1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ

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第二章

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 しかし、どうやって?

 動く馬の背に向けて、どうやってこれを刺したのだろうか?しかも二頭ともに刺さっている。

 考えられるのは、建物の二階からだ。吹き矢の要領でこれを刺したとみるべきか。

 しかし、一度に二頭とも当てることが出来るだろうか?となると、やったのは二人か。

 二人が息を合わせて同時に吹き矢を放ち、馬の背に命中させたとみるべきだ。

 ならば相手は複数であり、組織的な犯行ということになる。

 となると――

 俺はつと振り向き、御者に向かって言った。

「この馬車がこの道を通るのは、あらかじめ決められたことだったか?」

 御者はこくんとうなずいた。

「はい。毎日この道を通りますので」

「それは決まった時間か?」

「そうです。ほとんど五分と差はなく、この時間に通ります」

 俺は得心した。

 カミーユに向き直り、俺は言った。

「これを見てくれ。先に針がついている」

 カミーユは羽の先を凝視した。

「確かに!でもこれは?」

「この針には、興奮剤が塗られたいたようだ」

「興奮剤?では、そのために馬が暴れ出したと?」

「間違いない。舐めて確認したからな。身体が熱くなり、脈拍が上がった」

 カミーユは驚いた様子で言った。

「大丈夫なのですか!?こんなに大きな馬に効くような興奮剤を舐めてしまっても!」

 俺は苦笑し、肩をすくめた。

「大丈夫だ。俺の身体は少し特別製なんだ。毒とかこういうのに耐性がついている」

「そう……なんですね。それならいいのですが」

「問題ないから、心配しなくていい。それより、命を狙われることに心当たりはあるか?」

 俺は単刀直入に尋ねた。

 カミーユは瞬間的に身体を固くし、後ろの老執事はもっとわかりやすく動揺が顔に出た。

「どうやら、あるようだな」

 カミーユは観念したようにうなずいた。

「あるといえば、あります」

「あるといえばあるか。つまり、命を狙われても不思議ではない立場だが、誰が狙ったのかまではわからないってところかな?」

 俺の考えは、どうやら図星だったようだ。

 カミーユも老執事も驚きの表情になった。

「今のやりとりで、そこまでわかってしまうものなんですね」

「まあな。ずいぶんと身なりもちゃんとしているし、それなりの家柄なんだろう?」

 カミーユはまたもこくりとうなずいた。

「はい。わたしは……ギアルナ王家に連なる者です」

 納得。俺は大きくうなずいた。

「なるほどな。それなら狙われても不思議じゃないな。となると、今後はしっかりと護衛をつけることだな。今日のところは俺が送っていってやるよ」
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