1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ

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第二章

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 俺たちはマイヤーにあるレストラン、マールスを出ると、すぐさま港町デガローに向かった。

 途中、ベルガン帝国兵と出くわさないかと少し危惧していたが、それは杞憂であった。

 俺たちは、特にそんな目には合わずに、無事デガローへと到着した。

「さて、デガローに到着したのはいいが、ネーレウス号はどうかな?」

 俺は人影のないひっそりとした裏道で、傍らのゼロスに語り掛けた。

 ゼロスは周りに人がいないことを入念に確認したのち、口を開いた。

「どうだろうか。行ってみなければわかるまい」

「そりゃあそうだ。だけどあれだけ目立つ船だ。調べればバーン翁所有の船だとわかるだろう」

「そうだな。となれば、やはり取り押さえられている可能性が高いが……」

「それもやはり、行ってみないとわからないな」

 俺はそう言って笑った。

 ゼロスも同様に笑い、言った。

「港はすぐ近くだ。ともかく行ってみよう」

 俺はうなずき、静かに歩き出した。

 狭い裏道から大通りに出る。

 ここからは一本道だ。

 しばらく歩けば、道の先に海と船のマストが見えてくるはずだ。

 そよ風が潮の香りを乗せて、俺の鼻をくすぐる。

 さあ、どうだ?帝国兵はいるか?

 いたらどうする?決まっている。強行突破だ。

 しかし、俺は船の操船は出来ない。無論、ゼロスもだ。

 あれだけの大型船だ。どうしたって船員が必要となる。

 もしもバーン翁の言うとおり、ネーレウス号がすでにベルガン帝国に接収されていたなら、船員の確保をどうするのか?

 考えても始まらない。船が接収されていなければ、ただの時間の無駄だ。

 もうすぐ視線の先に、水平線が見えてくるはずだ。

 まだか。もう少し先か。

 あ、もしかして、見えたか?

 明るく輝く陽光が眩しく、まだあまりよく見えないが、水平線が見えてきたようだ。

 着いた。あそこがデガローの港だ。

 さらに歩くと、様々な色の帆が風を孕み、港を彩っているのが見えてくる。

 その中でひときわ大きく、気高く佇む一隻の船。

 ネーレウス号だ。

 すくなくとも、何処かへ牽引されてはいなかった。

 ならば、後は帝国兵の影があるかどうかだが――

 美しく白き船体の下部に、黒い人だかりが見えてきた。

 帝国兵だ。間違いない。

 やはり危惧した通りだ。ネーレウス号は帝国にすでに接収されているようだ。

 どうするか。強行突破か。

 それはいいが、船員はどうする?

 俺はそこで立ち止まった。

 ネーレウス号の甲板上を見るも、ひとは誰もいない。

 どうやらすでに船員は、何処かへ連れ去られている可能性が高いようだ。

 さあ、どうする?俺はそこではたと思い出した。
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