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第二章
620
十、二十、三十。
残りは半分ほどだ。
だがその時、騒ぎを聞きつけたか、それとも助けを呼んだのか、埠頭の右方向から五十人ほどの帝国兵たちが、こちらに向かって殺到して来た。
援軍か。だが、俺にとってはものの数ではない。
しかし俺はそこで、一旦後ろに後ずさる。
帝国兵たちが次々襲い来る。
俺はそれをいなすようにして、少しずつ後退する。
すると、帝国兵たちの士気が上がっていった。
俺が少しずつ後ろに退いていくのを見て、意気軒昂となったのだ。
前面左右と三方向から絶え間なく襲ってくる帝国兵たち。
少しずつ後退する俺。
だがそうこうしつつも、帝国兵たちの数は徐々に減ってきている。
俺はそこで後退するのを止め、勇躍して蒼龍槍を振るった。
ここで一気に攻勢に出る。
慌てふためく帝国兵たち。
このままの勢いで全滅出来れば一番いい。
俺はさらに両腕に力を込め、蒼龍槍でなぎ倒していった。
すると、みるみるうちに数が減ってきた。
あと、三十人程か。
このまま行ければ……
と、一番後ろに陣取っていた指揮官がネーレウス号に向かい、大音声を発した。
「おい!船内班!船に火をつけろ!こいつの目的はこの船だ。構わんから、船ごと燃やしてしまえい!」
ちっ!やはりそうきたか。
俺は蒼龍槍を振るう速度を上げる。
さあ、どうだ?
すると遠くの指揮官が、怪訝そうな顔を浮かべた。
「おい!どうした!?船内班!返事をせよ!船に火をつけろと言っているだろう!何をしている!」
すると、ネーレウス号の甲板上から黒い物体が顔を出した。
「な、なんだ!?あの黒い動物は!」
船上から顔を出したのは、ゼロスであった。
次いでネーレウス号の船長たちも顔を出した。
「カズマ殿!船内の制圧、完了しております!」
「な、貴様らいつの間に!」
指揮官が、ネーレウス号を奪われたことに慌てふためく。
俺は口角を上げて、にやりと笑った。
「よし!じゃあ一気に片付けるとするか!」
俺はそれまで抑えていた力を解放し、膂力と速度を格段に上げる。
「うおりゃあああ――――!!」
俺は咆哮を上げて、後ろ手に引いた蒼龍槍を前に押し出す。
蒼龍槍の上に帝国兵が折り重なるようにして乗った。
その数、五人。
五人は蒼龍槍の横殴りにより、金属製の鎧をぐにゃりと変形させられながら、左斜め上方向に向かって吹き飛ばされた。
そして三秒ほどの滞空時間を経て、地面に激しく落下した。
身動きできない五人の有様を見て、他の帝国兵たちがたじろいだ。
「さあ、船は取り返させてもらった。この上は、どうする?逃げるか、それとも俺と戦って無駄に散るか!好きな方を選ぶがいい!」
残りは半分ほどだ。
だがその時、騒ぎを聞きつけたか、それとも助けを呼んだのか、埠頭の右方向から五十人ほどの帝国兵たちが、こちらに向かって殺到して来た。
援軍か。だが、俺にとってはものの数ではない。
しかし俺はそこで、一旦後ろに後ずさる。
帝国兵たちが次々襲い来る。
俺はそれをいなすようにして、少しずつ後退する。
すると、帝国兵たちの士気が上がっていった。
俺が少しずつ後ろに退いていくのを見て、意気軒昂となったのだ。
前面左右と三方向から絶え間なく襲ってくる帝国兵たち。
少しずつ後退する俺。
だがそうこうしつつも、帝国兵たちの数は徐々に減ってきている。
俺はそこで後退するのを止め、勇躍して蒼龍槍を振るった。
ここで一気に攻勢に出る。
慌てふためく帝国兵たち。
このままの勢いで全滅出来れば一番いい。
俺はさらに両腕に力を込め、蒼龍槍でなぎ倒していった。
すると、みるみるうちに数が減ってきた。
あと、三十人程か。
このまま行ければ……
と、一番後ろに陣取っていた指揮官がネーレウス号に向かい、大音声を発した。
「おい!船内班!船に火をつけろ!こいつの目的はこの船だ。構わんから、船ごと燃やしてしまえい!」
ちっ!やはりそうきたか。
俺は蒼龍槍を振るう速度を上げる。
さあ、どうだ?
すると遠くの指揮官が、怪訝そうな顔を浮かべた。
「おい!どうした!?船内班!返事をせよ!船に火をつけろと言っているだろう!何をしている!」
すると、ネーレウス号の甲板上から黒い物体が顔を出した。
「な、なんだ!?あの黒い動物は!」
船上から顔を出したのは、ゼロスであった。
次いでネーレウス号の船長たちも顔を出した。
「カズマ殿!船内の制圧、完了しております!」
「な、貴様らいつの間に!」
指揮官が、ネーレウス号を奪われたことに慌てふためく。
俺は口角を上げて、にやりと笑った。
「よし!じゃあ一気に片付けるとするか!」
俺はそれまで抑えていた力を解放し、膂力と速度を格段に上げる。
「うおりゃあああ――――!!」
俺は咆哮を上げて、後ろ手に引いた蒼龍槍を前に押し出す。
蒼龍槍の上に帝国兵が折り重なるようにして乗った。
その数、五人。
五人は蒼龍槍の横殴りにより、金属製の鎧をぐにゃりと変形させられながら、左斜め上方向に向かって吹き飛ばされた。
そして三秒ほどの滞空時間を経て、地面に激しく落下した。
身動きできない五人の有様を見て、他の帝国兵たちがたじろいだ。
「さあ、船は取り返させてもらった。この上は、どうする?逃げるか、それとも俺と戦って無駄に散るか!好きな方を選ぶがいい!」
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