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第二章
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ミラベルトに入ると、案の定大騒ぎとなった。
事前にバーン商会のひとたちによって、都のひとたちに告知されていたとはいえ、デュランドルの巨体は、彼らにとって一大センセーションを巻き起こした。
本来、大通りの中央にある街路樹をすべ事前に伐採し、上り下りの両方の道をすべて通行止めにして行進するデュランドルたちを、都のひとびとは熱狂的に出迎えた。
それは一種、狂乱の様相を呈しているといっても過言ではないほどであり、さすがに俺も驚いた。
「前回のときよりも凄い騒ぎだな」
俺は、長椅子にうつぶせに寝そべっているレノアに向かって言った。
だが、レノアからは返事がない。代わりにゼロスが答えてくれた。
「前回というのは、ティラノレギオンを形成するレアモンスターたちを、大量に連れ帰ったというときのことか?」
「ああ。そのときは各町に立ち寄ったから、どこでも大騒ぎだったんだけど、今回はそれ以上だ」
「やはり、デュランドルの巨体はわかりやすいのだろう」
「そうだな。この熱狂を生んでいるのは、間違いなくデュランドルだろう」
デュランドルは、俺たちが乗る馬車のすぐ後ろを行進している。
その雄姿は朝日に照らされ、神々しささえ感じられる。
そりゃあ熱狂もするか。
「でも、ゼロスがしゃべることが出来ると知ったら、さらに大騒ぎになりそうだ」
そう言うと、ゼロスが軽く首をひねった。
「わたしは、しゃべらない方がよさそうだな」
俺も少し考え込む。
「そうだな……確かに、あまりしゃべらない方がよさそうだ。事情を知る者たちだけがいるところなら、しゃべっても問題ないが、知らない者がいるときには、あまりしゃべらない方がいいかもしれない」
「わかった。そうしよう」
「頼む。ゼロスの存在は、デュランドル以上に貴重だからな。俺たちもゼロスが変なことに巻き込まれないよう、細心の注意を払うようにするよ」
「そうか。面倒をかけるな」
「何を言うんだ。面倒をかけているのは俺たちの方だよ」
すると、ゼロスが笑みを浮かべた。
「正直わたしは今、少し興奮している」
俺は驚き、問い返した。
「ゼロスがか?」
「わたしが知る人間たちは、あの小さな集落の者たちとお前たちだけだ。だが、この町には……いや、都か。ここには、恐ろしいほどの数の人間がいる。そして、この大きな家々……人間とは、凄いものだな」
ゼロスが感慨深げに、外の景色を見つめる。
俺は何度か小さくうなずいた。
「確かに、凄いかもしれない。だが、どうだろうな。面倒ごとも多いと思うよ」
事前にバーン商会のひとたちによって、都のひとたちに告知されていたとはいえ、デュランドルの巨体は、彼らにとって一大センセーションを巻き起こした。
本来、大通りの中央にある街路樹をすべ事前に伐採し、上り下りの両方の道をすべて通行止めにして行進するデュランドルたちを、都のひとびとは熱狂的に出迎えた。
それは一種、狂乱の様相を呈しているといっても過言ではないほどであり、さすがに俺も驚いた。
「前回のときよりも凄い騒ぎだな」
俺は、長椅子にうつぶせに寝そべっているレノアに向かって言った。
だが、レノアからは返事がない。代わりにゼロスが答えてくれた。
「前回というのは、ティラノレギオンを形成するレアモンスターたちを、大量に連れ帰ったというときのことか?」
「ああ。そのときは各町に立ち寄ったから、どこでも大騒ぎだったんだけど、今回はそれ以上だ」
「やはり、デュランドルの巨体はわかりやすいのだろう」
「そうだな。この熱狂を生んでいるのは、間違いなくデュランドルだろう」
デュランドルは、俺たちが乗る馬車のすぐ後ろを行進している。
その雄姿は朝日に照らされ、神々しささえ感じられる。
そりゃあ熱狂もするか。
「でも、ゼロスがしゃべることが出来ると知ったら、さらに大騒ぎになりそうだ」
そう言うと、ゼロスが軽く首をひねった。
「わたしは、しゃべらない方がよさそうだな」
俺も少し考え込む。
「そうだな……確かに、あまりしゃべらない方がよさそうだ。事情を知る者たちだけがいるところなら、しゃべっても問題ないが、知らない者がいるときには、あまりしゃべらない方がいいかもしれない」
「わかった。そうしよう」
「頼む。ゼロスの存在は、デュランドル以上に貴重だからな。俺たちもゼロスが変なことに巻き込まれないよう、細心の注意を払うようにするよ」
「そうか。面倒をかけるな」
「何を言うんだ。面倒をかけているのは俺たちの方だよ」
すると、ゼロスが笑みを浮かべた。
「正直わたしは今、少し興奮している」
俺は驚き、問い返した。
「ゼロスがか?」
「わたしが知る人間たちは、あの小さな集落の者たちとお前たちだけだ。だが、この町には……いや、都か。ここには、恐ろしいほどの数の人間がいる。そして、この大きな家々……人間とは、凄いものだな」
ゼロスが感慨深げに、外の景色を見つめる。
俺は何度か小さくうなずいた。
「確かに、凄いかもしれない。だが、どうだろうな。面倒ごとも多いと思うよ」
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