1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ

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第二章

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 B・Bは、ゼロスに対しては大人しく従ったものの、俺に対してはすかさず反発した。

「その根拠はなんだ?付き合いが長いからか?そんなものを頼りにして、悪化したらどうするつもりだ?」

「以前にも今回のような長距離移動をしたことがある。そのときもレノアはこうなったが、そのときの様子からあと一時間は大丈夫と踏んだんだ」

「お前は医者か?どうしてそんな判断が出来る?そもそもその長距離移動とやらは何度したんだ?まさかたったの一例をもって、言っているんじゃないだろうな?」

 俺はぐぬぬと口ごもった。

 だがここで負けてなるものかと、気合を振り絞って言った。

「一回だけで悪いか!それくらい一回でわかるんだよ!」

「愚か者。一例をもって判断するな。少なくとも二例、いや三例はなければ多角的な判断は出来ん!」

「一回でわかる!」

「それでは視野狭窄だ!冷静な判断ではない!」

「うるさい!」

「どっちがだ!」

「いい加減にせよ!」

 ゼロスが怒鳴った。俺は驚いた。B・Bも意外だったらしく、驚いている。

 ともかく俺たちの口論は止まったため、ゼロスの怒声は有効だった。

 ゼロスは俺たちを交互に睨みつけるなり、言った。

「落ち着け。言い争うな。今はそんなときではない。わかったか?」

 俺はうなずいた。B・Bも渋々といった様子ではあったが、うなずく。

 ゼロスは再び俺たちを睨みつけた。

「ここはB・Bの案を取ろうと思う」

 B・Bの口角がくいっと上がる。そして顎を上げ、得意げな顔を作って俺を流し目で見る。

 俺はそれを見て、怒りを再燃させた。

「なんでだ?あと一時間は行けるって!」

「カズマ、落ち着け。お前たちが争っているうちに、レノアの具合がさらに悪くなっているようだ。先ほどからうめき声すら出ていない」

 俺がハッとなって寝ているレノアを見ると、ゼロスの言ったようにもはやうめき声すら出せずに白目を剝いていた。

 俺は仕方なく、ゼロスの案を呑んだ。

「わかった。ではあと三十分走る。それでいいな?」

 B・Bはまだ勝ち誇ったように顎を上げて俺を見下ろしているが、気にしない。そんなことよりレノアの体調の方が心配だ。

 俺は正面に向き直り、手綱を振るった。



「そろそろ三十分だ。止めろ」

 俺の背後から、B・Bが冷徹に言った。

 仕方がないか。止めるしか……

 そのとき、遥か彼方に光るものがあった。

 俺は目を細めて、その正体を探った。

 あれは……家だ。家の窓ガラスが陽光に反射したんだ。

「町だ!町が見えたぞ!」

 俺は振り返って叫ぶように言った。
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