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第二章
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これは困った。
レノアの拒否反応は想定外のものだ。正直、ここまで激しく拒否られるとは思ってもいなかった。
だがこれは、それほどまでに違っているということだろう。容貌、声、そして姿かたち。すべてが違っている上に、中身まで違うのだ。違和感は相当なものがあるのだろう。
いや、今はまだ中身についてはレノアたちはわかっていない。それでこの激烈な反応だ。中身が入れ替わっていると知ったら、それこそ――
レノアの言う通り、俺はもはや別人といっていいんだろうな。内で眠っていただけとはいえ、これまで表に出ていた偽りの性格と、今の俺の性格は真逆に近い。
さあ、どう説明するか。
俺が迷っていると、ゼロスが声をかけて来た。
「お前は本当にカズマなのか?もしそうなら、それを証明してほしい」
証明か。何があるか。
「ゼロスの一族、ネメセス族の秘宝は虹色の球体であり、体内に隠し持っている。そしてレノアの固有能力は、鷹の目。こんなところでどうだろうか」
俺の言葉を聞いて、レノアとゼロスが顔を見合わせた。
そして驚いた顔でレノアが俺に顔を向ける。
「本当にカズマなのか?本当に?」
「本当だ。ただ、レノアたちが驚くのも分かる。以前とかなり外見が変わっているはずだから。だがそれには事情があるんだ。まずはそれを聞いてほしい」
レノアは再びゼロスと顔を見合わせた。
すぐにゼロスがうなずく。それに合わせてレノアもうなずいた。
「わかった。ならばその事情とやらを話してくれ」
レノアの言葉を受け、俺は話し始める。
「まず俺は……」
するとすかさずレノアが気付く。
「待て!今、『俺』と言ったか?カズマは……」
俺はレノアが言い終える前に右手を前に出し、止める仕草をした。
「待ってくれ!それも含めてすべて話す。俺は、以前の……『僕』とは違うんだ」
「どう違う!」
レノアの言葉が鋭い。攻撃性を帯びている。
だが俺はひるまず、どんどん話しを進めた。
途中、レノアは何度もいぶかしげに俺に質問を浴びせた。
だが話が進むうちに、レノアの言葉から鋭さは消えていった。
そして、すべてを話し終えると、レノアが言った。
「少し時間をくれ。ちょっと信じがたいんだ」
「わかった。考えを整理してくれて構わない。ゼロスもだ」
困惑しているのはレノアだけじゃなかった。ゼロスもだった。
ふたりとも話の最中何度も顔を見合わせていた。そして矢継ぎ早に質問も受けた。だが、すぐには理解できないのも無理はない。あまりにも特殊な話だ。
俺はしばらくの間ただ黙って、ふたりが考えをまとめるのを待った。
レノアの拒否反応は想定外のものだ。正直、ここまで激しく拒否られるとは思ってもいなかった。
だがこれは、それほどまでに違っているということだろう。容貌、声、そして姿かたち。すべてが違っている上に、中身まで違うのだ。違和感は相当なものがあるのだろう。
いや、今はまだ中身についてはレノアたちはわかっていない。それでこの激烈な反応だ。中身が入れ替わっていると知ったら、それこそ――
レノアの言う通り、俺はもはや別人といっていいんだろうな。内で眠っていただけとはいえ、これまで表に出ていた偽りの性格と、今の俺の性格は真逆に近い。
さあ、どう説明するか。
俺が迷っていると、ゼロスが声をかけて来た。
「お前は本当にカズマなのか?もしそうなら、それを証明してほしい」
証明か。何があるか。
「ゼロスの一族、ネメセス族の秘宝は虹色の球体であり、体内に隠し持っている。そしてレノアの固有能力は、鷹の目。こんなところでどうだろうか」
俺の言葉を聞いて、レノアとゼロスが顔を見合わせた。
そして驚いた顔でレノアが俺に顔を向ける。
「本当にカズマなのか?本当に?」
「本当だ。ただ、レノアたちが驚くのも分かる。以前とかなり外見が変わっているはずだから。だがそれには事情があるんだ。まずはそれを聞いてほしい」
レノアは再びゼロスと顔を見合わせた。
すぐにゼロスがうなずく。それに合わせてレノアもうなずいた。
「わかった。ならばその事情とやらを話してくれ」
レノアの言葉を受け、俺は話し始める。
「まず俺は……」
するとすかさずレノアが気付く。
「待て!今、『俺』と言ったか?カズマは……」
俺はレノアが言い終える前に右手を前に出し、止める仕草をした。
「待ってくれ!それも含めてすべて話す。俺は、以前の……『僕』とは違うんだ」
「どう違う!」
レノアの言葉が鋭い。攻撃性を帯びている。
だが俺はひるまず、どんどん話しを進めた。
途中、レノアは何度もいぶかしげに俺に質問を浴びせた。
だが話が進むうちに、レノアの言葉から鋭さは消えていった。
そして、すべてを話し終えると、レノアが言った。
「少し時間をくれ。ちょっと信じがたいんだ」
「わかった。考えを整理してくれて構わない。ゼロスもだ」
困惑しているのはレノアだけじゃなかった。ゼロスもだった。
ふたりとも話の最中何度も顔を見合わせていた。そして矢継ぎ早に質問も受けた。だが、すぐには理解できないのも無理はない。あまりにも特殊な話だ。
俺はしばらくの間ただ黙って、ふたりが考えをまとめるのを待った。
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