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第二章
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「僕に関しての考察……それは、なぜ僕が転移者になったかとか?」
慌てて問いかける僕に、エニグマは広げた両手を再び前に出した。
そしてやはり先ほど同様に僕を押しとどめるような仕草をする。
僕はその芝居じみた仕草に苛立ちを感じたものの、僕に関する考察とやらへの興味が勝った。
「わかったよ。落ち着いておとなしく聞くよ」
エニグマは両手を下ろし、満足げに微笑んだ。
「ありがとう。では考察を始めよう」
エニグマはそう言うと、ゆっくりと天を見上げた。
僕はしばらく待ったものの、一向にエニグマは語りださない。
それどころかずっと天を見上げ続けている。
僕は不審に思い、首を傾げた。
すると、エニグマの表情が少しづつ変化していった。
具体的には、笑みが薄れている。
少しづつ顔の筋肉を動かし、笑みが消えていく。
僕は眉根を寄せ、それを見守った。
しばらくして、エニグマの表情が怒りに変わった。
天の一点を睨みつけて、憤怒の形相となった。
僕はわけがわからず、戸惑った。
何だ?考察を始めると言ったのに、エニグマは何をしているんだ?
すると、突然エニグマが顔を瞬時に下ろした。
そして憤怒の形相のまま、僕を睨みつける。
殺される!
僕は瞬時に自分自身の運命を悟った。
だが――
エニグマは動かなかった。
いや、正確に言えばわずかながら動いていた。
それは顔の筋肉であった。
先ほどのようにゆっくりと顔の筋肉を動かし、憤怒の表情から無の表情へと変わっていく。
そして無の表情から、柔和な笑みを浮かべるまでとなった。
だがそこで、エニグマが大きく重い溜息を吐き出した。
そして、やおら口を開く。
「すまない。つい、ね?」
つい、なんなんだ?
ね?って言われてもわけがわからない。
だが先ほどの殺気――
途轍もなかった。
とてもではないけど、勝てるはずもない。
怒らせるのはダメだ。
一瞬で殺されてしまう。
僕はそこで思わず大きな唾を飲み込んだ。
すると、よほど大きな音が立ったのか、エニグマが苦笑した。
「怖がらせるつもりはなかったんだ。ごめんよ。ただ、ちょっと……そう、そのことについても説明しないといけないね」
エニグマは軽くうつむき、そこでまたも大きなため息を吐き出した。
そして、おもむろに顔を上げると、言った。
「君にはすべてを話すとしよう。僕が知る限りのすべてのことを。君のこと、それに僕のこと、そして僕らを取り巻くこの世界のことも……ああそうだ。だったら悪魔についても話さなければならないね。それに……神についても……ね」
慌てて問いかける僕に、エニグマは広げた両手を再び前に出した。
そしてやはり先ほど同様に僕を押しとどめるような仕草をする。
僕はその芝居じみた仕草に苛立ちを感じたものの、僕に関する考察とやらへの興味が勝った。
「わかったよ。落ち着いておとなしく聞くよ」
エニグマは両手を下ろし、満足げに微笑んだ。
「ありがとう。では考察を始めよう」
エニグマはそう言うと、ゆっくりと天を見上げた。
僕はしばらく待ったものの、一向にエニグマは語りださない。
それどころかずっと天を見上げ続けている。
僕は不審に思い、首を傾げた。
すると、エニグマの表情が少しづつ変化していった。
具体的には、笑みが薄れている。
少しづつ顔の筋肉を動かし、笑みが消えていく。
僕は眉根を寄せ、それを見守った。
しばらくして、エニグマの表情が怒りに変わった。
天の一点を睨みつけて、憤怒の形相となった。
僕はわけがわからず、戸惑った。
何だ?考察を始めると言ったのに、エニグマは何をしているんだ?
すると、突然エニグマが顔を瞬時に下ろした。
そして憤怒の形相のまま、僕を睨みつける。
殺される!
僕は瞬時に自分自身の運命を悟った。
だが――
エニグマは動かなかった。
いや、正確に言えばわずかながら動いていた。
それは顔の筋肉であった。
先ほどのようにゆっくりと顔の筋肉を動かし、憤怒の表情から無の表情へと変わっていく。
そして無の表情から、柔和な笑みを浮かべるまでとなった。
だがそこで、エニグマが大きく重い溜息を吐き出した。
そして、やおら口を開く。
「すまない。つい、ね?」
つい、なんなんだ?
ね?って言われてもわけがわからない。
だが先ほどの殺気――
途轍もなかった。
とてもではないけど、勝てるはずもない。
怒らせるのはダメだ。
一瞬で殺されてしまう。
僕はそこで思わず大きな唾を飲み込んだ。
すると、よほど大きな音が立ったのか、エニグマが苦笑した。
「怖がらせるつもりはなかったんだ。ごめんよ。ただ、ちょっと……そう、そのことについても説明しないといけないね」
エニグマは軽くうつむき、そこでまたも大きなため息を吐き出した。
そして、おもむろに顔を上げると、言った。
「君にはすべてを話すとしよう。僕が知る限りのすべてのことを。君のこと、それに僕のこと、そして僕らを取り巻くこの世界のことも……ああそうだ。だったら悪魔についても話さなければならないね。それに……神についても……ね」
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