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第二章
349
僕は本当は、先ほどからずっと驚いている。
エニグマに、天文学の知識があるからだ。
そもそも彼はこの星を、惑星と言った。
それも僕が持っている地球での天文学の知識と同じだ。
生命が存在しえる星は、惑星か衛星だ。
決して恒星ではない。
恒星は地球でいう太陽だ。
常時超高温で燃えていて、とてもではないが生命体が住めるところじゃない。
衛星とは、地球にとっての月や、木星や土星なんかの周りを周っている星のことだ。
そして惑星とは、地球が所属する太陽系でいうと、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星のことだ。
もちろんそこに地球も含まれる。
これ以上詳しい知識は残念ながら持ち合わせてはいないけど、エニグマも同様の知識を持っている。
それに、この星と地球との距離が途方もないこともどうやら知っているようだ。
一体エニグマは、何処まで知っているんだろうか?
すると、エニグマが僕に対して探るような視線で見つめていることに気付いた。
僕は眉をキュッと寄せて、エニグマを睨みつけた。
「なに?」
エニグマの口角がさらに上がる。
「君が思索に耽っているようだったのでね、興味深く観察していたまでさ」
観察という言葉に僕はカチンときた。
「僕は実験動物じゃない。観察とかするの、やめてくれる?」
エニグマはクククと声を押し殺したように笑った。
「実験動物ね……言い得て妙なことを言う」
僕は意味をわかりかね、さらに不快感を覚えた。
「なに?どういう意味?」
我ながら言葉と声にとげがある。
だがエニグマは意に介していないようで、笑みを浮かべている。
「すまないね。こちらの話だ」
僕はまたもやカチンときた。
「こちらの話じゃすまないよ。言った以上は、ちゃんと僕にもわかるように説明してよ!」
すると僕の剣幕に、エニグマが両手を軽く広げて肩をすぼめた。
「仕方ない。ではこれも説明するとしようか。でもね、話には順番というものがある。これを違えてしまうと、訳が分からなくなってしまうだろう。だから、順を追って説明したいんだけど、いいかな?」
僕は怒りをひとまず外に出すかのように、大きく鼻から息を吐き出した。
そして一度、口を真一文字に固く結んだあと、ゆっくりと開いた。
「わかった。じゃあ順番通りに説明してよ。ただし、さっき言ったように全部言ってよね?」
エニグマは鷹揚にうなずいた。
「もちろん。全部話すよ。そのかわり……」
エニグマはそこで一旦言葉を切ると、笑みを収めて真顔となった。
そして、瞼を一旦静かに閉じると、ゆっくりと開いた。
「君にも、すべてを話してもらえるかな?」
エニグマに、天文学の知識があるからだ。
そもそも彼はこの星を、惑星と言った。
それも僕が持っている地球での天文学の知識と同じだ。
生命が存在しえる星は、惑星か衛星だ。
決して恒星ではない。
恒星は地球でいう太陽だ。
常時超高温で燃えていて、とてもではないが生命体が住めるところじゃない。
衛星とは、地球にとっての月や、木星や土星なんかの周りを周っている星のことだ。
そして惑星とは、地球が所属する太陽系でいうと、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星のことだ。
もちろんそこに地球も含まれる。
これ以上詳しい知識は残念ながら持ち合わせてはいないけど、エニグマも同様の知識を持っている。
それに、この星と地球との距離が途方もないこともどうやら知っているようだ。
一体エニグマは、何処まで知っているんだろうか?
すると、エニグマが僕に対して探るような視線で見つめていることに気付いた。
僕は眉をキュッと寄せて、エニグマを睨みつけた。
「なに?」
エニグマの口角がさらに上がる。
「君が思索に耽っているようだったのでね、興味深く観察していたまでさ」
観察という言葉に僕はカチンときた。
「僕は実験動物じゃない。観察とかするの、やめてくれる?」
エニグマはクククと声を押し殺したように笑った。
「実験動物ね……言い得て妙なことを言う」
僕は意味をわかりかね、さらに不快感を覚えた。
「なに?どういう意味?」
我ながら言葉と声にとげがある。
だがエニグマは意に介していないようで、笑みを浮かべている。
「すまないね。こちらの話だ」
僕はまたもやカチンときた。
「こちらの話じゃすまないよ。言った以上は、ちゃんと僕にもわかるように説明してよ!」
すると僕の剣幕に、エニグマが両手を軽く広げて肩をすぼめた。
「仕方ない。ではこれも説明するとしようか。でもね、話には順番というものがある。これを違えてしまうと、訳が分からなくなってしまうだろう。だから、順を追って説明したいんだけど、いいかな?」
僕は怒りをひとまず外に出すかのように、大きく鼻から息を吐き出した。
そして一度、口を真一文字に固く結んだあと、ゆっくりと開いた。
「わかった。じゃあ順番通りに説明してよ。ただし、さっき言ったように全部言ってよね?」
エニグマは鷹揚にうなずいた。
「もちろん。全部話すよ。そのかわり……」
エニグマはそこで一旦言葉を切ると、笑みを収めて真顔となった。
そして、瞼を一旦静かに閉じると、ゆっくりと開いた。
「君にも、すべてを話してもらえるかな?」
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