1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ

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第二章

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「さあ、もう大丈夫だよ。さっきの話、聞かせてもらいたいね」

 レノアが手で向かいのソファーを指さした。

 俺は座り込みながら、口を開いた。

「B・Bが、もしも俺が敵方についたら――という話をしたんだ」

 レノアの顔が一瞬で険しくなった。

「つまり君が、アリアス王女殿下の元を出奔し、ベルガンについたらという話をしたってことかい?」

 俺は無言でうなずいた。

 レノアの眉間に、深いしわが刻まれた。

「君と殿下の間に、不穏な空気が流れていることは言っていないよね?」

「無論だ」

「にもかかわらず、B・Bが察したと?」

「いや、別に察して言ったわけじゃない。偶然話の流れでそうなったに過ぎない。ただ、そう言われた時の俺の反応を見て怪しんだんだ」

「あたふたとしたのかい?」

 俺は不満げな顔を浮かべた。

「そこまで俺も馬鹿じゃない。一瞬だ。ほんの一瞬の動揺をB・Bに気取られた」

「それで?」

「それだけだ。ただ、俺とアリアスが不和だということは、敵にも味方にも知られない方がいいと思ってな。色々と誤魔化した」

「誤魔化せたと思う?」

「どうかな?ずいぶんと怪しんでいたからな」

「そう……それで、B・Bの反応なんだけど」

「うん?B・Bの反応というと?」

「B・Bは君が動揺しているのを見て、どんな顔をしていた?」

 どんな顔をしていたか――

「不審げな顔だな」

 俺はそう答えた。

 レノアは目を細め、手を顔の前で組んで考え込んだ。

 するとしばらくして、手の陰に隠れたレノアの目がきらりと光った。

「笑ったりはしていなかった?」

 笑う?

 俺は首を横に振りながら答えた。

「いや、冗談で言った感じじゃなかったぞ」

 するとレノアが顔の前で組んだ手を解いた。

「そう。よくわかったよ。まあ君の言うとおり、B・Bにも知られない方がいいと思う。だからまた怪しまれたら気をつけて」

 俺は少しだけレノアの様子に変わった感じを受けたものの、よくわからずうなずいた。

「ああ。気をつけるよ」

 話はそれで終わった。

 レノアがソファーから立ち上がりながら言う。

「じゃあ僕は一応寝るよ。せっかくだからね。君はどうする?」

 俺は立ち上がりながら考えた。

「そうだな。せっかくだから街の散策でもするとしよう」

「そう。じゃあいってらっしゃい」

 レノアはそう言いながら、続き部屋のベッドへ向かう。

 俺はその背に向けて言った。

「ああ。おやすみ」

 俺はそう言うと、足元のゼロスを見た。

「ゼロスはどうする?」

 ゼロスは間髪を入れずに言った。

「ここで寝ているとしよう。街に出たところで、話せないのでな」
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