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第二章
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「ええい!いくら睨みつけようと、大勢は変わらん!貴様、この万を超える大軍を前にして、勝ち目があると思っているのか!」
すると、バーン翁がちらりと横目で俺を見た。
「腹立たしいが、お前さんの相手だ」
俺は肩をすくめると、さらに一歩前に出た。
「俺もいるぞ」
ソウザが鼻で笑う。
「ふん!なんだ貴様は。お前のような小僧に用はない」
「本当か?名前を聞いたら、用は大ありだと思うけどな」
ソウザは呆れ顔を浮かべた。
「何を言っているんだ貴様は。貴様の名前なんかに興味はない!そもそも貴様のような小僧が、話に割って入るな!邪魔なんだよ!」
俺はバーン翁、次いでアルフレッドと視線を交わしてから、言った。
「俺の名前はカズマ・ナカミチだが、それでも用はないか?」
ソウザの眉尻がピンと跳ね上がった。
「小僧……この俺が一番嫌いな奴の名前を騙るとは……どうやらよほどむごたらしく死にたいようだな?」
「どうせ死ぬなら、安らかに死にたいと思っているが?」
「やかましい!へらず口を叩きおって!」
「へらず口じゃないさ。自分からむごたらしく死にたい奴なんているかよ。俺は正直に言っているだけだ」
ソウザは怒りでわなわなと震え出した。
「小僧、誰に対して言っているかわかっているのか?この俺は、このベルガン帝国駐留軍の司令官様だぞ!」
「聞いたよ。お前ごときが駐屯地指令官なんて、ベルガンはよほど人材不足らしいな」
「くっ!さらなるへらず口を……許さん!あのくそったれ小僧の名を騙る、このうんこたれ小僧め!覚悟しろよ!」
俺はソウザの言い様に、肩をすくめた。
「くそったれも、うんこたれもおんなじ意味だと思うけど?」
「どうでもいいわ!ともかく貴様も、ぐっちゃぐっちゃのミンチ肉にしてやるわ!」
俺は強く息を吐き出すと、ポケットから蒼龍槍を取り出した。
大軍相手だ。ここは風刃燕翔波を繰り出しやすい、三叉槍の形状にしよう。
俺はそう思い、強く念を込めた。
蒼龍槍は、俺の思いを形に変える。
小さな棒きれだったものは瞬く間に、美しく蒼く輝く三叉の長槍となった。
俺はそれを片手で軽く一振りする。
途端に足元に亀裂が走った。
白い燕が、硬い土の地面を切り裂いたのだ。
それを見て、ソウザが血相を変えた。
「きっ、貴様~!何故貴様がそれを持っている!というか、どっから出した!?おい、答えろ小僧っ!」
矢継ぎ早の質問に、俺は口をへの字に曲げる。
「だから言っているだろ?俺は、お前もよく知るカズマ・ナカミチなんだよ」
すると、バーン翁がちらりと横目で俺を見た。
「腹立たしいが、お前さんの相手だ」
俺は肩をすくめると、さらに一歩前に出た。
「俺もいるぞ」
ソウザが鼻で笑う。
「ふん!なんだ貴様は。お前のような小僧に用はない」
「本当か?名前を聞いたら、用は大ありだと思うけどな」
ソウザは呆れ顔を浮かべた。
「何を言っているんだ貴様は。貴様の名前なんかに興味はない!そもそも貴様のような小僧が、話に割って入るな!邪魔なんだよ!」
俺はバーン翁、次いでアルフレッドと視線を交わしてから、言った。
「俺の名前はカズマ・ナカミチだが、それでも用はないか?」
ソウザの眉尻がピンと跳ね上がった。
「小僧……この俺が一番嫌いな奴の名前を騙るとは……どうやらよほどむごたらしく死にたいようだな?」
「どうせ死ぬなら、安らかに死にたいと思っているが?」
「やかましい!へらず口を叩きおって!」
「へらず口じゃないさ。自分からむごたらしく死にたい奴なんているかよ。俺は正直に言っているだけだ」
ソウザは怒りでわなわなと震え出した。
「小僧、誰に対して言っているかわかっているのか?この俺は、このベルガン帝国駐留軍の司令官様だぞ!」
「聞いたよ。お前ごときが駐屯地指令官なんて、ベルガンはよほど人材不足らしいな」
「くっ!さらなるへらず口を……許さん!あのくそったれ小僧の名を騙る、このうんこたれ小僧め!覚悟しろよ!」
俺はソウザの言い様に、肩をすくめた。
「くそったれも、うんこたれもおんなじ意味だと思うけど?」
「どうでもいいわ!ともかく貴様も、ぐっちゃぐっちゃのミンチ肉にしてやるわ!」
俺は強く息を吐き出すと、ポケットから蒼龍槍を取り出した。
大軍相手だ。ここは風刃燕翔波を繰り出しやすい、三叉槍の形状にしよう。
俺はそう思い、強く念を込めた。
蒼龍槍は、俺の思いを形に変える。
小さな棒きれだったものは瞬く間に、美しく蒼く輝く三叉の長槍となった。
俺はそれを片手で軽く一振りする。
途端に足元に亀裂が走った。
白い燕が、硬い土の地面を切り裂いたのだ。
それを見て、ソウザが血相を変えた。
「きっ、貴様~!何故貴様がそれを持っている!というか、どっから出した!?おい、答えろ小僧っ!」
矢継ぎ早の質問に、俺は口をへの字に曲げる。
「だから言っているだろ?俺は、お前もよく知るカズマ・ナカミチなんだよ」
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