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第二章
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「ご用意できます」
俺も笑顔を返す。
「では頼む。前金でいいかな?」
俺はそう言ってふところから財布を取り出した。俺はアリアスから給金をもらっている。はっきりいってかなりの金額だ。とはいっても元々は俺が採掘したグランルビーが元手なのだが。
俺は部屋代を全額払い終え、チェックインを済ますと、言った。
「外で食事を終えてからまた来る。いいかな?」
「もちろん結構でございますとも。お戻りの際はわたしどもにお声がけください」
「ああ、わかった」
俺が踵を返すと、その背にホテルマンが言った。
「いってらっしゃいませ」
俺はその声に押されるようにしてホテルを出た。
先ほどのドアマンに再度会釈して、再び大通りへ出た。
よし、これでいい。馬車屋に戻るとしよう。
最高級と思われるホテルで部屋を取れたことで、だいぶ気分が戻った。
あのホテルなら快適に過ごせるだろう。レノアもいくぶん体力を回復できると思う。
俺は満足げに町を闊歩して、馬車屋へと戻った。
丁度そのとき、レノアが馬車屋から顔を出した。
「やあ、タイミングがいいね。今、馬の入れ替えが済んだところだよ」
「そうか。俺もホテルを取って戻ったところだ」
「お、どんなホテル?」
「かなりの高級ホテルだ」
「へえ~、それは楽しみだ。正直疲れはあるからね。ふかふかのベッドで休みたいと思っていたところさ」
「だと思ってな。高級ホテルにしたんだ」
「じゃああとはさっき見たレストランで食事するだけだね」
「そうだな。入れるといいが」
レノアがうなずく。
「かなり並んでいたからね。時間がかかりそうだ」
「まあ、いってみないとわからないな」
「そうだね。早速行ってみようよ」
「全部済ませたのか?」
「もちろんさ」
レノアはそう言うと馬車に向かった。
どうやらゼロスたちはこの間、ずっと馬車の荷台に載っていたらしい。
レノアが幌付きの荷台に向かって言った。
「おおい、みんな出ておいでよ。レストランで食事といこう」
するとすぐさま幌をぬってゼロスが顔をのぞかせた。
すかさずしなやかな身体で跳躍し、地面に音もなく降り立つ。
次いでラーズ族が顔を出し、ひとりずつ荷台から下りてきた。
「よし、全員そろったね。ではレストランに向けて出発!」
レノアが機嫌よく掛け声を上げた。
だが誰もその掛け声には応じなかった。
するとレノアが眉尻を跳ね上げた。
「おお!とか掛け声する気ない?」
「ないね」
俺はレノアの要求を冷たく跳ね返した。
レノアは肩をすくめ、嫌そうな顔を作った。
「君はこういうところが連れないねえ」
俺も笑顔を返す。
「では頼む。前金でいいかな?」
俺はそう言ってふところから財布を取り出した。俺はアリアスから給金をもらっている。はっきりいってかなりの金額だ。とはいっても元々は俺が採掘したグランルビーが元手なのだが。
俺は部屋代を全額払い終え、チェックインを済ますと、言った。
「外で食事を終えてからまた来る。いいかな?」
「もちろん結構でございますとも。お戻りの際はわたしどもにお声がけください」
「ああ、わかった」
俺が踵を返すと、その背にホテルマンが言った。
「いってらっしゃいませ」
俺はその声に押されるようにしてホテルを出た。
先ほどのドアマンに再度会釈して、再び大通りへ出た。
よし、これでいい。馬車屋に戻るとしよう。
最高級と思われるホテルで部屋を取れたことで、だいぶ気分が戻った。
あのホテルなら快適に過ごせるだろう。レノアもいくぶん体力を回復できると思う。
俺は満足げに町を闊歩して、馬車屋へと戻った。
丁度そのとき、レノアが馬車屋から顔を出した。
「やあ、タイミングがいいね。今、馬の入れ替えが済んだところだよ」
「そうか。俺もホテルを取って戻ったところだ」
「お、どんなホテル?」
「かなりの高級ホテルだ」
「へえ~、それは楽しみだ。正直疲れはあるからね。ふかふかのベッドで休みたいと思っていたところさ」
「だと思ってな。高級ホテルにしたんだ」
「じゃああとはさっき見たレストランで食事するだけだね」
「そうだな。入れるといいが」
レノアがうなずく。
「かなり並んでいたからね。時間がかかりそうだ」
「まあ、いってみないとわからないな」
「そうだね。早速行ってみようよ」
「全部済ませたのか?」
「もちろんさ」
レノアはそう言うと馬車に向かった。
どうやらゼロスたちはこの間、ずっと馬車の荷台に載っていたらしい。
レノアが幌付きの荷台に向かって言った。
「おおい、みんな出ておいでよ。レストランで食事といこう」
するとすぐさま幌をぬってゼロスが顔をのぞかせた。
すかさずしなやかな身体で跳躍し、地面に音もなく降り立つ。
次いでラーズ族が顔を出し、ひとりずつ荷台から下りてきた。
「よし、全員そろったね。ではレストランに向けて出発!」
レノアが機嫌よく掛け声を上げた。
だが誰もその掛け声には応じなかった。
するとレノアが眉尻を跳ね上げた。
「おお!とか掛け声する気ない?」
「ないね」
俺はレノアの要求を冷たく跳ね返した。
レノアは肩をすくめ、嫌そうな顔を作った。
「君はこういうところが連れないねえ」
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