1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ

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第二章

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「デモンストレーションさ」

 B・Bは思わずオウム返しに聞いた。

「デモンストレーション?」

 レノアは笑みを深め、言った。

「そう。ここにいるカズマたちによる軍事デモンストレーションさ」

「軍事……」

 B・Bは眉根をこれ以上ないくらいに寄せている。

「それは、どのようなことをするつもりなんだ?」

「まずはカズマの武力を見せる。エルブリーズお抱えの剣士たちと立ち会ってもらったりね。次に……君がさっき見破ったことさ」

 するとB・Bが口角を上げた。

「ゼロスか」

 レノアが満面の笑みを顔に張り付けた。

「そう。さあ、ゼロス、ご挨拶を」

 レノアに振られ、ゼロスがその長い四肢をゆったりとしならせ、前に出る。

 そしてしっかりとした大きな顎を動かし、言った。

「挨拶が遅れてすまない。わたしはゼロス。ネメセス族のゼロスだ。以後よろしく頼む」

 ゼロスは低く響き渡る声で自己紹介した。

 B・Bは口元に笑みを湛えながら会釈した。

「こちらこそよろしく頼む。ゼロスよ」

「どうだい、いい声だろう?」

 レノアが得意げに言った。

 B・Bは鼻から息を吐き出した。

「ふん、声の善し悪しが問題ではなかろう」

 レノアが呵々と笑った。

「そうだね。でもこの低い声もインパクトあると思わない?」

 するとB・Bが苦笑しながら応じた。

「確かにな。プレゼンテーションにはいいかもしれんな」

「そうだろう。でも一番のインパクトは、もちろん話せることさ。なんといっても話せるモンスターなんて、聞いたことがないからね。しかもゼロスには素晴らしい知性もある」

「どうやらそうだな。確かに事前にそのことを知っていても、実際今こうして聞いてみると驚く。そうでなければ尻もちをつく奴もいるかもしれないな」

「そうそう。そうなんだよ」

「それにしても、何故話せるのだ?そちらのラーズ族は話せないのだろう?」

「そうだね。なぜゼロスは話せ、ラーズ族は話せないのかはわからない。ラーズ族の口の形が、発声には適していないんだろうとは思うけどね。ただ言葉はわかるから意思疎通は出来るよ」

「ふむ。だがそれだけか?」

 B・Bが探るような視線をレノアに送った。

 レノアは顔を斜め上に上げ、にんまりと笑った。

「さすが。お目が高い」

「ほう、どうやら特殊な能力を持っているようだな」

 レノアはにんまりした笑顔のまま、うなずいた。

 そして振り向き、背後のラーズ族たちに向かって合図を送った。

 その途端、ラーズ族たちの姿が薄くなっていく。

 徐々に薄く、薄くなっていく。

 あまりのことに、B・Bは驚きを顔に表した。

「これは……」
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