1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ

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第二章

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「貴様!止まれと言っているのが聞こえんのか!子供とて容赦はしないぞ!」

 ほざいてやがる。誰に対して言ってんだか。でもまあ遠目じゃ俺ってわからないか。

 そう思いながらも、なおゆったりとした足取りで帝国兵に向かっていく。

 と、帝国兵たちにざわめきが起こった。

 そして俺に向かって叫んだ兵に向かって、何人もが耳打ちをしはじめた。

 先ほどの兵が、遠目にも明らかに一歩後ろにたじろいだ。

 だが何とか態勢を立て直すと、叫んだ。

「お、おい!貴様!何者だ!名を名乗れ!」

 どうやら気づいたらしい。

 俺はゆったりした足取りのまま、大声で叫んだ。

「カズマ・ナカミチだ!知っているだろう!?」

 俺が名乗りを上げたと同時に、帝国兵たちが一斉にのけぞったと同時に、大きなざわめきが起こった。

 面白いな。なんかのコントみたいだ。

「お、おい!本当か!?本当にお前、カズマ・ナカミチなのか!?」

「そうだと言っている!嘘だと思うなら、近づいて見てみろ!廻状などで、俺の顔は見知っているだろう!?」

 帝国兵たちの動揺が凄い。面白くって仕方がない。俺はそこで立ち止まり、さらに声を上げた。

「おい!近づいて来いよ!近づいて見ればわかるだろう!」

 俺はわかりやすく大げさな動作で、手招きをした。

 だが誰も近づいては来ない。

「来いよ!ほら!」

 さらに言うと、ひとりの帝国兵が恐る恐るといった様子であったが、近づいてきた。

「もっと堂々と来たらどうなんだ?他の奴も来いよ!」

 だが他の者たちは一歩も前には出なかった。

 俺はまあいいと思い、前に出たひとりの帝国兵が近づくのを待った。

 だが、遅い。歩くのが遅い。腰が引けているからか、いつまで経っても近づいてこない。

 俺は少しイラっとした。だが、時間は充分にある。というか、かかった方がいい。

 俺はイラっとする気持ちを抑え込み、さらに待った。

 すると、ようやく帝国兵が近くまで来た。そして俺の顔を覗き込む。

「あ……あ、でも……」

 帝国兵は顔を横に傾ける。

 頭の中にある廻状に載っていた顔と、俺の今の顔を見比べているようだ。

 だがどうやら判別がまだついていない。

 俺は大きく息を吐き出し、言った。

「もっと近づいて見たらどうだ?今は手を出すつもりはないし」

 すると帝国兵が恐る恐る口を開いた。

「ほ、本当か?そう言っておいて、実は手を出すんじゃ……」

「あのなあ。俺が本気になればお前たちなんて、鎧袖一触なんだよ。つまらないこと気にしてないで、もっとよく顔を見ろ」

 帝国兵は恐る恐るさらに前に出た。
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