1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ

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第二章

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 俺はそこで、ゼロスに向き直った。

「ゼロス、どうする?」

 俺は短くそれだけ言った。

 ゼロスは静かにうつむく。

 だがすぐに顔を上げると、言った。

「ラーズ族に恨みはない。悪魔に命令されてのことならば、我らでも同じことをしただろうからな」

 ゼロスの声は、かすれていた。

 そうは言っても……ということだろう。恨みはないというが、何らかの澱のようなものが、心の奥底に溜まっているのは間違いない。

 果たしてその澱は、グラドゥスを倒せば雲散し、ラーズ族に対してのわだかまりまでもが霧消することになるのだろうか。

 今の俺にはわからない。だが、それしかないだろう。俺からは、ラーズ族と仲良くやってくれとは到底言えない。だけど、首謀者たるグラドゥスを倒せば、そういう未来もあるかもしれない。

 俺はそう思い、ゼロスに声をかけた。

「俺はまだグラドゥスには勝てない。だけど、レムルも知っている通り、俺はレベルアップし続ける男だ。だから、いずれはグラドゥスをも倒せるようになると思っている。それまで、待ってくれないか」

 ゼロスは俺の目を見据える。

「いずれ、一族の仇を取ってくれると?」

 俺もゼロスの目をじっと見つめた。

「ああ。俺は必ずネメセス族の仇を取る。これは、約束だ」

 ゼロスが微笑む。

「ありがとう。いつの日か、頼む」

 それまでラーズ族と仲良くやってくれ、とはやはり言えないな。

 だがおそらく心配はないだろう。ゼロスは常に冷静沈着だ。激情に駆られるタイプでもない。

 だから大丈夫。うまくやれるさ。

「では、これからどうするか。レアモンスターを探すかい?」

 レノアが言った。

「そうだな。俺自身、強くならなきゃいけないけど、軍団も強化しないとな」

「なら、レアモン探しを続行するってことでいいかな?」

「そうしよう」

「よし、決まった。ところで、ゼロスはどうする?」

 レノアがゼロスに向かって言った。

 ゼロスならきっと俺たちについてきてくれるだろう。レノアもきっとそう思っている。

 ゼロスは少しばかりうつむき、考えた後言った。

「そうだな。わたしには他にやることもない。君たちがよければ行動を共にしたいと思うが」

 やはりだ。俺に異存はない。

「大歓迎だ。一緒に来てくれると嬉しい」

 するとレノアも続く。

「僕もだ。君とはいろいろあったが、僕らは親友になれると思っている。これからもよろしく頼むよ」

 ゼロスはうなずき、言った。

「わたしもだ。また、よろしく頼む」

 俺はレノアと目を合わせてうなずきあった。
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