから出ると、そのまま店の外へと出た。
僕らはその背を追う。
商会員が馬車屋の前で大声で言った。
「おい! 一番イキのいい馬車を用意してくれ!」
すると、店の奥から男が出てきた。
「おお! バーン商会の、ちょっと待ってな」
男は店の奥に引っ込んだが、すぐに奥から馬車を引いて戻ってきた。
「こいつがうちの店で一番イキがいいぜ」
商会員は馬の様子を鋭い眼差しで検分してから、馬車屋の男に向き直った。
「いいだろう。超特急だ。カーロンの町までひとっ走りしてくれ」
「カーロンだって!? ずいぶんと遠くまでだな」
「最終目的地は、王都ミラベルトだ」
「なんだって!? そうか、乗り継ぎか」
「そうだ。カーロンにはわたしから連絡しておく。腕のいい御者はいるか?」
馬車屋が渋い顔をした。
「いやそれが、今ちょっと手薄なんだよ」
「それは困る! 誰かいないのか?」
商会員が馬車屋に詰め寄る。
どうやらここは、僕の出番のようだ。
「御者は僕がします」
商会員は僕を見ていぶかしんだ。
「あんたが? 大丈夫なのか、だいぶ疲れているように見えるが……」
僕は商会員に対して、にっこりと微笑んだ。
「大丈夫です。僕は馬の扱いに長けてますから」
レノアがうなずきながら僕の案に同意した。
「カーロンまでは彼が御者をする。ただ、それ以降は御者も用意しておいてほしい」
商会員は首を縦に振った。
「わかった。じゃあ、行く先々の町へは伝言鳥を飛ばして連絡しておく」
商会員の回答にレノアは満足げに首肯すると、僕に向き直った。
「では頼むよ。カズマ!」
レノアが言う前に、僕は御者台に乗っていた。
「いつでもいいよ!」
レノアも無言で馬車に乗り込む。ゼロスも続いた。
「二人とも乗ったね。じゃあ連絡をよろしくお願いします!」
僕は商会員に向かって言うなり、手綱を勢いよく振った。
すぐに馬が反応して歩き出す。
そうして僕らは商会員と馬車屋が見送る中、王都ミラベルトに向けて出発した。
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
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本当に、ありがとうございます。
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