1 / 55
第一話 クラス判定
しおりを挟む「ジーク、いよいよ今日、お前は晴れてテスター侯爵となるわけだな」
親友のエドゥワルドが、大聖堂へと向かう道すがら、傍らの俺に語りかけた。
「いいクラス判定が出ればな。だがもしもそうでなければ、どうなるか……」
俺の名はジーク=テスター。
テスター侯爵家の、一応跡取り息子だ。
一応と言ったのは今日執り行われるクラス判定儀式の結果次第で、テスター侯爵家を継ぐことができるかどうかが決まるためだった。
テスター侯爵家は千年前に活躍した大英雄を始祖とし、その後も何人もの英雄を輩出した武門の家柄だ。
だが五年前の大災において俺の父アーロン=テスター侯爵は、賢者であった母と共に圧倒的な数で襲いかかる魔物と勇猛果敢に戦うも、残念ながら二人ともに命を落としていたのだった。
だが父も母も、その働きぶりから国王によって死後英雄の称号を得た。
そのため、本来ならばすぐさま後継者に爵位を継がせなければいけないところを、特例として爵位を一旦空位とすることを許されていた。
それというのも当時の俺はまだ十歳であり、十五歳の誕生日に執り行われるクラス判定儀式を済ませていなかったからだった。
我が国においてはクラス判定儀式を執り行っていない者は、一人前とは認められない。
それ故、その時の俺には侯爵家を継ぐ資格はなかった。
そのための特例措置が五年間のテスター侯爵位の空位であり、今日が正にそのクラス判定儀式の当日であった。
「大丈夫さ、ジークなら。きっとお前の父上と同じ剣聖のクラス判定が下されるさ」
「何を根拠に言っているんだか。俺は不安で不安でしょうがないっていうのに」
「大丈夫だって。俺だって父と同じハイ・キングの称号が出たわけだし」
俺と今、肩を並べて歩くこの親友のエドゥワルドは、実のところ我が国の第三王子だ。
俺とは幼馴染みで、学校でもずっと同じ学級で学んだ本当の親友だ。
そのエドゥワルドは先月、俺より先に十五歳となったことでクラス判定儀式を執り行い、そこで父王と同じハイ・キングの判定が出ていたのだった。
「お前がそうだったからといって、俺がそうなるって決まったわけじゃないだろう?」
「それはそうだが、確率は高いんじゃないか?クラス判定は遺伝することが多いらしいし」
「確かにそう聞くが……」
これは事実だ。
クラス判定は多くの場合、運動神経などと同じく遺伝することが多いらしい。
だが遺伝しないこともある。
実際、第三王子のエドゥワルドは父王と同じハイ・キングの判定を得たが、第一王子も第二王子もハイ・キングどころかキングですらなかったらしい。
「大丈夫。きっと上級職のクラス判定がなされるさ。お前の強さはこの俺が一番良く知っているんだからな」
エドゥワルドが朗らかに笑いながら俺を励ます。
だがすぐに余計な一言を言ってきた。
「もっとも、魔法に関しては俺の方が格段に上だがな」
俺はキュッと眉根を寄せた。
「ふん、わかっているさ。魔法でお前に勝った記憶はほとんどないからな」
だがそこで俺も一言多めに言ってやった。
「だが剣術でお前に後れを取った記憶はま~ったくないね」
するとエドゥワルドが肩をすぼめた。
「わざわざそれを言うなよ。まあそう言う俺も、さっき余計な一言を言ったばかりなんだけどな」
そう言ってエドゥワルドが高らかに笑った。
俺も一緒に笑った。
何だかんだ言っても俺はその時、正直大丈夫だろうと高をくくっていた。
だが実際は、そうはならなかった。
俺たちが肩を並べて笑いながら向かう大聖堂では、俺にとって人生最悪となる結果が待ち受けていたのであった。
「お兄ちゃん!」
大聖堂の方角から、可憐な少女が俺たちに向かって駆けてくる。
妹のアリアスだ。
アリアスは少し怒り気味に俺たちの前で立ち止まると、頬を膨らませて抗議の声を上げたのだった。
「もう!何処へ行っていたの?心配したんだから」
「ごめんごめん。ちょっとエドゥワルドと話しをしていたんだ」
俺は少しの間姿をくらましていたことを素直に謝った。
すると傍らのエドゥワルドも、口添えをしてくれた。
「悪いねアリアス。ちょっと話すことがあったものだから」
するとアリアスが頬を膨らませながらも、仕方ないとばかりに許してくれた。
「わかったわ。でももう皆さんお集まりよ。急がないと」
「そうだな。少し急ぐとしよう」
俺はエドゥワルドと顔を見合わせうなずきあった。
そして俺たちは、クラス判定儀式が執り行われる大聖堂の中へと、急いで駆け込んでいったのであった。
「遅い!何をしていた!」
叔父のベノン子爵が、大聖堂内に入るなり俺に向かって怒鳴りつけてきた。
「……どうもすみませんね。でも時間には間に合いましたよ」
俺はそう言うと、アゴを突き上げて大聖堂の中にある大時計を指し示した。
大時計の針は、まだ正午を指していない。
クラス判定儀式が執り行われる予定の時刻は正午であり、俺たちは遅刻をしていたわけではなかったからだ。
するとベノン子爵の傍らに立つ、いとこのルビノが嫌みったらしく口の端を上げて、吐き捨てるように言った。
「ふん!ああ言えばこう言う、一体誰に似たんだか」
「少なくとも貴方たち親子ではないね。俺は貴方たちのようにぐっちゃぐっちゃにひねくれてたりはしないからな」
俺ははっきりと言ってやった。
これまでのやり取りでわかるとおり、俺はこの叔父親子が大っ嫌いであった。
そしてそれは相手も同じだろう。
俺たちは互いに近距離で睨み合った。
すると親友のエドゥワルドがやれやれといった様子で間に割って入った。
「ジーク、そろそろ儀式の時間だ。行こう」
俺はうなずいた。
それというのも、このくだらない親子にいつまでも付き合ってやる義務はないと思ったからだった。
「そうだな。行こう」
俺が踵を返して大聖堂中央の祭壇に向かおうとする背に向かって、いとこのルビノが嫌みったらしい言葉を投げかけてきた。
「さてさて、どんなクラス判定が行われるのやら。ちなみに僕はダークナイトのクラス判定だったがね」
俺は振り向きもせずに応じた。
「そんなに威張れたクラスじゃないだろうに」
ダークナイトは確かに上級職ではあるが、闇属性のクラスである。
その特殊能力も暗殺系のものが多く、一般的にあまり好まれるクラスではなかった。
だがルビノはそれを、別段後ろ暗くは思っていないらしかった。
「何だと!?立派な上級職だぞ!」
すると傍らのエドゥワルドが、俺と同じように振り向きもせずに言い放った。
「だからなんだ。俺は最上位クラスのハイ・キングだぜ」
するとルビノが黙りこくった。
見てないからわからないが、おそらく憤怒の表情で歯ぎしりしているに違いない。
だが今はそんなルビノのことなどどうでもいい。
俺はエドゥワルドと妹のアリアスと共に、祭壇へと到着したのだった。
そこでは高位の神官が俺を待ち受けていた。
「ジーク=テスター殿かな?」
「はい」
「お待ちしておりました。どうぞこちらへ」
俺は神官に導かれて階段を上り、祭壇の中央部へと進んだ。
丁度その時、大時計が正午の鐘を鳴らした。
ゴーン……ゴーン……
厳かな音色が大聖堂を包み込む。
ステンドグラスから射し込む光が、さらに荘厳な雰囲気を演出しているようだ。
「時間となりました。準備はよろしいかな?」
俺は心を落ち着かせてうなずいた。
「はい」
「それでは始めます」
神官は目を瞑って両腕を上げ、俺に対して掌を向けた。
そしてなにやら小声でブツブツと念じだした。
クラス判定の呪文を唱えているのだろう。
俺にはよく聞き取れなかったが、それは我が国で使う言葉じゃなかった。
俺は深く深呼吸をし、判定の刻を待った。
すると、突如として神官の目がカッと大きく見開かれた。
そして厳かな雰囲気の中、神官が俺に向かって告げたのであった。
「終わりました。これにより、貴方は『ステータス』を使えるようになったはず。ご確認ください」
『ステータス』とは、文字通り自分のステータスを表示することの出来る能力であり、クラス判定儀式を執り行えば誰でも使えるようになるものであった。
俺は心を落ち着かせるため、一度大きく深呼吸をした。
さて、どんなクラス判定が出るのやら。
出来れば父と同じ剣聖か、さもなくば母と同じ賢者が良いが……。
俺は気持を落ち着かせると、静かな声で言ったのだった。
「ステータス」
そう唱えた瞬間、俺の目の前に半透明なガラス板のようなものが、ふっと浮かび上がった。
そこには、いくつかの文字列が書き込まれていた。
そしてこの文字列こそが、俺を奈落の底へと突き落とすものなのだった。
――――――――――
ジーク=テスター
レベル: 8
H P:21
ちから:23
すばやさ:28
まもり:18
かしこさ:14
M P:10
クラス:
特殊能力:
称号:
――――――――――
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる