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第二章
424
「どんな手なんだ?」
レノアがニヤリと不敵に笑う。
「人海戦術さ」
人海戦術……大量の人員を動員し、数に物をいわせて目的を達成することだ。
確かに、人員は多いに越したことはないだろうが、その用途が知りたい。
俺はそう思い、レノアに向き直って尋ねた。
「どういう風に、人数を使うつもりなんだ?」
レノアは顔の前で人差し指をピンと立て、フフンと笑った。
「簡単なことさ。レアモンスターの周りを、大量の騎馬で取り囲むのさ。そして、威風堂々と行進するってわけさ」
「それ、前のパレードと似たようなものじゃないか?」
「違うよ。前のときは、ときおり先頭の前にも人だかりが出来ちゃって、動けないことがあったろう?それが無くなるだけでも速度は上がるさ」
「まあ確かに、一定の速度は保てるか」
「そもそもデュランドルたちは足が遅い。これを改善する方法はない。なら、止まらないのが一番の方法だよ。それと、町に出来るだけ立ち寄らないルート選択だね」
「そうだな。そのルート選択も、バーン商会に頼んだとか?」
レノアは得意満面となった。
「当然!彼ら商人は道に詳しいはずだからね。彼らのルート選択なら、間違いないと思うよ」
「確かにな。ところで、ミラベルトまではどれくらいかかりそうなんだ?」
レノアが顎に手を当て、考え込んだ。
「そうだなあ……馬で三日の距離だから、デュランドルたちの足だと……倍の六日くらいかな」
「やっぱり、結構な時間かかってしまうな」
「こればっかりはどうしようもないよ。せいぜい速度を上げても五日は間違いなくかかるしね。一日二日で戻れる距離じゃない」
「わかってる。ただ……」
俺が言い淀んだので、レノアが眉根を寄せる。
「どうした?なにかあるのか?」
俺は軽く溜息を吐き、胸中を告げる。
「いや、ただなんとなく、嫌な予感がするんだ」
実のところ先ほどから、なんともいえない不安な心持ちであった。
だが、その不安のもとがわからない。そもそもこれまで、このようなことはなかった。
不安に胸をかきむしられるようなことは、一度もなかった。
それが、急にきた。
俺は思わず顔をしかめた。
レノアが俺同様に不安そうな顔になった。
「嫌な予感って……王都に、なにかあったとかじゃないよね?」
「わからない……こんなことは初めてなんだ。ただ、なんとなくだが……」
俺は言葉にするのをためらった。
しかし、不安げなレノアがそれを許さない。
「なに?なんとなく、なんなのさ?」
俺は仕方なく答えた。
「なんとなくだが、当たっているような気がしてならないんだよ」
レノアがニヤリと不敵に笑う。
「人海戦術さ」
人海戦術……大量の人員を動員し、数に物をいわせて目的を達成することだ。
確かに、人員は多いに越したことはないだろうが、その用途が知りたい。
俺はそう思い、レノアに向き直って尋ねた。
「どういう風に、人数を使うつもりなんだ?」
レノアは顔の前で人差し指をピンと立て、フフンと笑った。
「簡単なことさ。レアモンスターの周りを、大量の騎馬で取り囲むのさ。そして、威風堂々と行進するってわけさ」
「それ、前のパレードと似たようなものじゃないか?」
「違うよ。前のときは、ときおり先頭の前にも人だかりが出来ちゃって、動けないことがあったろう?それが無くなるだけでも速度は上がるさ」
「まあ確かに、一定の速度は保てるか」
「そもそもデュランドルたちは足が遅い。これを改善する方法はない。なら、止まらないのが一番の方法だよ。それと、町に出来るだけ立ち寄らないルート選択だね」
「そうだな。そのルート選択も、バーン商会に頼んだとか?」
レノアは得意満面となった。
「当然!彼ら商人は道に詳しいはずだからね。彼らのルート選択なら、間違いないと思うよ」
「確かにな。ところで、ミラベルトまではどれくらいかかりそうなんだ?」
レノアが顎に手を当て、考え込んだ。
「そうだなあ……馬で三日の距離だから、デュランドルたちの足だと……倍の六日くらいかな」
「やっぱり、結構な時間かかってしまうな」
「こればっかりはどうしようもないよ。せいぜい速度を上げても五日は間違いなくかかるしね。一日二日で戻れる距離じゃない」
「わかってる。ただ……」
俺が言い淀んだので、レノアが眉根を寄せる。
「どうした?なにかあるのか?」
俺は軽く溜息を吐き、胸中を告げる。
「いや、ただなんとなく、嫌な予感がするんだ」
実のところ先ほどから、なんともいえない不安な心持ちであった。
だが、その不安のもとがわからない。そもそもこれまで、このようなことはなかった。
不安に胸をかきむしられるようなことは、一度もなかった。
それが、急にきた。
俺は思わず顔をしかめた。
レノアが俺同様に不安そうな顔になった。
「嫌な予感って……王都に、なにかあったとかじゃないよね?」
「わからない……こんなことは初めてなんだ。ただ、なんとなくだが……」
俺は言葉にするのをためらった。
しかし、不安げなレノアがそれを許さない。
「なに?なんとなく、なんなのさ?」
俺は仕方なく答えた。
「なんとなくだが、当たっているような気がしてならないんだよ」
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